Tuesday 20 May 2014

首位キープならず。やや課題が残る一戦

2014 J1 第14節 鳥栖 1:1 大宮

W杯期間の中断前のラストゲーム。鳥栖は首位で17位の大宮をホームで迎えての一戦。
この日の鳥栖は序盤から集中力を欠き、イージーなミスを繰り返し危ない場面を何度か
作られました。それでも素早い出足からボールを奪い、何度かチャンスを作りますが、
モノにできず。大宮はというと鳥栖のロングボールに対してしっかりと対応。セカンドボール
も拾わせません。また鳥栖のボランチに激しくプレッシャーをかけて攻撃の組み立てを
させませんでした。鳥栖はなかなか攻撃の糸口がつかめませんでしたね。

試合が動いたのは後半開始直後でした。大宮が左サイドからのセンタリングにFW32
長谷川がヘッドで合わせて先制。鳥栖はDFの人数は揃っていましたが、誰も競ってませ
んでした。先制された鳥栖はMF29谷口、MF28高橋を投入。反撃にでます。この交代で
鳥栖はタテへの推進力がでて、攻撃にもダイナミズムがでてきました。
そこで何度かかなり決定的なチャンスを作りましたが、それでも決めきれず。このまま
敗戦も頭をよぎりましたが、後半38分、FW11豊田の切り返しに大宮DFが足を引っ掛けてしまい
鳥栖はPKを獲得。キッカーはFW11豊田。豊田は前回、鹿島戦でPKを外しています。
祈るような気持ちで見守りましたが、豊田のキックはGKに読まれ、ストップされます。
ただGKが弾いたボールは豊田の前に転がっていました。豊田はそのリバウンド
をゴールに叩き込み、何とか鳥栖は追いつきます。

その後、鳥栖は逆転目指し、最後まで大宮を押し込みますが、あと1点が奪えず。
選手達は最後までかなりの距離を走りましたが、あと1歩届きませんでした。
試合終了のホイッスルの後、ピッチに倒れこむ鳥栖の選手達。
鳥栖はこれまで連戦を4勝1敗で終え、一気に首位まで登りつめこの試合を迎えました。
今日の鳥栖は連戦を戦い抜いた安心感から集中力が欠けていたようにも感じられました。
また大宮は鳥栖をかなり研究していました。今回の試合、鳥栖にとっては多くの課題を
残したゲームとなりました。上位に行くにはあと何が必要なのか?
この週は鳥栖がクラブ史上初めて首位に立ったということでサポーターもかなり
気持ちが舞い上がっていたわけですが、まだまだリーグチャンピオンになるための
道のりは続きそうです。

Wednesday 14 May 2014

ブラジルW杯大会 日本代表メンバー決定! 

ワールドカップまであと1ヶ月。12日に日本代表ワールドカップ本大会メンバーの
発表が行われました。代表候補の選手達はこの日まで胃がキリキリする思い
だったことでしょう。ひとまずお疲れ様と言いたいです。
選出された選手達は出れなかった選手の分も戦わないといけませんね。

選出されたメンバーは以下の通り

GK:
川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
西川周作(浦和レッズ)
権田修一(FC東京)

DF:
今野泰幸(ガンバ大阪)
伊野波雅彦(ジュビロ磐田)
長友佑都(インテル/イタリア)
森重真人(FC東京)
内田篤人(シャルケ04/ドイツ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
酒井宏樹(ハノーファー96/ドイツ)
酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)

MF:
遠藤保仁(ガンバ大阪)
長谷部誠(ニュルンベルク/ドイツ)
本田圭佑(ミラン/イタリア)
山口蛍(セレッソ大阪)
青山敏弘(サンフレッチェ広島)

FW:
香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
岡崎慎司(マインツ/ドイツ)
清武弘嗣(ニュルンベルク/ドイツ)
柿谷曜一朗(セレッソ大阪)
大迫勇也(1860ミュンヘン/ドイツ)
齋藤学(横浜F・マリノス)
大久保嘉人(川崎フロンターレ)

