Monday 1 December 2014

10人の鳥栖が土壇場で劇的同点ゴール!浦和は優勝遠のく引き分け。

2014 J1 第33節 サガン鳥栖 1:1浦和レッズ

今節を迎えた時点で首位に立っている浦和。2位のガンバ大阪とは勝ち点2ポイント差。
浦和としては優勝するためには絶対に落とせない1戦。一方の鳥栖も実は数字上、
優勝の可能性を残している。さらに優勝できなくともACL出場権を得ることができる
3位に滑り込むために勝ち点3が欲しい試合だ。

試合はお互い慎重な展開。両チームの状況としてはともにモチベーション
が高く、もっと白熱した展開を予想していたが、落ち着いた展開となった。
特に浦和はナーバスになっていた様子。中盤のボール争いにおいて細かいファールで
たびたび試合が止まってしまう。膠着した状況が続く中、前半、鳥栖にアクシデント。
ボランチのMF6岡本が怪我で交代を余儀なくされる。その後、お互いチャンスを
迎えることなく、前半を終えた。
試合通して激しくプレスをかける浦和。鳥栖は後半になってもロングボールでの
攻撃が続き、なかなか組み立てができない。それでも決定的なチャンスを与えることなく、
じょじょに運動量で押し込んでいく。
だが鳥栖のペースになりつつあった後半22分、浦和が一瞬の隙を突く。
鳥栖DFライン裏にタテパス1本で浦和FW20李が抜け出し、
GKと1対1のチャンス。後ろから懸命に追う鳥栖DF36菊地だが、PA内でたまらず
倒してしまった。このプレーに主審はレッドカードを提示。浦和はこのプレーで得た
PKをMF22阿部がしっかり沈め、欲しかった先制点を挙げる。
鳥栖は菊地が抜けたポジションにDF4小林が入った。
リードした上、一人多い浦和は無理に点を取らずにボールを回して時間を使うように
なっていく。鳥栖はなかなかボールを奪えない。
鳥栖はパワープレーにでるため、岡本と交代で出場していたMF28高橋に替えてMF29
谷口を投入。高橋には気の毒な状況となった。
試合はそのままロスタイム。ゴール前を引いて固める浦和に向かって鳥栖はGK林が前線
に送ったボールがコーナーキックに。その時点で手元の時計でロスタイム残り1分。
最後のチャンスと見たGK林は浦和ゴール前まで上がってきた。
キッカーはMF14藤田。藤田は右足で鋭いボールを入れるとそれに合わせたのは、
小林。 小林のヘディングシュートはゴール右にそのまま吸い込まれ、ゴール!
土壇場の同点でスタジアムは沸くも、ゴールした小林は喜ぶのもそこそこに
すぐさまセンターサークルに向かって走っていく。最後まで逆転を目指す鳥栖に対して
浦和の選手はショックで立てず。結局、このプレー直後にホイッスルが鳴り、試合終了。
浦和はこの試合、勝ち点1しか積み上げられず、得失点差で首位を明け渡してしまった。
鳥栖にとっても痛い引き分けだったが、10人でこの結果なので胸をはっていいだろう。
リーグ戦は残り1試合。鳥栖はACL出場権をかけてアウェーの鹿島戦に臨む。

Tuesday 4 November 2014

エース豊田チームを救う2ゴール!土壇場で鳥栖は優勝の可能性を残す。

2014 J1 第31節 サガン鳥栖 2:1 ヴィッセル神戸

鳥栖は前節出場停止だったMF14藤田が先発に復帰。なかなか勝利できない試合
が続くも、優勝の可能性を残すためには絶対に落とせない試合。
対する神戸は日本代表のMF10森岡の他、マルキーニョスやペドロ・ジュニオール
といった強力なアタッカーを擁するチームです。

試合は鳥栖がボールを支配する展開。立ち上がり、FW22池田が相手DF裏に抜け出し、
GKと1対1になるも、シュートははじかれてしまいます。ゴールにはならなかったものの、
鳥栖はいい流れで試合に入ることができました。

神戸はカウンターが多かったのですがMF10森岡が起点となって前線に正確なロングパス
を何本も通してチャンスメイクします。

鳥栖は前半、速攻でMF10金民友がいい形でゴールに迫る機会が何度かありましたが、
いずれもシュートをふかしてしまい、ゴールならず。
他にはMF8水沼が相手GKの位置を見てループ気味にロングシュートを放ちますが、
ポストに嫌われました。

 後半も鳥栖は攻め続けますが、なかなかゴールは決まりません。次第に前がかりに
なったところを神戸に突かれてピンチを招くようになります。
試合はスコアレスのまま、終盤へ。先制点が大きな鍵となると思った矢先でした。
後半31分、神戸FW9石津がスルーパスに抜け出し、GKとの1対1を冷静に流し込んでゴール。
鳥栖は非常に苦しい状況に立たされました。鳥栖の攻撃陣は何人か攻め疲れからか
動きが落ちています。それに今季は逆転勝利の記憶があまりありません。

なんとか気を持ち直してセンターサークルへ走る選手達。これまでホームで負けが続いた
のもあったのでしょう。今度は絶対勝つという気持ちが観客席にも伝わってきました。
後半40分、ボランチで安定したプレーを見せていたMF28高橋が怪我でMF6岡本と交代
となるも、鳥栖は後半42分に同点に追いつきます。 決めたのはFW11豊田。
MF25早坂のクロスをバックヘッド!クロスが来たときは豊田自身、ポジションを
取り直している最中でしたので難しい体勢からのシュートでしたが、何とか枠に
とばしました。

その後、FW9播戸が交代で入り、気持ちの入ったプレーで鳥栖の選手達を鼓舞します。
サポーターの後押しもあり、完全に鳥栖ペース。
逆転ゴールはロスタイムの49分、またしても豊田でした。コーナーキックのこぼれ球
を拾って組み立て直し、MF14藤田がファーで相手DFの背後で待ち構えていた豊田へクロス。
豊田はゴール前フリーでした。落ち着いて胸でトラップしてゴールに押し込み逆転!

最近の流れだと負け試合でしたので、負けも覚悟していましたが、劇的な試合と
なりました。鳥栖に長年いる選手なんかは入団時と比べ、全くの別人ですし、
本当にすごいチームになりましたね。これまで鳥栖というと下手なチームという印象が
周りにもあるようですが、今はもうそんなことはないと断言できます。
残り2試合、優勝の可能性も残っていますし、最後までしっかり戦い抜いて欲しいと
思います。


Tuesday 28 October 2014

冷静さを欠いて完敗、選手に求められるメンタルとは?

2014 J1 第30節 サガン鳥栖 0:2 アルヴィレックス新潟

上位チームの結果如何によっては優勝も狙える鳥栖。今回のゲームは優勝争いに
踏みとどまるためには絶対に落とせない一戦です。

鳥栖は前節、キャプテンのMF14藤田が累積警告で退場したため、今回の試合は
出場停止。藤田のポジションにはMF6岡本が入り、試合に臨みます。
一方の新潟は残留争いとまではいきませんが、下位に沈んでおり油断できない状況です。

試合は開始早々に鳥栖にビッグチャンス。MF8水沼のスルーパスからFW22池田が
抜け出し、反転して左足のシュートを打つも威力が弱く、GKにセーブされてしまいます。
その後は新潟が激しくプレスをしかけたのもあり、お互いロングボールが多くなりました。
鳥栖は新潟の激しい当たりにペースを崩してしまいます。順位的には鳥栖が上なので
予想以上の当たりに『こんなはずじゃなかった』という思いもあったのかもしれません。
またジャッジの基準が明らかにぶれていたのも混乱を大きくしました。
後ろからのチャージに鳥栖の選手がもんどり打つも笛はならず。逆に鳥栖の選手が新潟
の選手にちょっと手をかけただけでファールをとられる始末。
ボールを奪う度にファールをとられ、リズムを掴めない鳥栖の選手は苛々を募らせていきます。

先制点は新潟でした。鳥栖が自陣で細かくボールをつなごうととすると相手の守備に
阻まれ、こぼれたボールがフリーだった新潟FW指宿にわたってしまい、ゴール左隅に
決められてしまいました。

後半も鳥栖は追いつくべく攻めますが、後1歩のところでゴールが決まりません。
絶好のシュートチャンスで力みすぎて空ぶったり、攻撃が単調になっていました。
原因はジャッジや相手のプレーにかなり苛々していたことにあると思います。
その後、FW25早坂、MF18清武、MF29谷口を投入するもチャンスは作れず。
特に交代の際、MF10金民友を下げたのは不味かったと思います。
金民友は運動量豊富な上、ドリブルで打開でき、アイディアもある選手。
同じ左サイドのDF13安田とのコンビもいいので途中で下がってしまったのは非常に残念
でした。

結局、冷静さを欠いた鳥栖は0-2で完敗。新潟は激しい守備とMFレオ・シルバが
かなり効いていましたね。鳥栖はレオ・シルバからボールを奪えず、引っかきまわされた
感があります。

試合終了後、引き上げる審判団にサポーターが珍しくブーイング。
鳥栖の吉田監督も抗議していました。
確かに不可解なジャッジ、不公平なジャッジは許せません。
でもサッカーには不可解なジャッジはつきものですし、誰かが裏で操作すれば、
どんなことだってあり得るのです。

あってはならないことですが、選手はつとめて冷静にプレーをするしか方法は
ありません。今回のゲームは冷静にやればもっといい戦いができていたはずです。
今季でいえば、対鹿島戦やFC東京戦など、相手の挑発的なプレーに熱くなって
敗戦した試合がいくつかあります。優勝を目指すチームになるためにはどう
すべきか?まだまだ課題はありそうです。



 
 

Monday 6 October 2014

ここから反撃なるか?久々のクリーンシートでの勝利!

