Tuesday, 12 November 2013

vs ジュビロ磐田 鳥栖のこの先はいかに?

J1第31節 サガン鳥栖 vs ジュビロ磐田

鳥栖にとって勝てば、J1残留が決まり、磐田にとってはJ2降格が決まってしまう
試合。逆ならまだしもシーズン前にこんな状況でこの2チームが試合をすることに
なるとは誰が想像したでしょうか?

試合は前半、しばらくは一進一退の攻防が続きました。両チームとも同じフォーメーションで
臨み、 球際で勝る鳥栖が若干押しているかなという展開。磐田は攻撃のキーマンMF山田が
中央ボランチの位置に入ってましたが、なかなか高い位置でボール受けれません。
鳥栖も厳しくチェックにいっていたのであまり前を向いてプレーをさせませんでした。
鳥栖の攻撃はどうかというと、磐田のプレスはそこまで激しくないので落ち着いてボールを
回せて組み立てることができていました。それでも代表組を擁す磐田は鳥栖のちょっとした
ミスがあれば、すかさずチャンスにつなげ、シュートに持ち込みます。
サイドからチャンスをうかがう鳥栖。先制点は左サイドDF3磯崎のクロスからでした。
左サイドのPA手前から早めに入れたクロスがゴール前に入っていた2人の鳥栖の
選手の上を通り過ぎ、右サイドに流れたところ、右サイドバックDF15丹羽がヘディングで
押し込みました。貴重な先制点を挙げます。

前半はそのまま終了。残留にむけて2点が必要な磐田は後半、フォーメーションを
変えてきました。4-2-3-1としてキーマン山田をボランチから左の攻撃的なポジション
に変更。後半、鳥栖は守備的になったこともあり、かなり押し込まれました。
後半はじめに前半に磐田FW前田と衝突していたDF5坂井を下げて、DF4小林を
投入。さらに後半20分くらいにはFW22池田を下げてMF16ニルソンを投入しました。
後半は鳥栖エリアでのプレーがかなり続き、何度かあわやというシーンもつくられましたが、
DF陣の体を張った守備とGK33林の好セーブでなんとか失点は免れました。
後半、押し込まれ続ける鳥栖ですが、カウンターで何度かチャンスもつくりました。その
時、力を発揮していたのがニルソン。守備専のボランチながらやわらかいボールタッチで
相手を抜き去ったり、決定的なシュートも3本放ちました。
結局、ゴールはなりませんでしたが、スタジアムはおおいに沸きました。

試合はそのまま1-0でタイムアップ。名門ジュビロ磐田のJ2降格が決定してしまいました。
鳥栖は今回、幸いJ1残留を決めましたが、来年以降、何年かは厳しい残留争いをしていく
ことになるでしょう。しかも来年はガンバ大阪とヴィッセル神戸のJ1昇格が決まっています。
この2チームは選手の質、資金力ともに鳥栖より上のチーム。来年は今年以上に厳しい
戦いを強いられるに違いありません。ここ最近、ガンバ、ジュビロと名門チームの降格
が決まり、Jリーグの中でも勢力図が変わりつつあるのかなという気がしています。
鳥栖も相手がJ1常連だからと臆する必要はないにしても、常に昇格当初の気持ちを
忘れず、リーグを戦い抜いてほしいと思います。


Tuesday, 5 November 2013

vs ロアッソ熊本 トレーニングマッチ

11/4(月)・祝 鳥栖の北部グラウンドでトレーニングマッチが行なわれました。
北部グラウンドは以前、練習試合の時は1面しか使ってなかったような気がしますが、
正式に鳥栖の練習グラウンドとなってから、2面使っているんですね。
昔と比べ観客もだいぶ多くなりました。贅沢を言えば3~4段の観客席を増設してほしい
ところですが、本当にチーム環境は変わりました。

練習試合は45分×2本
1本目は先日のセレッソ戦のメンバー主体。
2本目は控えだった選手主体。

1本目 鳥栖は試合通じてボールを繋げようとする意識が見てとれましたが、なかなか
タテにボールを入れることができません。結局、前線に蹴ってしまうケースも
たびたびありました。そんな中、MF10金民友、MF8 水沼宏太らがサイドから
何度かいい形で崩してチャンスを作っていました。
1トップにはFW11豊田が入ってましたが、なかなかいいクロスが入りません。
ただハイボールでの相手選手との競り合いでは存在感を発揮していました。
トップ下にはMF25早坂。サイドと連携してチャンスを作りました。
先制点は鳥栖。右サイドからのクロスを早坂が頭で折り返し、豊田が押し込みました。
この日の鳥栖はなかなかボールを回すことはできませんでしたが、サイド攻撃が
有効でしたね。