今回、自分の応援するサガン鳥栖のFW豊田が選ばれなかったのには非常に
落胆しましたが、メンバー発表から2日たってようやく落ち着いてきました。
豊田が入ることで高さを生かした攻撃をすることができるのですが、
今の代表はボールを大事にするサッカーなので前線でキープして2列目に叩く
役割を求められるのでしょう。当初、ザッケローニ新体制ではそういったことは
なかったように思いますが、チーム作りが進むにつれ、2列目の選手を生かす
ような戦い方が多くなりましたね。豊田はどっちかというとフィニッシャーという感じ
が強い選手。豊田が入ることでつなぐだけでなく攻撃のバリエーションが増える
のではと思ったのですが、ここは監督の意向を尊重しなければいけません。
個人的には2011年のアジアカップぐらいの時のサッカーが好きです。

今回のメンバーについては選考基準がちょっと分からない部分も多く、
正直1ファンとしては不安な部分もあります。例えば調子がいい選手を選ぶという
ことにも関わらず絶不調の選手や試合に出れていない選手が選ばれたりなど。
今の心境は2010南アフリカW杯の時とよく似ています。今回はあの時より
多少ましではありますけど、当時は本当に希望が持ててませんでした(笑)
今大会もグループリーグの相手を見ると、3戦全敗でも
決しておかしくはありません。 ですので気を楽にして試合を見たいと思います。
期待するでもなく、悲観するでもなく。でも自分がジャーナリストで立場を明確
にしろと言われた場合、今大会のチームについて厳しい見方をしていたかもです。

これまで代表のサッカーを見てきて上手い選手も本当に増えましたが、
ボールを自陣で延々回し続け、肝心の相手のバイタルエリアに入れない様子を
想像してしまうんですね。またCBとGKの脆さは前々から指摘されています。

今大会のメンバーは技術があるのと同時に機敏性に優れた選手が選ばれています。
連動性やスピードが鍵となるでしょう。連動性を生かした日本のサッカーができれば
結果もついてくることと思います。負けてもいいので日本のサッカーを世界に
知らしめてほしい。願わくば手のひら返しをさせてほしい。
さらに願わくば不謹慎ですが、選手に何かアクシデントが起こり、予備登録の
豊田が出場することがあれば・・・(笑) という妄想はやめておきます。
とにかく選手達には悔いのないようにプレーしてもらいたいですね。

Monday 12 May 2014

G.W連戦3 超厳しいコンディションの中、日産スタジアム初勝利!

2014 J1リーグ戦 第13節 サガン鳥栖 2:1 横浜Fマリノス

この日は途中からTV観戦(NHK BS1で放送されてるの知らなくて。。)
チャンネルを合わせたときにはすでに鳥栖は2点を先制。
試合展開としては横浜に終始ボールを持たれ、押し込まれている
状態がほとんどでした。チャンスがあるとしたら、MF10金民友、MF8水沼
の左右両サイドを起点としたカウンターがほとんど。鳥栖はボールを奪えても
なかなか押し上げることができず、この2人の突破力頼みでしたね。
守備においては横浜にセットプレーのチャンスを数多く与えるも、前半は横浜Fマリノス
の名手、中村俊輔がベンチだったことも幸いしたのか、何とか守りきります。
後半、横浜はその中村俊輔をピッチに送り込み、攻勢を強めていきます。
そこで鳥栖の尹監督は早めに守備固めの采配をとってきました。
2点リードしているわけですし、連戦で選手達が動けない中、守りきったほうがいいと
判断したのでしょう。後半20分、MF谷口、MF崔 誠根を投入。谷口を一人余らせた
5バックに変更しました。これまでの5バックは5人が一列に並んだカタチでしたが、
今回の5バックは今までになかった新しいカタチです。
鳥栖はこの戦術変更により、中央の守備をより強固にすることができるようになり、
横浜がFWを新たに投入してきても数的優位で対応できることができました。
鳥栖は展開としては押し込まれてるわけですが、横浜に危険な場面をほとんど
作らせませんでした。これは大変集中力のいる戦術だと思いますが、尹監督の
采配も相手の動きの1歩先を常に行く見事な采配だったと思います。
このまま無失点で終えるかと思えた試合終了間際、横浜の中村俊輔に一瞬の隙を
突かれ、見事なドライブシュートを決められてしまいましたが、試合はそのまま1点差
のまま終了。鳥栖は疲労の溜まっている厳しい日程の中、日産スタジアムで初の勝利を
掴み取りました。

この日産スタジアムは鳥栖にとって鬼門で、これまで何度も悔しい思いを味わされた場所。
昨年の天皇杯もクラブ史上初のベスト4まで行きながら、この日産スタジアムで敗退を
余儀なくされています。
新しい歴史の1ページを付け加えた鳥栖、順位でもリーグ首位に立っています。
シーズンはまだまだこれからですが、チームは本当に進化しています。
J2時代から応援している人にとっては信じられないようなことがたくさん起きていますが、
自分もついていかなければいけません。サポーターもチームと共に成長していければ
いいですね。