2014 J1第 サガン鳥栖 1:0 横浜Fマリノス

かなり久々のスタジアム観戦です。サガンはここ数試合、調子を落としていた中での
ホームゲーム。ただ不可解な監督交代による混乱の中、結果を求めるのも酷かも
しれません。それでも選手達はプロとしてやってくる試合に対してしっかり戦っていると
思います。

試合は台風が近づく強風の中、行われました。前半は鳥栖が風上にたってプレー。
マリノスはハイボールを蹴ると押し戻されていました。なんとか風上に立っているうちに
先制点がほしい鳥栖。立ち上がりから決定的なチャンスをつくりますが、
MF10金民友のシュートはゴールライン際で相手DFにクリアされます。
この試合は両チームともボールを蹴りあう展開が続きました。風上に立っている時
は有効な戦術かもしれませんが、横浜は名手中村俊輔を欠いていたのもあったかも
しれません。鳥栖も試合通してロングボールを多用してましたが、強風でボールの落下点
が予測しづらく、やりにくそうでした。

先制点は前半38分、鳥栖でした。鳥栖は横浜に攻め込まれ、GK33林が相手シュートをセーブ
するも、なお横浜にリバウンドを拾われ、GK林の頭越しにヘディングシュートを
打たれるという決定的なピンチを迎えますが、ゴールライン上でDF15丹羽が寸前でクリア!
そのクリアボールをFW22池田が拾うと鳥栖は一気にカウンター。池田がドリブルで
相手エリアに持ち込み、スペースの空いていた右サイド、走りこんでいたMF8
水沼へ展開。池田はそのままゴール前へ走りこみます。さらにファーにはFW11豊田も
走りこんでいました。それを見た右サイドの水沼
がクロスを入れるとクロスに合わせたのはFW11豊田!豪快なダイビングヘッドでした。
ニアサイドにFW22池田が走っていたのもよかったですね。

後半、試合は一進一退の攻防が続きます。鳥栖はFW11豊田の1対1やMF8水沼がフリーで
PA内でミドルを放つも決めきれず。横浜にもかなり危ない場面を作られましたが、
GK33林の好セーブや久々チームに戻ったDF2ミンヒョクやDF36菊地の守備で何とか守りきります。
鳥栖は終盤、さらに5バックなどで守備固めをして守りきり、そのままタイムアップ。

鳥栖は課題を残すも久々の完封勝利となりました。
特に気になるのは選手交代です。さらに点を取るために交代カードを切る場合、今の鳥栖の
先発攻撃陣は皆それぞれ、かなり機能しているので替えにくいというのがあります。
誰を替えても交代させられた選手は不満に思うでしょう。
そこをどう攻撃のオプションを増やしていくか。
リーグも佳境に入ってきますが、リーグ優勝、ACLはまだまだ可能性が大きく残されています。
来季につなげるためにも、しっかりとした戦いを見せてほしいです。

Tuesday 26 August 2014

天皇杯 吉田サガン公式戦初勝利!

2014 第94回 天皇杯第3回戦 

サガン鳥栖 3:1 大分トリニータ(@ベアスタ)

J2時代より同じ九州のチームとして凌ぎを削ってきたチーム同士の対戦。
大分はアグレッシブなプレーが特徴のチーム。田坂監督のもと、着実なチーム
作りをしている印象があります。

鳥栖はこの試合、かなり動きが悪く、特に守備で緩慢なプレスで相手に
簡単に進入を許し、危険な場面を度々招いていました。
これらのピンチは常に安定したセービングを見せるGK33林が何とか
防ぎますが、前半23分にやすやすと失点。
それまでに3点は取られてもおかしくないような出来でしたが、前半は何とか
1失点に抑え、後半にはいりました。

鳥栖はハーフタイムにハッパをかけられたのか、前半と比べて多少動きもよくなりました。
この日の2トップはMF29谷口とMF25早坂。鳥栖は谷口のフィジカルと高さを生かして、
ボールを放り込み、早坂がキープするというパターン。早坂は抜群のキープ力でうまく
起点となっていたのに対し、谷口はよく体を張ってましたが、普段はボランチやCBとして
でることが多いせいか、やりづらそうにも見えました。※というかFWの動きではなかった(笑)

それでも同点ゴールは谷口のプレーから生まれます!コーナーキックで谷口が競った
こぼれ球をMF35金井がヘディングで押し込みました。金井はもともとDF登録で入団
していますが、攻撃でも鋭い得点感覚を持っており、たびたび重要な場面でゴール
を決めています。

鳥栖の逆転ゴールはその直後でした。MF6岡本が相手エリア内でパスをインターセプト
すると裏に抜けようとしていた谷口にすかさずスルーパス。谷口はゴール前フリーになり
シュートは相手GKに一旦弾かれるものの、 リバウンドを再びシュートしてゴール!


鳥栖はそのあとにも1点追加して3-1で逆転勝利を収めました。
前半はどうなることかと思いましたが、しっかり立て直しましたね。

鳥栖は特にMF6岡本が攻守にわたり、存在感を発揮していました。
普段、岡本は中盤の底でプレーすることが多いですが、この試合では攻撃にも
積極的に顔をだし、するどいパスや組み立てを行っていました。
とても技術の高い選手なので今後のプレーに期待です。






今回、鳥栖が悪いながらも、J2時代より同じ九州のチームとして長らくライバル
関係だった大分に逆転勝利を収めたのを見ると感慨深くなりましたね。
監督が変わったりとゴタゴタもありますたが、なんだかんだチームは成長してるのでしょう。
吉田サガンとなって記念すべき公式戦初勝利。さらにこの試合の2日後、鳥栖は
リーグ戦アウェーで大宮を下しています。

今後ともいい状態をキープしてリーグ戦に臨んでほしいですね。
天皇杯では普段出番の少ない選手たちが活躍しました。サブの選手
達にも期待です。

Tuesday 19 August 2014

突然の新体制!ホーム初陣も悔しい敗戦。

2014 J1 第20節 サガン鳥栖 0:2 FC東京 @ベアスタ

サガンは先日、首位に立った直後に衝撃的な尹監督の解任を発表。
リーグ19節の広島戦からコーチの吉田氏が監督に昇格し、指揮をとっています。

この試合、ホームでの初陣となる吉田サガン。勝って混乱の中にあるチームのもやもやを
吹き飛ばしたいところでしたが、あえなく敗戦。非常に悔しい結果となりました。

試合は開始早々、右サイドで起点となったFC東京FW渡辺からのマイナスのクロスを
MF米本がシュートして先制。鳥栖は集中力を欠いてスペースを空けてしまっていました。
その後、鳥栖も反撃。鳥栖はボールを支配して攻め込むようになります。これまで
タテパス一辺倒のイメージが強かったですが、だいぶボールを動かせるようになりました。
ただ、この試合FC東京サポーターの『ユンジョンファン』コールといった煽りもあり、
鳥栖の選手(特に韓国人選手)は冷静さを欠いていたように見えます。
前半はボールを支配していましたが、前がかりになりすぎてカウンターを喰らい、
GK33林のファインセーブで事無きを得るシーンもいくつか見られました。

試合は0-1のまま後半に入りますが、後半立ち上がりにまたしても鳥栖は失点。
鳥栖の右サイドが守備に戻るのに遅れてしまい、フリーでクロスを上げられ、GK33林
がはじきましたが、ボールはゴール前フリーになっていたFC東京の渡辺のところに
わたってしまいました。渡辺は難なく押し込んで鳥栖は2失点。

鳥栖はフォーメーションを4-4-2からMF6岡本を入れて4-3-3に変更。
何とか局面の打開を試みます。その後、MF谷口も入れてパワープレー
に打って出ますが、なかなか決定的な場面を作れず。