守備では中盤で何度かボールを失ってカウンターを喰らい、ピンチを招いていました。
ちょっと前がかりになっていたのが、気がかりですね。ボールのとられ方が良くない
という印象です。鳥栖は繋いでボールを動かすサッカーを目指していると思いますが、
まだこれからですね。

2本目 2本目でもあまりボールは繋げずじまい。ただ1本目と比べてあまりピンチは
招いていませんでした。ボランチのMF16ニルソン、MF6ジョナサンが効いてましたね。
とくにニルソンは守備をした後、前線にも走りこんで攻撃にも絡んでいました。
攻撃はサイド攻撃もあるものの、もっぱら1トップのFW19岡田が相手DF裏に抜け出して
という感じでした。鳥栖はタテに蹴ってしまうと上背で劣る岡田ではなかなかボール
を収めれないですね。ただこの日の岡田はキレのある動きでチャンスを演出。チーム2点目
のアシストも決めました。
 2本目についてはちょっと試合が荒れた部分がありましたが、鳥栖側に原因があった
ように思います。故意かどうかは別として不用意に荒いプレーをすると相手側も
自然と苛立ちますよね。本当に気をつけたいところです。

リーグ戦は残り4試合。チームのJ1残留も気になりますが、レンタル選手の去就も気に
なります。DF36菊地 GK33林は今季レンタル加入ながら、チームに大きな貢献を
果たしました。チームは残留してほしいということで調整をしてるのではないでしょうか?
昨季は広島からのレンタル加入でそれまでチームに
かなり貢献していたボランチの岡本の出番がリーグ終盤かなり減りました。加入2年目
だということはあったかもですが、実力的に十分先発に入れた選手です。
恐らく広島に戻るのがほぼ決まっていたのだと思います。
それもどうかと思いますが、チームとしては来季を見据えた戦いをしたのでしょう。
今季については菊地、林ともに先発でほぼ90分出場を続けています。
彼ら2人はサポーターとしても是が非でも残ってもらいたい選手です。
今回のトレーニングマッチでもチームの雰囲気はよかったですし、今のチーム
をベースに来季も戦うことができればと思います。





Friday, 1 November 2013

対セレッソ大阪戦 堅守復活?

これまでどちらかというと堅守が売りだった鳥栖ですが、今季は5-4やら4-6やら大味な
試合が目立っていました。シーズン途中の補強で守備のテコ入れを行い、だいぶチーム
も安定してきましたが、今回の試合は残留圏内にとどまるために非常に重要な試合です。
そしてこの大一番に鳥栖はセレッソ大阪をホームに迎えての一戦です。

この試合ではつい最近日本代表に選出された柿谷や山口らが来るということもあり、
注目度も高く、たくさんの観客で席が埋まっていました。
リーグ屈指の攻撃陣を擁すセレッソ大阪。鳥栖はこの攻撃陣をどう抑えるかに焦点
が向けられました。

試合開始- 予想通り序盤からセレッソは攻め込んできました。個々の技術も高いですが、
少ないタッチでボールを回し、左右に展開するセレッソ。そこで横ズレができた際に
すかさずタテにくさびのボールを柿谷に入れてきました。ただ恐らくセレッソのエース柿谷
は主にDF36菊地が見ていたと思いますが、 あまり仕事はさせていなかったように思います。
鳥栖は豊田のヘディングシュートや高橋のミドルシュートがあったくらいでしたね。
鳥栖は前半は何度かピンチを迎えつつも身体を張った守備でなんとか0点におさえて
ハーフタイムに入りました。

後半、相変わらず攻め続けるセレッソですが、じょじょに疲れが出始め、選手間
が間延びしてきました。 どこのチームでもそうですが、後半の中盤に差し掛かると
スペースがでてきます。そこで鳥栖です。鳥栖は走力においてはリーグでも屈指の
チーム。相手が間延びするとチャンスがどんどん生まれることがあるんですね。
今回の試合もそうでした。