Thursday 8 May 2014

G.W連戦2 厳しいコンディションでの中、1-0(ウノゼロ)勝利

2014 J1 第12節 サガン鳥栖 1:0 柏レイソル

GW連戦で厳しい日程でのゲーム。相手は柏レイソル。これまでチームを牽引していた
10番レアンドロ・ドミンゲスは不在ですが、FW9工藤、FW18田中の強力な2トップは健在。
昨年ACLでベスト4に進出した手ごわいチームです。

試合は連戦の疲れからか両チームとも動きが悪く、鳥栖はいつものようなプレスを
かけることができません。柏はというとイージーなパスミスが目立っていましたね。
試合は開始早々に動きました。鳥栖DF15丹羽のロングフィードにFW25早坂が反応して
抜け出しGKと1対1に。早坂は落ち着いてゴール左隅に流し込み、先制。
この試合、FW22池田の代わりに先発で出場した早坂ですが、見事に結果を出して
きました。その後も鳥栖はチャンスを作りますが、なかなかシュートまで持っていけません。
試合は鳥栖ペースで進みながら、後半へ。
後半も鳥栖ペースで試合は進むものの、なかなか点に結びつかず。一方柏は後半からMF14
狩野を投入して少しずつ、攻撃のリズムを作れるようになりました。終盤に差し掛かるにつれ、
鳥栖は押し込まれる展開が続くようになります。
65分には柏に決定機。ロングフィードにFW18田中が上手く抜け出し、ヘディングに合わせるも
クロスバーに直撃。その跳ね返りをフリーでMF14狩野が至近距離でシュートを撃ちますが、
GK33林が何とか右手にあててセーブ。鳥栖としてはかなりヒヤリとしたシーンでした。
 鳥栖も何度かチャンスは作るもののFW11豊田が厳しいマークに合っていたのもあり、
追加点をとることができず。形は作りながらもラストパスの部分でうまく合いませんでした。
鳥栖は試合終盤、守備固めに入ります。MF29谷口、MF16崔を投入。
ボランチの枚数を増やし、一人アンカーを置いてトリプルボランチに。
この戦術では鳥栖はクリアしても相手にすぐ拾われ、攻め込まれ続けることになりましたが、
DF陣の体を張った守備で何とかしのぎました。攻め込まれながらもフリーで撃たせた場面
はほとんどなかったと思います。最後の最後、危ない場面では鳥栖DF陣が体を投げ出して
シュートをブロックという場面がいくつもありました。

最後にはFW9播戸がFW25早坂と交代でピッチに入り、守備で貢献。
全員で守りきり、何とか勝利を挙げることができました。
ホームでこうしたゲームを見たのは久々のような気がします。
中でもDF2キム・ミンヒョク、DF20呂成海のセンターバック2人は
すばらしいプレーをみせました。
怪我人の多いセンターバックですが頼もしい限りです。

ところで広島戦に黄2枚で退場となり出場停止明けだったDF13安田ですが、献身的なプレー
でチームに貢献。サポーターも試合前から後押ししていましたし、彼自身にとっても
嬉しい勝利だったに違いありません。今後はもうボールを叩きつけるなんてことはないはず(笑)
その他、代表組も活躍しました。GK33林はこの試合
でもビッグセーブをみせましたし、FW11豊田は相手DFと接触し、流血しながらも走り続けました。
特にFW豊田にはW杯メンバー選出に向け、周囲の期待が高まっていますが、
こういうときだからこそ、チームのためにプレーしてほしいと思います。ボールを持ったら
何が何でもシュートではなく、いい位置に味方がいたら、パスを出し、なおかつ味方を助ける動き
をしてほしいと思います。

5/8韓国のW杯代表メンバーが発表されましたが、代表候補だったMF10金民友は残念ながら選ばれませんでした。本人はツライと思いますが、今のサッカー界はW杯以外にも大きな舞台というのはたくさんあると思います。ちょっとしたことがキッカケでヨーロッパへ行き、CLでプレーしたりということもあるでしょう。 気を落とさないでほしいですね。彼のプレーのすばらしさというのは見てる人は見てるでしょうから!