鳥栖の勝ちパターンとしては後半、疲れて相手の運動量が落ちたところを運動量
で勝る鳥栖が押し込むというものでしたが、FC東京の選手も良く走っており、逆に
カウンターで危険な場面を作られてしまいました。 また鳥栖は前半と同じくボールを
よく動かしてサイドからクロスを入れつづけてましたが、FC東京の守りも堅く、
ほとんどはじき返されていました。

試合終了間際、FW11豊田がヘディングで折り返し、MF6岡本がフリーでヘディング
シュートという場面がありましたが、シュートはGK正面を突いてしまい、得点ならず。
鳥栖は完封負けを喫してしまいました。

この試合、敗戦の原因ははっきりしているのでそんなに心配はしていません。
2失点とも不用意にスペースを与えてやられたものです。次からは守備ブロック
やバランスに気をつければ、この試合のような失点は防げるはずです。

攻撃の面ではだいぶボールを動かせており、観ているほうも楽しいサッカーに
なっています。ただこの試合ではサイド一辺倒という感じが強かったので中央から
の崩しやミドルシュートを狙えれば面白いと思います。
攻撃でのパス回しで、CBが起点となる場合、相手FWがパスコースを切りにきたり、
プレッシャーをかけてきてましたが、このようなときはサンフレッチェ広島のように
CB間の距離を縮めて絶えず、ダイレクトでパス交換を繰り返す、あるいは
ボランチも加わって鳥かご状態にして相手FWがボールを追うのをあきらめさせる
のもいいですね。

この試合、FC東京のサポーターが挑発的な応援を繰り返したため、激怒している
鳥栖サポーターも多いようですが、これは怒ってもどうしようもないかなと
感じています。サポーターのこうした煽りや挑発もサッカーの一部ですし、
相手にマナーを求めても無駄でしょう。言って治らないようなレベルだから
相手サポーターはこうした応援を続けているのですからね。

鳥栖は鳥栖で独自のスタイルを築けばいいと思います。試合前にアウェーのサポーター
を拍手で迎えるのは素晴らしい文化です。海外では確かに相手を誹謗、中傷する
応援が多いですが、そんなスタイルで負けた時はどうなるか?すごいみじめですよ!
鳥栖には常に相手をリスペクトするスタイルを守ってほしいですね。


Tuesday 5 August 2014

ついに首位奪取!鳥栖らしさを存分に発揮した一戦!!

J1 第18節 サガン鳥栖 1:0 名古屋グランパス @ベアスタ

鳥栖は前試合アウェーでセレッソ大阪を破り、勢いにのったままホームにて
名古屋グランパスを迎え撃ちました。名古屋は元日本代表の選手が多数在籍
している上にシーズン途中に柏の司令塔レアンドロ・ドミンゲスを補強。
非常に強力なチームです。

試合の立ち上がり、鳥栖は浮き足立ってしまい何度か名古屋FW永井に裏を取られる
など、いくつか決定的な場面をつくられていました。鳥栖はピンチの場面が続きましたが、
GK33林の好守で何とかしのぐと次第に落ち着きを取り戻していきました。
前半終了間際にはDFラインからしっかりとビルドアップして組み立てれるようになります。
これまではすぐにタテに蹴ることが多かったのですが、ポゼッションもするようになったの
ですね。またロングボールを入れたときでもFW11豊田がしっかりと相手DFをブロックしながら
ボールを収め、起点となっていました。これまではFW11豊田が相手DFと競ってこぼれた
ボールを2列目の選手が拾うというパターンが多かったのですが、
ここでも変化が見られましたね。

鳥栖のチャンスは30分過ぎだったでしょうか?左サイドPA内でだされたパスを味方のスルー
でフリーになったMF10金民友が左足でシュート!シュートはゴール上の取りにくいコースに
飛んだはずですが、名古屋GK楢崎が難なくセーブ。楢崎は後半も鳥栖のチャンスに
度々立ちはだかることになります。

後半、鳥栖は名古屋のレアンドロ・ドミンゲス-永井のホットラインに手を焼きつつも
ペースを握るようになります。鳥栖はサイドを起点とした攻撃でチャンスメイク。特に
左サイドの金民友-安田のコンビが冴え渡っていました。
運動量で圧倒し、セカンドボールやこぼれ球といった類はほとんど鳥栖が
拾っていました。後半は前半よりも多く決定的な場面を作り出します。
FW11豊田が右サイドからのクロスに相手DFライン裏に抜け出しつつ反応、
ゴール前フリーでシュートという絶好のチャンス。トラップまでよかったですが、
すでに相手GK楢崎が詰めており、シュートコースを塞がれてしまいました。
さらにFW22池田もスルーパスでDFライン裏に抜け出し、フリーで
シュートチャンスを得ますが、角度がなくシュートできず。いずれも
楢崎の好セーブにあい、得点に至りません。
後半30分が過ぎてチャンスがありながらも点が入らない状況にスタジアム全体が
次第にやきもきし始めるようになりましたが、38分に待望の先制点が入ります。
CKからこぼれたボールを拾って組み立て直し、MF14藤田が右サイドからクロス。
鳥栖の選手のほとんどがファーに流れており、
相手GK楢崎もファーサイドに反応していましたが、それを見た鳥栖のFW22池田が
ニアに飛び込んで、ギリギリのとこで足に当ててゴール。ボールは楢崎の逆をついて
転々とゴールへ転がっていきました。※スタジアムで見ていたときはトラップミスが入った
のか(笑)と思いました。それぐらい微妙なシュートでした。

先制した鳥栖はMF29谷口、MF6岡本とボランチを2枚入れて守備固め。
おそらく4-1-4-1だったと思います。
5バックみたいに防戦一方ではなかったので多少安心して見れましたが、名古屋は
FW永井のスピードを生かしたカウンターで鳥栖のゴールを脅かします。
1対1の場面もつくられてしまいましたが
GK33林を中心とした守備で守りきり、見事クリーンシートで試合を締めました。

この試合、勝利すれば首位奪取というゲームで鳥栖らしいすばらしいプレーでした。
首位にたったと言っても鳥栖にとっては楽に勝てる試合は一つもないわけで
1試合1試合必死にやっていくしかないと思います。順位のことは忘れて目の前の
試合臨んでいってほしいとですね。



Tuesday 1 July 2014

日本のワールドカップを振り返る 2018年に向けて

ブラジル大会での日本代表は残念ながらグループステージで敗退という結果に
終わってしまいました。しかも結果だけでなく内容も乏しいまま大会を去る羽目に
なっています。はっきり言ってもう少しいい戦いができるのではと思っていました。
直前の親善試合で日本が勝利したコスタリカは死の組グループ
(同組イタリア・イングランド・ウルグァイ)から1位でグループステージを突破しています。
日本にもきっとできたはずなんです。大会に向けてどこでアプローチを間違ったのでしょうか?
これからは勝手な自分個人の推測も含まれていますが、日本代表が惨敗した原因を
探っていきたいと思います。

 1.自分達のサッカーができなかった

大会前、選手達がくちぐちに言っていた『自分達のサッカーをやるだけ』『自分達のサッカー
ができれば』という言葉。はたして自分達のサッカーとは?
今大会の日本のメンバー構成としては機動性や技術に富んだ選手を多く選んでいました。
自分達のサッカーとは地上戦で細かいパスと連動性といったコンビネーションで相手を崩す
攻撃的なサッカーとみていいでしょう。
ところが、いざ試合となると攻撃的なサッカーは相手に封じられ、影を潜めてしまいました。
日本はストロングポイントを相手に研究されると、何もできませんでしたね。初戦、第2戦は
試合終盤にそれまで全くやったことのなかったパワープレーをしてしまっています。
日本は同じようなタイプの選手を多く召集したことで自ら戦術の幅を狭めた感があります。
相手は自分達の思い通りにさせないように対策を練ってくるのですから、
戦術の幅がないと、対策を練られれた場合、対応するのが難しくなってしまいますね。

2. コンディション

大会直前の親善試合の時は順調に仕上がっているように見えましたが、いざ大会が
始まると何故か動きが悪かった日本代表。ピークを決勝トーナメントの時に持っていく
ようにしたのでしょうか?それともまた別の理由?日本代表は明らかにブラジルの気候
に順応できていませんでした。いくらザッケローニ監督がワールドカップ初体験とは言え、
こうした調整で失敗するとは思えないのですが、、、

とりあえず、大雑把に要因を挙げてみましたが、実はこれらの失敗はチームだけでなく
外部の人間も原因のひとつなのではと考えています。

まず初戦のコートジボワール戦は現地時間の夜10時に行われました。
これはキックオフの時間としては遅すぎるのは明らかです。このような時間になったのは
日本国内での視聴率が目的といわれています。