サイドハーフのMF10金民友やMF25早坂が果敢に攻め込み、ペースを握っていきます。
特に早坂は随所に高いテクニックやアイディアを見せて勝負を仕掛けていきました。
 チーム入団当時はテクニックで魅せるような選手ではなかった早坂。ただ非常にクレバー
な選手で常にチームのバランスを見ながらプレーできる選手です。昨季より怪我などで
ベンチも多かったですが、非常に勿体無いことです。

先制点はMF14藤田の技ありゴールでした。金民友が入れたクロスを相手GKが飛び出して
パンチングでクリア。そのクリアボールに反応したのが藤田でした。シュートを撃つときは
PA外で距離がありましたが、ダイレクトでクリアボールをゴールに蹴りこみました。
待ちに待った先制点に鳥栖ベンチは大歓喜。

その後、疲れの見えた早坂に代わり、DF24金井がピッチに入りました。本来サイド
バックの選手ですが、最近はMFでの出場が多くなっています。
その金井が出場してすぐに大きな仕事をしました。藤田の蹴ったFKにヘディングで合わせて
追加点。この日の鳥栖にはこの2点で十分でした。鳥栖はFW22池田に替えてMF16ニルソン
を投入。3ボランチで4-3-2-1にして守備固め。最後まで集中を切らさなかった鳥栖は
なんだかんだで完封勝利をおさめました。

今回の試合、鳥栖はDF5坂井、DF3磯崎などあまり出番が多くなかった選手達が
活躍したことで収穫のある試合となりました。
今季も残り少なくなってきましたが、これからどういったチームになっていくのか
非常に楽しみです。




Thursday, 17 October 2013

セルビア-ベラルーシ感想

先日行なわれた日本代表の欧州遠征での親善試合。
日本代表は2連敗した上、1点も獲れぬまま帰国することになりました。
ここ数年、東アジア杯などを除いてザッケローニジャパンはほとんど固定したメンバー
で戦ってきました。当初はチームの成長も見られましたが、今では停滞しているように
思えます。メンバーの固定というのはそれだけザッケローニ監督の要求が高いという
ことかもしれませんが、それだけではない大人の事情もあるような気がしなくもありません。

それにしてもほんとにスポンサー枠とかあるのかなと疑いたくなりますよね~(笑)

今回、対戦したセルビアとベラルーシ。この2国はワールドカップ地区予選で敗退が決まっているそうですが、レベルの高いヨーロッパでしのぎを削っている
国です。敗戦したから、日本は弱いということにはならないでしょう。
むしろ日本はアジアだからワールドカップに出場できる、そういうレベルにあるということを認識しておかないといけません。

今回気になったのはやはりメンバー構成です。日本代表は11月にもオランダ、ベルギーと
強化試合を予定しているのに、もっと違ったメンバーでもよかったのではないかと
思っています。代表のメンバー、特に海外組はそれぞれのクラブであまり状況が良くありません。
 そうした選手はクラブに専念してもらった方がいいでしょう。わざわざ主力だからといって
毎回呼ばなくてもいい気がします。

せっかくの欧州遠征。アウェーの厳しい戦いが経験できるのかな?と思っていましたが、
思ったよりスタンドには空席が目立ちました。おそらく日本のテレビ視聴のためにキックオフ
時刻を早めてるのでしょう。これでは意味がないですね。

プレーでも課題がでました。特に攻撃面は重症です。日本の選手はあまり主張しない選手が多いので、その中に主張の強い選手がいたりすると、監督の戦術があっても、その選手ありきになるのかもしれないですね。
監督はどう指示してるのか分かりませんが、長身FWハーフナーを投入してもなお、足元に
細かいパスで繋ごうとするのを見ると首を傾げざるを得ません。別に繋いで崩すのが悪い
わけでなく、状況に応じたサッカーをしようということですよね。

ワールドカップまであと8ヶ月。サガン鳥栖から豊田が選ばれることを期待しつつ
見守りたいと思います。



Tuesday, 8 October 2013

Jリーグ 2ステージ制に未来はあるのか?

