Tuesday 28 October 2014

冷静さを欠いて完敗、選手に求められるメンタルとは?

2014 J1 第30節 サガン鳥栖 0:2 アルヴィレックス新潟

上位チームの結果如何によっては優勝も狙える鳥栖。今回のゲームは優勝争いに
踏みとどまるためには絶対に落とせない一戦です。

鳥栖は前節、キャプテンのMF14藤田が累積警告で退場したため、今回の試合は
出場停止。藤田のポジションにはMF6岡本が入り、試合に臨みます。
一方の新潟は残留争いとまではいきませんが、下位に沈んでおり油断できない状況です。

試合は開始早々に鳥栖にビッグチャンス。MF8水沼のスルーパスからFW22池田が
抜け出し、反転して左足のシュートを打つも威力が弱く、GKにセーブされてしまいます。
その後は新潟が激しくプレスをしかけたのもあり、お互いロングボールが多くなりました。
鳥栖は新潟の激しい当たりにペースを崩してしまいます。順位的には鳥栖が上なので
予想以上の当たりに『こんなはずじゃなかった』という思いもあったのかもしれません。
またジャッジの基準が明らかにぶれていたのも混乱を大きくしました。
後ろからのチャージに鳥栖の選手がもんどり打つも笛はならず。逆に鳥栖の選手が新潟
の選手にちょっと手をかけただけでファールをとられる始末。
ボールを奪う度にファールをとられ、リズムを掴めない鳥栖の選手は苛々を募らせていきます。

先制点は新潟でした。鳥栖が自陣で細かくボールをつなごうととすると相手の守備に
阻まれ、こぼれたボールがフリーだった新潟FW指宿にわたってしまい、ゴール左隅に
決められてしまいました。

後半も鳥栖は追いつくべく攻めますが、後1歩のところでゴールが決まりません。
絶好のシュートチャンスで力みすぎて空ぶったり、攻撃が単調になっていました。
原因はジャッジや相手のプレーにかなり苛々していたことにあると思います。
その後、FW25早坂、MF18清武、MF29谷口を投入するもチャンスは作れず。
特に交代の際、MF10金民友を下げたのは不味かったと思います。
金民友は運動量豊富な上、ドリブルで打開でき、アイディアもある選手。
同じ左サイドのDF13安田とのコンビもいいので途中で下がってしまったのは非常に残念
でした。

結局、冷静さを欠いた鳥栖は0-2で完敗。新潟は激しい守備とMFレオ・シルバが
かなり効いていましたね。鳥栖はレオ・シルバからボールを奪えず、引っかきまわされた
感があります。

試合終了後、引き上げる審判団にサポーターが珍しくブーイング。
鳥栖の吉田監督も抗議していました。
確かに不可解なジャッジ、不公平なジャッジは許せません。
でもサッカーには不可解なジャッジはつきものですし、誰かが裏で操作すれば、
どんなことだってあり得るのです。

あってはならないことですが、選手はつとめて冷静にプレーをするしか方法は
ありません。今回のゲームは冷静にやればもっといい戦いができていたはずです。
今季でいえば、対鹿島戦やFC東京戦など、相手の挑発的なプレーに熱くなって
敗戦した試合がいくつかあります。優勝を目指すチームになるためにはどう
すべきか?まだまだ課題はありそうです。



 
 

Monday 6 October 2014

ここから反撃なるか?久々のクリーンシートでの勝利!

2014 J1第 サガン鳥栖 1:0 横浜Fマリノス

かなり久々のスタジアム観戦です。サガンはここ数試合、調子を落としていた中での
ホームゲーム。ただ不可解な監督交代による混乱の中、結果を求めるのも酷かも
しれません。それでも選手達はプロとしてやってくる試合に対してしっかり戦っていると
思います。

試合は台風が近づく強風の中、行われました。前半は鳥栖が風上にたってプレー。
マリノスはハイボールを蹴ると押し戻されていました。なんとか風上に立っているうちに
先制点がほしい鳥栖。立ち上がりから決定的なチャンスをつくりますが、
MF10金民友のシュートはゴールライン際で相手DFにクリアされます。
この試合は両チームともボールを蹴りあう展開が続きました。風上に立っている時
は有効な戦術かもしれませんが、横浜は名手中村俊輔を欠いていたのもあったかも
しれません。鳥栖も試合通してロングボールを多用してましたが、強風でボールの落下点
が予測しづらく、やりにくそうでした。

先制点は前半38分、鳥栖でした。鳥栖は横浜に攻め込まれ、GK33林が相手シュートをセーブ
するも、なお横浜にリバウンドを拾われ、GK林の頭越しにヘディングシュートを
打たれるという決定的なピンチを迎えますが、ゴールライン上でDF15丹羽が寸前でクリア!
そのクリアボールをFW22池田が拾うと鳥栖は一気にカウンター。池田がドリブルで
相手エリアに持ち込み、スペースの空いていた右サイド、走りこんでいたMF8
水沼へ展開。池田はそのままゴール前へ走りこみます。さらにファーにはFW11豊田も
走りこんでいました。それを見た右サイドの水沼
がクロスを入れるとクロスに合わせたのはFW11豊田!豪快なダイビングヘッドでした。
ニアサイドにFW22池田が走っていたのもよかったですね。

後半、試合は一進一退の攻防が続きます。鳥栖はFW11豊田の1対1やMF8水沼がフリーで
PA内でミドルを放つも決めきれず。横浜にもかなり危ない場面を作られましたが、
GK33林の好セーブや久々チームに戻ったDF2ミンヒョクやDF36菊地の守備で何とか守りきります。
鳥栖は終盤、さらに5バックなどで守備固めをして守りきり、そのままタイムアップ。

鳥栖は課題を残すも久々の完封勝利となりました。
特に気になるのは選手交代です。さらに点を取るために交代カードを切る場合、今の鳥栖の
先発攻撃陣は皆それぞれ、かなり機能しているので替えにくいというのがあります。
誰を替えても交代させられた選手は不満に思うでしょう。
そこをどう攻撃のオプションを増やしていくか。
リーグも佳境に入ってきますが、リーグ優勝、ACLはまだまだ可能性が大きく残されています。
来季につなげるためにも、しっかりとした戦いを見せてほしいです。