そしてキャンプ地ですが、日本代表はイトゥという場所を拠点としていました。
イトゥはとても涼しい場所なんだそうですが、日本代表の試合はいずれも気温
の高い地域で行われています。もし試合を想定するなら似たような地域を選んだ方
がいいですよね。このキャンプ地についてあとで知りましたが、日本代表のスポンサー
企業の日本法人がある街だったのです。

日本代表をとりまく周辺もちょっと騒がしいものでした。ザッケローニ監督は
日本代表スポンサーのCMに多数出演。街を歩いていても至るところに
日本代表と関連のあるキャンペーンやプロモーションを見ることができました。
完全にビジネス化してしまってますね。またCM出演の多い選手については
どんなに調子悪くても先発を外れなかったり、メンバー選考や起用の点でも
戦術的に合点がいかない点がいくつかありました。
選手選考については以前にも協会の圧力で選ばれてるのではという選手も
いました。当の選手は一生懸命やってるだけだと思いますし、自分で書いておきながら
こうしたことを言うのは本当に失礼な話かもしれません。ただ自分が思うに外部の人間
が自分の都合でチームに口出ししたり邪魔をしないでほしいということです。

最後にザッケローニ監督は退任会見でこう述べました。
「今大会のメンバー、戦い方、戦術も私が決めた上で、この結果に終わった。
責任は私にあり、その責任をきちんととりたい」

メンバー、戦い方、戦術を監督が決めるのは至極普通のことです。
わざわざこんなことを会見で言うものでしょうか?
こんなこと思うのは自分だけかもしれませんが、裏で何かあったのではと
疑ってしまいます。

これまで述べたことは新聞、ネットなどの情報を元に書き、自分の推測
も少し入っています。チームの当事者がそんなことなかったと言えば、この話
は終わる話です。

今回のワールドカップでの日本代表の一連の戦いを見て日本がサッカーの強豪国
になるには選手だけでなく、周りの人間がもっとサッカーに真摯に取り組む必要が
あると感じました。日本代表が大会を終えて帰国するとき、惨敗したにも関わらず、
空港ではたくさんの人が押しかけて歓声をあげてましたが、そうしたファンの対応
も正直おかしな対応ですし、渋谷でのパブリックビューイングでは試合に負けたにも
関わらず、ファンがハイタッチしていました。彼らみたいなファンはただ盛り上がりたい
だけなのでしょう。またサッカー協会は日本代表チームの国内会見をしないことを
決めました。それまで真剣に応援していたサポーター達は何だったんだのでしょう?
チームは彼らに今回の結果について理由を説明する義務があると思います。

日本にはJリーグがあります。Jリーグはそれぞれのクラブが地域の特徴をだしていて
本当に魅力的なリーグです。クラブそれぞれの文化がもっと成熟してもっと多くの人が
Jリーグを見てサッカーが人々の生活の一部になる日が来れば・・・・
そういう日が来たとき、日本も強豪国の仲間入りするようになるでしょう。












Monday 30 June 2014

日本のワールドカップを振り返る コロンビア戦

決勝トーナメント進出のためには勝利が絶対条件の日本。相手はすでに決勝トーナメント
進出を決めているコロンビア。実力的には同グループでも一つ抜きん出ており、優勝のダークホースとされる強豪です。 そのコロンビアですが、なんと主力メンバー8人を入れ替えてきました。日本としては決勝トーメント進出のためにもですが、是が非でも勝って見返したいところでしたが、1-4の惨敗。世界との差をまざまざと見せ付けられました。

日本は前半17分に不用意なPKで失点。前半終了間際に岡崎のダイビングヘッドで追いつきますが、コロンビアが後半開始早々動いてきます。コロンビアはエース10番のハメス・ロドリゲスを投入。すると一気に流れはコロンビアへ傾きました。
ロドリゲスのプレーについては一人だけ次元の違うようなプレーでした。
高いテクニックと戦術眼。日本は決勝トーナメント進出のためには得点差をつけて勝つこと
が必要だったため、かなり前がかりになっていましたが、ロドリゲスは日本の
手薄になったところをいとも簡単に突いてコロンビアの得点に結びつけました。

この試合に何とか決勝トーナメントの可能性を信じ、最後まで必死にプレーした日本ですが、
逆に気持ちいいくらいに差を見せ付けられてしまいました。これまでの4年間は一体何だった
のか?と思わせるほどの世界との大きな差。日本のワールドカップはあっけなく終わってし
まいました。

2010年のワールドカップではスペインのパスサッカーが世界を席巻しましたが、今大会
そのスペインはグループステージで敗退。その他、ブランデッリ監督の元、カテナチオから
の脱却を図り、華麗なサッカーに転身したイタリアも敗退。ここ数年、FCバルセロナをはじめ
 としたパスサッカーが世界のトレンドとなっていたと思われてましたが、そのトレンドも変わり
つつあるようです。

日本もパスサッカーを目指していましたが、日本の場合、横パス、バックパスが多く、相手に
とって危険なプレーができていませんでした。

世界で勝つにはその国にあったサッカーを作り出していかなければいけません。
日本は長らく代表監督にワールドカップで優勝した国の監督を呼び、その国のサッカー
や戦術を取り入れようとしていたのですが、その流れを大きく変えたのがイヴィチャ・オシム
氏でした。オシム氏は日本独自のサッカーを作るとして日本代表監督に就任すると、
連動性や技術の高さを生かすサッカーをつくり、その道を示しました。
日本はこの方向性を大事にしていかなければいけません。
その上で戦術的な幅が広がれば、相手に研究されても簡単に負けるということはないと
思います。今大会のスペインがあっけなく敗退したのはまさしく世界中からかなり研究された
のがあると思いますが、だからといってパスサッカーを捨てるということはないでしょう。

日本代表はザッケローニ監督の辞任が決まりましたので新しい監督の元、日本のサッカーを
作り出していってほしいと思います。


Saturday 28 June 2014

日本のワールドカップを振り返る ギリシャ戦

6/19 グループステージ第2戦 ギリシャとの対戦です。
この試合、グループステージ突破の為には勝利が欲しい日本でしたが、
0-0のスコアレスドロー。またまた厳しい結果となりました。

日本は前半38分に相手選手の退場により、数的優位に立ったのですが、その
数的優位を生かすことができませんでした。日本の場合、意味のないポゼッションが
多く、相手ゴール前でただボールを回すだけなんですね。特に誰もシュートを狙う
わけでもなく、仕掛けもしません。時間ばかりが過ぎていくような試合でした。
ギリシャとしては1人少なくてもゴール前を固めていればいいわけで、日本からクロスを
入れられても容易にはじき返すことができました。そしてギリシャはボールを奪えば、何度か
カウンターで危険な場面もつくりだしました。

日本はこの試合、初戦のときよりは体も動くようになってましたが、攻撃のダイナミズム
はあまり生まれず、アイディアも乏しかったですね。右サイドの内田が何度か工夫して
いれていましたが、得点には結びつきません。また日本は香川がベンチスタートで代わりに
大久保が先発。 大久保はベテランらしく的確な判断でプレーができる選手。香川は初戦
確かに出来は良くありませんでしたが、エースなわけですから外すべきではなかったように
思います。香川は途中から出場しましたが、選手としては監督に対する信頼感を失くしてしまい
かねません。 大久保はあくまでジョーカーとして使うべきでしょう。
しばらく代表から遠ざかっていたのに本大会でいきなり呼ばれて
救世主的な役割を求められても酷な話です。

日本は最後まで圧倒的なボール保持率で攻めますが、決定的なチャンスをほとんど
作れず、そのままタイムアップ。日本は今大会初の勝ち点を獲得したものの、
決勝トーナメント進出の為には第3戦のコロンビア戦で最低でも勝利という厳しい
状況に追い込まれました。

Friday 27 June 2014

日本のワールドカップを振り返る コートジボワール戦

6/14(土) 日本はワールドカップ初戦 コートジボワールとの対戦。
コートジボワールはドログバ(ガラタサライ)ヤヤ・トゥーレ (マンチェスターシティ)
 ジェルヴィーニョ(ASローマ)など多くのタレントを擁す強豪です。
TVで観戦していましたが、現地では非常に激しい雨が降っていました。
キックオフは現地時間で夜10時!選手たちのコンディションはどうだったのでしょう?