9月17日のJリーグ理事会において、Jリーグの2ステージ制への移行が決まってしまった。
多くのサポーターの反対を押し切っての決定である。以前も2ステージ制への移行につい
て協議されたことがあったが、その時はサポーターの強い反対もあり、見送られた。
今回の決定は前回の反対から、そんなに時間はたっていない。つまり最初から
2ステージ制をやるつもりだったのだ。
2ステージ制にしてポストシーズンやチャンピオンシップを設ければ、多額の放映権料が
リーグに入るという。しかしそんなことで決めるのはどうだろう?

ところで多くのサポーターの例にもれず、僕は1ステージ制の支持者だ。
理由はそれが1番公平だからである。
 2ステージ制にすれば、確かに普段チャンスのないチームも優勝の可能性がでてくる。
前期か後期どちらか優勝しておけば、あとは最下位でもチャンピオンシップに出場できるから
である。でもリーグチャンピオンはそんなことでいいのだろうか?実力のあるチームからしたら
厄介なシステムになるだろう。おまけに2ステージ制だとH&Aで全チームと対戦はできない。
これも論理的におかしい。ホームで戦うのとアウェーで戦うのとでは大きな違いだ。
リーグチャンピオンになるにあたり、運が大きな要素を占めることになる。
このようなシステムだとどのチームも真面目にチーム強化に
取り組まなくなるのではないだろうか。

プロ野球でもリーグ戦にプレーオフなるものが導入されているが、一度リーグ3位の
チームが日本一になったときは、興ざめだった。こうしたシステムだとどんどん
競争力も低下してくると思う。本来、チャンピオンになって然るべきチームが優勝できない
可能性が大きくなってしまうのは問題だ。リーグのチャンピオンは長いシーズンを通じて実力を
発揮できたチームがなるべき。 そうでないとリーグはどんどんガラパゴス化して
しまうだろう。野球にしてももうWBCでは勝てなくなるだろうし、サッカーだってそう。
ワールドカップあるいは予選を勝ち上がるのも難しくなる。2ステージ制だと選手達はタフな
戦いを経験できなくなるからだ。

今回の決定はいかに理事会が普段何も考えてないかを表すいい例だと思う。
普段、ビジョンもなく何も考えてないから、こうして困った時に他から出された案に
飛びつくのだ。確かにJリーグはまだ観客がそんな多くないし、何か改革が必要なの
かもしれない。だが、その改革が他から提案された放映権料目当ての2ステージ制
というのは寂しい。

サッカーは今では大きなビジネスとなっているが、一応スポーツなので公共のものである。
中には投資対象として見る人もいるかもしれないが、それは間違っている。
それは巨大なマネーがひしめくヨーロッパサッカーでも同じ。
確かにヨーロッパでは中東やロシアの資産家がチームを買収して多額のお金をつぎ込んで
世界中から選手を集めている。ただ、買収されたチームのほとんどは歴史のあるチーム
であり、長年多くのサポーターに支えられてきたチームである。またイタリアではオーナーと
チームの間には強い結びつきがあり、芸術的な嗜好により、チームを運営されている。
そしてヨーロッパでは最近ファイナンシャルフェアプレーが提唱されてチームの収支以外
の予算で選手を補強することはできなくなってきている。つまり、オーナーが選手をチーム
の予算と別にポケットマネーで獲得することができない。やはりクラブを大きくするにはいいチームを時間かけて作り、ファンを地道に増やしていくしかないわけである。
2ステージ制でどれだけのお金がリーグに舞い込んでくるのか知らないが、地道な努力を
疎かにして楽な方に流されるとあとは転落の方向へ行くのは間違いない。
大変なのはこうした決定に振り回されるクラブだ。

ここでリーグの収入について考えてみたい。

リーグの収入は大きく3つに分けられる。

1. マッチデ―収入
2.ブロードキャスティング(放映権料)
3.コマーシャル収入(ブランドやライセンス収入、チーム関連グッズなど)

収入を増やすにはこの3つの柱をバランスよく強化することが大事だろう。
どれかが劣ってしまうと全部がダメになってしまう。

今回のテーマは2のブロードキャスティングが関わってくるが、リーグのブランド価値
が高ければ2ステージ制なんかにしなくても放映権料は入ってきたはずなのだ。
 現在、Jリーグはスカパーがメインで放映を行なっているが、どうなってるのだろう?
日本では国内スポーツは地上波で見るのが習慣となってしまっているのでお金払って
見ようという人は多くないかもしれない。
自分としては東南アジアなど海外に放映権の売り込みをやったらどうかと
考えているが・・・。