試合は本田圭祐のゴールで先制するも、後半立て続けに点を取られて逆転負け。
初戦はグループステージ突破を決めるために非常に重要な1戦となるのでショッキング
な敗戦となりました。日本は立ち上がりは集中したプレーでよく守り、先制もしましたが、
徐々に動きの悪さが目に付きました。直前の親善試合で見せていたキレのある動きが
見られません。攻撃では本田がボールを受けても周りの選手がおらず、孤立してしまう
パターンもしばしば。日本の特徴である連動性がこの試合では見られませんでした。

失点は64分。日本の左サイドを突かれ、クロスを許すとニアサイドに飛び込んだ
相手FWボニにヘッドで合わせられ、同点とされます。
さらに2分後、左サイドを再び突かれ、クロスを入れられると、 今度はジェルヴィーニョが
ニアで合わせ、逆転されます。2点ともまったく同じパターンで決められてしまいました。

普通、こんな短時間に全く同じパターンで失点するのはあまりありません。
選手たちの危機管理能力に疑問が残ります。
日本の左サイドは攻撃的な選手が揃っており、前がかりになることが多いのですが、
うまく相手に突かれました。 
さらに2点目のシュートはGKのニアポストに飛んだので何とか弾き出せなかったのか。。

後半、日本が逆転されたのにはコートジボワールのドログバが途中から出場し、
 リズムを作ったのもありますが、
日本は攻守に効いていた長谷部が交代でピッチを退いたのも原因だと思います。

後半、逆転されてからもなかなか日本の運動量は上がらず、悪いまま。なかなか反撃
に転じることができず、相手に押し込まれてしまいます。
ボールを保持した攻撃サッカーを掲げていた日本ですが、ポゼッションでも相手を
大きく下回る結果に。

そして目を疑ったのが試合終盤でした。これまで日本がどんな状況になっても
やらなかったパワープレーを行ったのです。

 これまでの日本はハーフナー・マイクなど長身FWを送り込み、ベンチがパワープレー
を指示しても頑なに拒否して本田中心に無理にでも繋いで崩そうとしていました。
 結果的に今大会の日本は高さより、機動性重視のメンバー構成で臨んでいます。
こんな戦いは想定していなかったはずです。
チームの戦い方にブレがあったと言われても仕方ありません。
自分としてはパワープレイは必要なプレーだと思うのですが、これまでどんなになっても
日本はやらなかったこと。そして今大会はパワープレイは捨てて、繋いで地上戦で崩す
という意思を明確にしていたのに本番でやるのはどうなのか?ということです。

日本はこの試合、決死のパワープレーももちろん実らず、タイムアップ。
かなり痛い敗戦でした。それにもまして試合通して気になったのは、日本選手の動きの
悪さです。なぜかコートジボワールの選手と比べても体が重そうでした。コンディション調整を
どこで間違ったのか?キックオフの時刻は現地時間の夜10時。どうやらこれは日本の視聴者に合わせたことによるもののようです。こうした真剣勝負に代理店やらスポンサーやらが口を
挟むのはどうなんでしょう?気分は良くないですね。お互い同じ条件とは言え、選手たち
には負担となったはずです。

厳しい敗戦となった日本は6/19のギリシャ戦に向けて調整することになりました。
この試合で勝ち点を獲ることができなければグループステージ敗退が決まります。
チームの建て直しが求められる一戦となりました。


Thursday 26 June 2014

日本のワールドカップを振り返る コスタリカ~ザンビア戦

2014ブラジルワールドカップ。日本のワールドカップはグループステージ1分2敗という成績
で終わりました。優勝を公言していた選手もいた中で非常に厳しい現実を突きつけられる
結果となりました。日本代表はどのようにしてこのワールドカップを戦ったのか。
勝手な推測というか雑感になりますが、振り返ってみたいと思います。

日本代表は5/27国内の親善試合でキプロスと対戦した後(1-0で勝利)、アメリカ
フロリダ州のタンパ市で合宿し、コスタリカ(6/2)とザンビア(6/6)の2チームと親善試合を
組みました。結果は3-1(コスタリカ)、4-3(ザンビア)と共に勝利するといった内容
で上々の結果だったのですが、いくつか課題は残ってしまいました。
例えば、立ち上がりの失点や守備の連動の欠如です。
これらの課題は2戦共通して見られた課題だったため、少し気になりました。
日本の場合、守備において
連動したプレスをかけれてないことが多々あるように思えます。
攻撃の選手が一部守備に戻らなかったり、前線がプレスをかけてもラインを押し上
げれなかったりです。誰かが守備を放棄したりというのはちょっと論外なのですが、
誰かがポジションはみだして猛烈に相手ボールをチェイスした場合は、
周りの選手も連動しないとチェイスした選手の分、スペースを空けてしまうことになります。
守備において、そうして空いたスペースを突かれると危険な場面を相手に招きますね。
自分が考える限りでは常にフォーメーション通りに選手が配置され、しっかり
と前線、中盤、最終ラインとブロックを敷き、スペースを与えないことが大事だと思います。

それでもこの2戦について日本は勝利を収めているわけでチームとして順調に仕上がっている
のを実感できたのが収穫でした。動きにキレがでてコンディションも良さそうです。そして選手
たちもそれぞれの試合後のインタビューで冷静に課題を分析することができていました。

チームは7日にブラジル入り。キャンプ地イトゥで調整し、6/14日に初戦のコートジボワール戦
を迎えることになります。試合運びとしては良くないながらも、勝利を収めたということで
期待を抱かせてくれるような内容でした。

Tuesday 20 May 2014

首位キープならず。やや課題が残る一戦

2014 J1 第14節 鳥栖 1:1 大宮

W杯期間の中断前のラストゲーム。鳥栖は首位で17位の大宮をホームで迎えての一戦。
この日の鳥栖は序盤から集中力を欠き、イージーなミスを繰り返し危ない場面を何度か
作られました。それでも素早い出足からボールを奪い、何度かチャンスを作りますが、
モノにできず。大宮はというと鳥栖のロングボールに対してしっかりと対応。セカンドボール
も拾わせません。また鳥栖のボランチに激しくプレッシャーをかけて攻撃の組み立てを
させませんでした。鳥栖はなかなか攻撃の糸口がつかめませんでしたね。

試合が動いたのは後半開始直後でした。大宮が左サイドからのセンタリングにFW32
長谷川がヘッドで合わせて先制。鳥栖はDFの人数は揃っていましたが、誰も競ってませ
んでした。先制された鳥栖はMF29谷口、MF28高橋を投入。反撃にでます。この交代で
鳥栖はタテへの推進力がでて、攻撃にもダイナミズムがでてきました。
そこで何度かかなり決定的なチャンスを作りましたが、それでも決めきれず。このまま
敗戦も頭をよぎりましたが、後半38分、FW11豊田の切り返しに大宮DFが足を引っ掛けてしまい
鳥栖はPKを獲得。キッカーはFW11豊田。豊田は前回、鹿島戦でPKを外しています。
祈るような気持ちで見守りましたが、豊田のキックはGKに読まれ、ストップされます。
ただGKが弾いたボールは豊田の前に転がっていました。豊田はそのリバウンド
をゴールに叩き込み、何とか鳥栖は追いつきます。

その後、鳥栖は逆転目指し、最後まで大宮を押し込みますが、あと1点が奪えず。
選手達は最後までかなりの距離を走りましたが、あと1歩届きませんでした。
試合終了のホイッスルの後、ピッチに倒れこむ鳥栖の選手達。
鳥栖はこれまで連戦を4勝1敗で終え、一気に首位まで登りつめこの試合を迎えました。
今日の鳥栖は連戦を戦い抜いた安心感から集中力が欠けていたようにも感じられました。
また大宮は鳥栖をかなり研究していました。今回の試合、鳥栖にとっては多くの課題を
残したゲームとなりました。上位に行くにはあと何が必要なのか?
この週は鳥栖がクラブ史上初めて首位に立ったということでサポーターもかなり
気持ちが舞い上がっていたわけですが、まだまだリーグチャンピオンになるための
道のりは続きそうです。

Wednesday 14 May 2014

ブラジルW杯大会 日本代表メンバー決定! 

ワールドカップまであと1ヶ月。12日に日本代表ワールドカップ本大会メンバーの
発表が行われました。代表候補の選手達はこの日まで胃がキリキリする思い
だったことでしょう。ひとまずお疲れ様と言いたいです。
選出された選手達は出れなかった選手の分も戦わないといけませんね。

選出されたメンバーは以下の通り

GK:
川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)
西川周作(浦和レッズ)
権田修一(FC東京)

DF:
今野泰幸(ガンバ大阪)
伊野波雅彦(ジュビロ磐田)
長友佑都(インテル/イタリア)
森重真人(FC東京)
内田篤人(シャルケ04/ドイツ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
酒井宏樹(ハノーファー96/ドイツ)
酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)

MF:
遠藤保仁(ガンバ大阪)
長谷部誠(ニュルンベルク/ドイツ)
本田圭佑(ミラン/イタリア)
山口蛍(セレッソ大阪)
青山敏弘(サンフレッチェ広島)

FW:
香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
岡崎慎司(マインツ/ドイツ)
清武弘嗣(ニュルンベルク/ドイツ)
柿谷曜一朗(セレッソ大阪)
大迫勇也(1860ミュンヘン/ドイツ)
齋藤学(横浜F・マリノス)
大久保嘉人(川崎フロンターレ)

今回、自分の応援するサガン鳥栖のFW豊田が選ばれなかったのには非常に
落胆しましたが、メンバー発表から2日たってようやく落ち着いてきました。
豊田が入ることで高さを生かした攻撃をすることができるのですが、
今の代表はボールを大事にするサッカーなので前線でキープして2列目に叩く
役割を求められるのでしょう。当初、ザッケローニ新体制ではそういったことは
なかったように思いますが、チーム作りが進むにつれ、2列目の選手を生かす
ような戦い方が多くなりましたね。豊田はどっちかというとフィニッシャーという感じ
が強い選手。豊田が入ることでつなぐだけでなく攻撃のバリエーションが増える
のではと思ったのですが、ここは監督の意向を尊重しなければいけません。
個人的には2011年のアジアカップぐらいの時のサッカーが好きです。

今回のメンバーについては選考基準がちょっと分からない部分も多く、
正直1ファンとしては不安な部分もあります。例えば調子がいい選手を選ぶという
ことにも関わらず絶不調の選手や試合に出れていない選手が選ばれたりなど。
今の心境は2010南アフリカW杯の時とよく似ています。今回はあの時より
多少ましではありますけど、当時は本当に希望が持ててませんでした(笑)
今大会もグループリーグの相手を見ると、3戦全敗でも
決しておかしくはありません。 ですので気を楽にして試合を見たいと思います。
期待するでもなく、悲観するでもなく。でも自分がジャーナリストで立場を明確
にしろと言われた場合、今大会のチームについて厳しい見方をしていたかもです。

これまで代表のサッカーを見てきて上手い選手も本当に増えましたが、
ボールを自陣で延々回し続け、肝心の相手のバイタルエリアに入れない様子を
想像してしまうんですね。またCBとGKの脆さは前々から指摘されています。

今大会のメンバーは技術があるのと同時に機敏性に優れた選手が選ばれています。
連動性やスピードが鍵となるでしょう。連動性を生かした日本のサッカーができれば
結果もついてくることと思います。負けてもいいので日本のサッカーを世界に
知らしめてほしい。願わくば手のひら返しをさせてほしい。
さらに願わくば不謹慎ですが、選手に何かアクシデントが起こり、予備登録の
豊田が出場することがあれば・・・(笑) という妄想はやめておきます。
とにかく選手達には悔いのないようにプレーしてもらいたいですね。

Monday 12 May 2014

G.W連戦3 超厳しいコンディションの中、日産スタジアム初勝利!

2014 J1リーグ戦 第13節 サガン鳥栖 2:1 横浜Fマリノス

この日は途中からTV観戦(NHK BS1で放送されてるの知らなくて。。)
チャンネルを合わせたときにはすでに鳥栖は2点を先制。
試合展開としては横浜に終始ボールを持たれ、押し込まれている
状態がほとんどでした。チャンスがあるとしたら、MF10金民友、MF8水沼
の左右両サイドを起点としたカウンターがほとんど。鳥栖はボールを奪えても
なかなか押し上げることができず、この2人の突破力頼みでしたね。
守備においては横浜にセットプレーのチャンスを数多く与えるも、前半は横浜Fマリノス
の名手、中村俊輔がベンチだったことも幸いしたのか、何とか守りきります。
後半、横浜はその中村俊輔をピッチに送り込み、攻勢を強めていきます。
そこで鳥栖の尹監督は早めに守備固めの采配をとってきました。
2点リードしているわけですし、連戦で選手達が動けない中、守りきったほうがいいと
判断したのでしょう。後半20分、MF谷口、MF崔 誠根を投入。谷口を一人余らせた
5バックに変更しました。これまでの5バックは5人が一列に並んだカタチでしたが、
今回の5バックは今までになかった新しいカタチです。
鳥栖はこの戦術変更により、中央の守備をより強固にすることができるようになり、
横浜がFWを新たに投入してきても数的優位で対応できることができました。
鳥栖は展開としては押し込まれてるわけですが、横浜に危険な場面をほとんど
作らせませんでした。これは大変集中力のいる戦術だと思いますが、尹監督の
采配も相手の動きの1歩先を常に行く見事な采配だったと思います。
このまま無失点で終えるかと思えた試合終了間際、横浜の中村俊輔に一瞬の隙を
突かれ、見事なドライブシュートを決められてしまいましたが、試合はそのまま1点差
のまま終了。鳥栖は疲労の溜まっている厳しい日程の中、日産スタジアムで初の勝利を
掴み取りました。

この日産スタジアムは鳥栖にとって鬼門で、これまで何度も悔しい思いを味わされた場所。
昨年の天皇杯もクラブ史上初のベスト4まで行きながら、この日産スタジアムで敗退を
余儀なくされています。
新しい歴史の1ページを付け加えた鳥栖、順位でもリーグ首位に立っています。
シーズンはまだまだこれからですが、チームは本当に進化しています。
J2時代から応援している人にとっては信じられないようなことがたくさん起きていますが、
自分もついていかなければいけません。サポーターもチームと共に成長していければ
いいですね。

Thursday 8 May 2014

G.W連戦2 厳しいコンディションでの中、1-0(ウノゼロ)勝利

2014 J1 第12節 サガン鳥栖 1:0 柏レイソル

GW連戦で厳しい日程でのゲーム。相手は柏レイソル。これまでチームを牽引していた
10番レアンドロ・ドミンゲスは不在ですが、FW9工藤、FW18田中の強力な2トップは健在。
昨年ACLでベスト4に進出した手ごわいチームです。

試合は連戦の疲れからか両チームとも動きが悪く、鳥栖はいつものようなプレスを
かけることができません。柏はというとイージーなパスミスが目立っていましたね。
試合は開始早々に動きました。鳥栖DF15丹羽のロングフィードにFW25早坂が反応して
抜け出しGKと1対1に。早坂は落ち着いてゴール左隅に流し込み、先制。
この試合、FW22池田の代わりに先発で出場した早坂ですが、見事に結果を出して
きました。その後も鳥栖はチャンスを作りますが、なかなかシュートまで持っていけません。
試合は鳥栖ペースで進みながら、後半へ。
後半も鳥栖ペースで試合は進むものの、なかなか点に結びつかず。一方柏は後半からMF14
狩野を投入して少しずつ、攻撃のリズムを作れるようになりました。終盤に差し掛かるにつれ、
鳥栖は押し込まれる展開が続くようになります。
65分には柏に決定機。ロングフィードにFW18田中が上手く抜け出し、ヘディングに合わせるも
クロスバーに直撃。その跳ね返りをフリーでMF14狩野が至近距離でシュートを撃ちますが、
GK33林が何とか右手にあててセーブ。鳥栖としてはかなりヒヤリとしたシーンでした。
 鳥栖も何度かチャンスは作るもののFW11豊田が厳しいマークに合っていたのもあり、
追加点をとることができず。形は作りながらもラストパスの部分でうまく合いませんでした。
鳥栖は試合終盤、守備固めに入ります。MF29谷口、MF16崔を投入。
ボランチの枚数を増やし、一人アンカーを置いてトリプルボランチに。
この戦術では鳥栖はクリアしても相手にすぐ拾われ、攻め込まれ続けることになりましたが、
DF陣の体を張った守備で何とかしのぎました。攻め込まれながらもフリーで撃たせた場面
はほとんどなかったと思います。最後の最後、危ない場面では鳥栖DF陣が体を投げ出して
シュートをブロックという場面がいくつもありました。

最後にはFW9播戸がFW25早坂と交代でピッチに入り、守備で貢献。
全員で守りきり、何とか勝利を挙げることができました。
ホームでこうしたゲームを見たのは久々のような気がします。
中でもDF2キム・ミンヒョク、DF20呂成海のセンターバック2人は
すばらしいプレーをみせました。
怪我人の多いセンターバックですが頼もしい限りです。

ところで広島戦に黄2枚で退場となり出場停止明けだったDF13安田ですが、献身的なプレー
でチームに貢献。サポーターも試合前から後押ししていましたし、彼自身にとっても
嬉しい勝利だったに違いありません。今後はもうボールを叩きつけるなんてことはないはず(笑)
その他、代表組も活躍しました。GK33林はこの試合
でもビッグセーブをみせましたし、FW11豊田は相手DFと接触し、流血しながらも走り続けました。
特にFW豊田にはW杯メンバー選出に向け、周囲の期待が高まっていますが、
こういうときだからこそ、チームのためにプレーしてほしいと思います。ボールを持ったら
何が何でもシュートではなく、いい位置に味方がいたら、パスを出し、なおかつ味方を助ける動き
をしてほしいと思います。

5/8韓国のW杯代表メンバーが発表されましたが、代表候補だったMF10金民友は残念ながら選ばれませんでした。本人はツライと思いますが、今のサッカー界はW杯以外にも大きな舞台というのはたくさんあると思います。ちょっとしたことがキッカケでヨーロッパへ行き、CLでプレーしたりということもあるでしょう。 気を落とさないでほしいですね。彼のプレーのすばらしさというのは見てる人は見てるでしょうから!