 Jリーグはそんな悪いリーグではない。質の高いサッカーが見れるリーグだと思う。

今回2ステージ制は決まったことなので覆らないだろう。ここまでの反対を押し切って
決めるというのは正直サポーターを馬鹿にしているとも思ったし、一時は
こんな理事会の決定なんか蹴ってクラブ間で協議して独立し、プレミアリーグを作ってしまえば
いいのになんてことも考えたが、クラブやサポーターは今できることを考えるしかない。
いかにシステムに不満があろうと選手は全力でプレーしないといけないし、
サポーターも応援していかないといけない。納得いかないからといって何もしないで
衰退させるわけにはいかないのだ。
サポーターもあれほど強く反対を主張したにも関わらず、2ステージ制が押し通された
ことについても、もっと何か必要だったのではと思っている。例えばJ全クラブのサポーター
を会員としたJリーグサポーター連盟をつくり、1つになってNOを
突きつけるなど。。

今、毎試合スタジアムに足を運んでいるサポーターは2ステージ制になっても不本意
ながらチケットを購入してスタジアムに足を運ぶだろう。彼らはサッカーなしの生活
は考えられないからだ。多分プレーオフが導入された時のプロ野球ファンも
似たような心境だったかもしれないが、どんな状況でもチームを支えないといけない。
そうして地道に努力を続けて観客が増えたり、活性化することができれば、
いずれ2ステージ制の矛盾についてどうにかしようという動きがでてくるはずである。
 

Jリーグを活性化させるためにどうしたらいいか?こんなことが2度と起きないためには
どうしたらいいか?僕達は考える必要があると思う。









Monday, 9 September 2013

天皇杯 2回戦 サガン鳥栖 vs 佐賀大学

サガン鳥栖 10:0 佐賀大学

日本唯一のオープントーナメント天皇杯。歴史のある大会ですが、最近ではジャイアント
キリングがよく起こる大会として知られてるかもしれません。
本来特にJ1のチームは下のカテゴリーのチームには力の差を見せ付けて勝つべき
なのですが、どうしてもリーグ戦を重視してしまうため、足元をすくわれるケースが多い
大会なのです。また下のカテゴリーのチームとしては、J1、J2のチームと公式戦で
対戦できることはこの大会以外ないので、非常に高いモチベーションで向かってきます。

今回、佐賀大学もそ恐らく高いモチベーションで試合に臨んでいたと思いますが、
想像以上の点差がついてしまいました。この試合はTVで観戦してましたが、
開始早々に不用意なセットプレーから点を獲られたのが、よくなかったですね。
あの失点がなく、落ち着いて試合に入ることができればもうちょっと違った結果になった
はずです。
鳥栖は前半のうちに6点とったわけですが、4点目あたりから佐賀大学のDFもゴール
前の対応では半ばあきらめ気味になっていたように見えました。
それでも佐賀大学は何とか気持ちを切らさず、鳥栖ゴールに向かっていきました。
最後まで攻め続けた姿勢はあっぱれでしたね。

鳥栖は昨年の天皇杯は2回戦で敗退しています。相手はカマタマーレ讃岐。JFLの
チームでした。このようなことは2度と繰り返すまいという思いが鳥栖の中にも強く
あったに違いありません。鳥栖も最後の最後まで攻撃の手を緩めませんでした。
尹監督も細かいところまでかなり厳しく指示をだしていました。とにかくリーグ戦
の勢いを切らさない。

またこの試合では普段、出場機会のない選手が多かったので
そうした選手にとっては貴重なアピールの場でもありました。
今回、大量に得点したので攻撃陣は合格点を与えられるのかもですが、
レギュラーの選手と比べてまだ差があるように感じます。技術的には大きな差はあり
ませんが、チームプレーやプレーの判断ですね。少ないタッチで味方とどう連動して
崩すか。もっとコレクティブにプレーすることが大事だと思います。

Friday, 6 September 2013

ゴールは偶然の産物ではない~メルカート悲喜交々~

ヨーロッパのサッカーリーグもとうとう開幕。それに合わせて夏の移籍市場では活発な
動きがありました。メスト・エジル(レアル・マドリー→アーセナル)、ガレス・ベイル
(トットナム→レアル・マドリー) ネイマール(サントス→バルセロナ)
こうした補強については各チームそれぞれのチーム作りの特徴がよく出てますね。
ビッグクラブは資金力にまかせて獲りたい選手を獲れるかもなのですが、なるべくなら
適正な値段で補強を進めたいですよね。