Wednesday 30 April 2014

G.W連戦 鳥栖はホームでまたしても広島に完敗。。。

2014 J1 第10節 サガン鳥栖 1:2 サンフレッチェ広島

ひさびさのスタジアム観戦。雨が心配されてましたが、さほど降らず多くのお客さん
がスタジアムに詰め掛けていました。

試合は広島がボールを保持しながら、攻める展開が続きました。鳥栖はうかつに
ボールを獲りに行ってプレスが少しでも遅れると、そこからパスを回されて崩される
のでなかなか前に出れません。広島がタテにボールを入れてくれば、鳥栖もボール
をカットすることができましたが、そうすると広島も簡単にタテにボールを入れようとは
しなくなりました。広島としては鳥栖のプレスをかいくぐって空いたスペースを使いたい
のですが、鳥栖が自陣に引いてブロックを敷くとなかなかタテにボールを入れること
ができなくなります。そうするとパスを出せない広島はDFラインだけでボールを延々
パス交換を繰り返す状況が続くこともありました。
観客にとっては面白くない状況でしたね。

試合が動いたのは前半13分。先制点は鳥栖でした。広島ゴールPA前でヘディング
で競ったボールをFW11豊田がスルーして裏に抜けたMF8水沼がフリーで受けて
シュート。広島相手に点を獲りに前がかりになるとパスを回され崩される事が多いので
大きな先制点でした。
ところが、先制した後、すぐに鳥栖は同点に追いつかれます。広島のMF山岸が
GK33林の位置をみてクロスを入れるとみせかけ、ロングシュート。ボールはあっさり
 林の頭上を越えてポストに当りながらもゴールに入ってしまいました。
GK33林は身長も高いこともあり、比較的前に出てることが多いので狙われたのかも
しれませんね。昨年、広島とホームで対戦したときも相手を褒めるしかないような
ファインゴールではありましたが、 広島FW佐藤寿人に頭越しにゴールを決められています。
鳥栖は同点に追いつかれた直後、右サイドの水沼のクロスにフリーでMF10金民友が
ダイビングヘッドというシーンがありましたが、うまくヒットせずゴールラインすれすれで
クリアされてしまいました。
前半は同点のまま終了。続いて後半も広島がボールを回して鳥栖はカウンターという
展開が続きました。この試合、鳥栖は全体的に運動量がいつもより少ない上に
簡単なパスミスが多く、攻撃で何度かチャンスをフイにしました。
おまけに頼みの代表候補組が軒並み不調でした。
GK林は失点された後は持ち直していいセーブもいくつか見せましたが、
FW11豊田は決定的なチャンスをものにできず、DF13安田にいたっては突破を仕掛け
ては奪われるを繰り返し、最後には判定の不満にボール叩きつけてしまい、
2枚目のイエローカードをもらって退場してしまいました。ちなみに1枚目のイエロー
は自身が仕掛けるも、広島のFW石原に奪われ、石原のドリブルを手を使って止めてしまい
もらったものです。

試合は結局、終盤にゴール前の混戦から鳥栖DFがクリアできずにボールが広島FW
石原の前にこぼれてしまい、シュートを叩き込まれ逆転負け。鳥栖もなんとか同点
ゴール目指して攻めにでますが、退場者をだしたこともあり、ゴールを奪うには至りま
せんでした。

広島と対戦するときはとにかく我慢を強いられる展開が続きます。
プレミアリーグのチェルシーを見て学ばないといけません(笑)
今回、鳥栖は代表候補組以外にもボランチのプレーがあまりよくありませんでした。
パスミスも多かったですし、前にスペースがあってもドリブルで運ぼうとしません。
もう少し変化をつけるプレーを求めたいものです。

試合とは関係ないですが、スタジアムにて韓国旅客船事故に対する募金活動
なるものが行われたそうです。この事故は被害者家族にはもちろん気の毒では
ありましたが、人災でしかも関係者の怠慢で起きた事故です。
この募金活動に関しては少し疑問が残りました。
それより今はロアッソ熊本を支援したほうがよっぽど有意義だと思います。
ロアッソ熊本存続に向けた取組みとご協力のお願い

鳥栖はこれまで他のサポーターに助けられてチーム消滅の危機を乗り越えた
経緯がありますし、地方クラブの運営の厳しさは何より鳥栖自身がよく知っている
はず。経営の努力不足で済ませることはできないものです。
クラブには自分たちのやってることに関してもっとよく考えてほしいと思います。




Friday 4 April 2014

豪雨の中のゲームは鳥栖に軍配!

3/29 J1 第5節 サガン鳥栖 2:0 ガンバ大阪

今回は都合により後半からの観戦。雨にも関わらず多くのお客さんがスタジアム
に駆けつけていました。
試合に関しては前半、鳥栖は押されてたそうですが、後半からは持ち前の運動量で
プレスをかけ、ガンバのパスワークを封じ込めます。鳥栖はボールを奪うと手早くタテへ。
FW11豊田がターゲットになります。競り合いに強い豊田がターゲットになることでガンバDF陣
もラインが下がってきてましたね。しばらく0-0の状態が続きますが、そうこうするうちに
鳥栖にビッグチャンス。中盤左サイドからゴール前の豊田にボールが送られると豊田は
DFと競りながらもヘディングで中央へ折り返す。そこにMF8水沼が飛び込むもスルーして
左サイドから長い距離を走ってきたMF金民友がダイビングヘッド!決定的な場面でしたが、
ジャストミートできず、GKに抑えられてしまいました。このプレーでスタジアムも大いに沸きましたが、何より得点の気配を感じさせてくれるものでした。
先制点は鳥栖。やはり豊田でした。右サイドDF15丹羽からのアーリークロスをヘディングで
上手く合わせ、ボールはGKの頭上を越えてゴールへ。一瞬マークが外れた隙のゴールでした。
豊田はこうしたDFとの駆け引きが非常に巧みな選手です。
こうなると俄然、試合は鳥栖ペースに。後半37分には水沼のクロスに金民友が飛び込んで
追加点。ほぼ勝利を決定付けました。
その後反撃にでるガンバ大阪。鳥栖も2点とって引いたのもあり、ガンバは
しっかりとボールを回せるようになります。選手個々の能力が高いガンバはどんどん
局面で勝負を仕掛けてきました。鳥栖は何度かピンチを迎えることになります。
まずガンバはFWリンスがスルーパスから抜け出し、1対1になるも
角度があまりなく、ゴール右に外れ、さらに終了間際、ガンバは鳥栖DFの頭越しにパスが通り、
ゴール前でフリーの今野へ。 今野はヘディングで合わせるも鳥栖GK33林の神がかり的なセーブに合い、ゴールならず。ガンバは決定機は何度か作りましたが、鳥栖DFの体を張った守備の前に
ゴールなりませんでした。

この試合、鳥栖は久々の勝利でしたが、勝ち点以外に収穫もありました。前半にDF36菊地が
怪我で退場していたのですが、代わりに入ったDF20呂成海がしっかりと仕事をして完封に
貢献しました。選手層も厚くなってきています。
控えの選手がどれだけ成長できるかも残留の鍵となるはず。今後の控え選手達にも注目です。

Tuesday 18 March 2014

思わぬ落とし穴。3失点完敗。。

2014 J1第3節 サガン鳥栖 0:3 鹿島アントラーズ

リーグが開幕して共に連勝スタートを飾ったチーム同士の戦い。特に鳥栖は前節に
強豪浦和レッズにアウェーで勝利を収め、かなり調子は上向いていたはずでした。
今回はホーム。必勝を期して試合に臨んでいたと思いますが、厳しい結果に終わりました。

試合は開始早々、鳥栖がシュートに持ち込むなど上々の立ち上がりのように見えましたが、
序々に鹿島がペースを握り始めていきます。試合始まってすぐは鹿島もボールをタテに蹴って
ましたが、落ち着いてからはしっかりとボールを繋ぐようになりました。
前半の終了間際。鹿島はゴール前左サイドでFKを得ると小笠原のキックに青木がヘッドで
合わせて先制。鳥栖も身長の高い選手を揃えてはいるのですが、ピンポイントで合わせられる
と防ぐのは非常に難しくなります。セットプレーでの失点は非常に勿体無いものです。
できる限り不用意なファールを避けないといけないですね。