ちょっと話は変わって野球になりますが、映画にもなった『マネー・ボール』に登場する
ビリー・ビーンは「くたばれAトレード」なるものを行います。ビリーはアスレチックスの
ゼネラルマネージャー。ちなみに「くたばれAトレード」は他球団のマネージャーが思わず
「くたばれアスレチックスめ」とつぶやいてしまうことからきています。
シーズン後半に入る初夏。MLBはトレード期間に入りますが、この頃になると成績不振の
チームはなるべくコストを抑えるために選手を売りにだそうとします。そのため供給が
だぶつき、選手の値段も下がります。すると開幕前に手が出なかった選手もお手頃に!
そこにビリーは巧みな交渉術でいつもがらくた?選手をトレードで売りつけて、
いい選手を獲得しているのです。

選手の補強についてはチームの補強ポイントをしっかり見極めた上で、シーズン通して
他チームの選手の状況や情報をチェックしておかないといけません。
前もって情報集めることで早めに補強に動くことができます。移籍市場の動きが
活発化すると選手の価格がつり上がるので適正な金額で補強するのは難しくなりますね。

交渉は準備が8割、相手とのやり取りが2割と言われます。また交渉が一度でも始まると
準備をする暇がなくなり、相手から痛いところ突かれたら、対応できなくなります。

交渉前に準備するのは
1.上限をどのくらいにするか?
 自分が譲れない上限。交渉に見切りをつける一線を設定する。
2.何をどこまで譲歩するか?
 移籍金、給与以外のオプションについて、それぞれ詳細に分析して優先順位を
 つける。
3.交渉相手にとってどれくらいの価値があるのか?
 相手がどれだけ売りたがっているのか?あるいは買いたがっているのか?
 慎重に見極めること。

これに加えてアングロサクソン(イギリス・ドイツ系)はBATNA(Best Alternative to
 Negotiated Agreement)を準備しているケースが多いそうです。
交渉中にBATNAを念頭に置くことで交渉中に提示されている内容と比較できます。
大体こんな感じでしょうか?

クラブ側 :この選手が交渉で獲得できなければBチームの○○選手を獲得しよう。
選手側:このチームに入団できなければ、ほぼ合意しているCチームへ移籍しよう。

他にも交渉時は相手の国の文化や性格に対応する必要があるそうです。
アングロサクソン系は比較的冷静でスムーズに交渉が進むそうですが、
大変なのはイタリアなどのラテン系。彼らは電話での交渉ではなく直接、
会って交渉したがるそうです。 「電話なんて水くさいじゃないか!」

そして会ったら会ったで感情的に訴えてきます。
「でもこの選手はチャンピオンなんだよ!!」
これは前シーズン優勝チームに在籍していた選手についてのコメント。

さらにマスコミに交渉経過を一部リークしてプレッシャーをかけるそうで。。。

今夏、CSKAモスクワの本田の移籍が上手くいかなかったのもちょっと分かる気
がします。僕はニュースで報道された部分でしか分からないのですが、
代替策もないような感じでしたし、上限とか一度テーブルを立つというのも
必要だった思います。粘るというか、ずるずる引き延ばした印象でしたからね。

また今夏はヨーロッパだけでなく、Jリーグでも登録ウィンドウがあり、
移籍市場が活発に動きました。サガン鳥栖にも強力な選手達が入団しましたね。
おそらく、特定の選手にしぼるのではなく、例えば「攻撃の起点になれるCB」や
「中盤での潰し屋」などチームに足りないタイプで探しているはずです。
誰々が是が非でも欲しいとなると、相手に金額を吊り上げられたりすることも
あるでしょう。

夏とシーズン終了後の移籍期間。この間は愛着のある選手がチームを離れたり、
寂しい思いもすることもありますが、新しいチームに希望を膨らませる楽しい期間
でもあります。


※今回の文章、交渉のくだりは「ゴールは偶然の産物ではない/F.ソリアーノ著」
を参照しています。 文章で間違った部分があれば筆者の責任です。