後半、鳥栖は点を獲るために前がかりになりますが、逆に鹿島に前がかりになって空いたスペース
をカウンターで突かれるという展開が続きました。鳥栖はゴールにクロスを放り込むも
鹿島GK曾ヶ端の守備範囲が広く、なかなかクロスがFWまで届きません。
そうこうしているうちにカウンターで鹿島FWダヴィに鳥栖DFが振り切られ、GKと1対1に。
ダヴィはGKが飛び出してきたのを見て、走りこんだMF遠藤へ。遠藤は楽々ゴールに
押し込み、追加点を挙げました。
ますます苦しくなる鳥栖。サポーターの声援を受けて最後まで攻めようとするもなかなか
ゴールが決まりません。一度CKでゴールが決まりますが、オフサイドの判定で取り消しに。さらに
MF水沼がPKを得るも、キッカーのFW豊田のシュートはGK曾ヶ端のバツによってはじかれて
しまいました。この日はツキもなかったですね。
結局、後半30分くらいにまたしてもカウンターで3点目を奪われ、試合の大局はほぼ決まって
しまいました。

試合前はここまで大差がつくとは思いませんでしたが、ちょっとしたことがキッカケになった
のではと思います。試合後、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督の試合後コメントに
『立ち上がりの10分から15分というところで球際の厳しさがあり、両者が主導権をどちらが握るかという戦い方をしていた。その中でいい影響を与えたのがレフェリングであり、レフェリーがいいコントロールでサッカーに専念できようにしてサッカーを表現できた』とあります。
鹿島が優位に試合を進めることができたのはジャッジも大きく影響しているはずです。

前半、特に鹿島は鳥栖の選手に激しくチャージをしかけ、何度かもみ合いになる騒ぎがありました。そのことで鳥栖の一部の選手は相当アタマにきていたようで何度か不用意に深追いを
してカードをもらったり、イライラしているのが見て取れました。
その結果鳥栖は、集中力を欠いてしまってましたね。1失点目は別としてカウンターを決められたのは鹿島の激しいチャージに対して笛が吹かれず、鳥栖の選手の足が止まっていたケースもあった
からです。サッカーでは理不尽なことがあってもプレーは続いていくわけで、そこはしっかり集中をきらさないようにしないといけません。

鳥栖にとっては今回の試合はいい勉強になったのではないでしょうか。
鳥栖は昨シーズン、アウェーで鹿島を2-0で破っています。この日の鹿島はその時の
ことが強く頭に残っていたのでしょう。鳥栖は相手がどれだけの思いでこの試合に臨んでいるか
図りきれていなかったのかもしれません。
まだシーズンは始まったばかり。次の試合でどう修正してくるか注目です。

Friday 7 March 2014

日本 vs NZ W杯イヤー不安なスタート

日本 4:2 ニュージーランド

日本は前半の早い段階で4点取ったこともあったのか、試合全体通して
気が抜けた展開になってしまいました。こうしたゲームは本来ならば0点に抑える
べきですが、緩慢な守備で2点を献上。残念な結果に終わりましたね。

収穫だったのはボランチの青山、山口のコンビでしょうか?レギュラーで
ある長谷部が怪我でW杯が際どい状況となった今、彼らの台頭はチームにとって
大きいでしょう。

日本は後半からメンバーの半分近くを入れ替えてきましたが、
日本が問題点を露呈したのは後半でした。
後半から入ったメンバーばかりが悪いというわけではないのですが、後半に入って
日本はリズムを崩してしまいました。理由は2つあると思います。
点差で大きくリードしたのもあり、点を獲りにいくか、そのまま守るのかが曖昧になったこと。
それと特に攻撃の選手に個人プレーが多くなりコレクティブにプレーができなかったことです。
攻撃の選手が軽いプレーをしてはボールを失うので1トップの大迫にはあまりボール
が入りませんでしたね。

日本の攻撃は本田と香川が中心になって組み立てられるわけですが、彼らは所属クラブ
で試合に出れず、苦境に立たされています。ザッケローニ監督からはこのNZ戦では
それぞれの所属クラブの監督に向けてアピールをしてほしいと激をとばされてピッチに
送り出されているわけですが、どうも強いインパクトは残せなかった印象です。
日本は彼ら2人以外の攻撃オプションが確立できていないので彼らが不調だと
チームの攻撃面も厳しくなりますね。
仮にもしW杯本番までこの2人がクラブで試合に出れない状況が続けば、調子が
上がらないままW杯を迎えるでしょう。そうなった場合、私なら
遠藤をトップ下に置きます。
彼は戦術眼に優れ、チーム全体のことを考えてプレーできる選手。
所属のガンバ大阪ではFWやトップ下としてプレーしています。彼がトップ下でプレーすることで
チームの攻撃の幅も広がるはず。 彼の代わりのボランチは候補の選手がでてきています
ので問題ないでしょう。そして左の攻撃的MFには柿谷を置きます。柿谷は最近でこそ
1トップでプレーしていますが、J2の徳島ではずっとMFとしてプレーしていましたし、
1トップでゴールに背を向けてポストプレーをするより2列目で前を向いて仕掛ける方
が彼に合っているように思います。
そうすると1トップは誰がするのかということですが、大迫か豊田になるでしょう。
大迫はポストプレーもですが、懐の深いプレーができ、得点力もあります。
豊田は鳥栖サポである筆者の希望も強いですが、外国人選手にも負けないフィジカル
とスピードがあります。彼がゴール前で張ってるだけで相手DFが警戒して寄ってくるため、
味方にスペースが生まれますし、 得点感覚も鋭い選手です。

これまでの感じだとW杯本番の選手選考については恐らくサプライズはないでしょう。
それに選手選考や起用について100%ザッケローニ監督の意思で行われてるのかな
とも思います。 監督の要求するレベルが高いだけでここまで選手が固定化されるのかな
と思うからです。ただそれでも少しずつ新しい選手が出てきました。
本大会で日本が躍進できるかどうかは新しい選手達が鍵を握るでしょう。


Monday 3 March 2014

2014 シーズン開幕 サガン鳥栖の開幕戦は予想外の結果に。

2014 J1第1節 サガン鳥栖 5:0 徳島ヴォルティス

J2時代より何度も対戦してきた徳島ととうとうJ1で戦うことになりました。
2011シーズンには昇格も争った相手ですし、元鳥栖の選手も所属している
縁の深いチームですね。応援していた選手が一度チームを離れて再びJ1
で対戦できるとういうのは感慨深いものがあります。

この試合結果的に大差がついた試合になりましたが、逆の可能性も
全くないわけではなかったと思います。
鳥栖は序盤からDFラインでミスもありましたし、うまくビルドアップができて
いませんでした。チームを救ったのはMF10金民友。DF13安田のクロスを
ゴールに背を向けた状態で胸トラップすると振り向きざまにボレーシュート。
ファインゴールでした。硬くなりがちな開幕戦。このゴールで鳥栖は落ち着
くことができたと思います。

その後、鳥栖は前半のうちにMF29谷口も追加点を決めて2点を先行。
余裕を持って後半へ入り、後半開始
直後にFW22池田が3点目を奪いました。相手PA前で右に流れながら、一度シュート
フェイントを入れてから、右足でシュート。うまくサイドネットに流し込みました。

このゴールは徳島にとって痛い失点になったと思います。
実際、このゴールの後は徳島の動きが悪くなったように見えました。
さらに試合終盤に豊田もPK含む2得点で結局5-0でタイムアップ。

鳥栖としてはこれ以上ないスタートとなりました。一方徳島は力を出し切れず
に終わった感があります。前半、0-0のときはお互い蹴りあってしまい、
膠着した時間が続きました。ただ鳥栖は運動量に勝っており、セカンドボール
や球際の激しさというところで徳島を押し込むことでペースを握ることができました。
徳島はJ1初戦というところで硬かったのと鳥栖の運動量が勝負を分けたのかなと
思います。
また先発で出場した鳥栖の新加入選手、谷口、安田それぞれ持ち味を発揮して
結果をだしてきました。チーム状態は先日のTRMの時より大分いいようです。

これから鳥栖は強豪との試合が続きますが、 このままいい状態で臨んでほしいと
思います。





Monday 17 February 2014

TRM サガン鳥栖 vs コンサドーレ札幌

2/15(土) @ベアスタ 2014サガンの初観戦に行ってきました。
今季は特に中盤の選手の顔ぶれが大きく変わりました。どういったチームになっているのか?
チームの仕上がり具合をチェックです。

トレーニングマッチは45分×4本
1、2本目は控えメンバー
3、4本目は主力メンバー で行われたようです。

1、2本目 鳥栖 2:0 札幌
 1TOPのFW9播戸が2得点の活躍。この試合ではいつもの鳥栖がやるタテパスは
あまり使わず、連動した動きや細かいパスでの崩しが多く見られました。
1年ぶりに戻ってきたMF6岡本がアンカー的な役割となって攻撃の起点となり、
組み立てていきます。攻撃では右サイドのMF8水沼の突破やクロスが目につきました。
それ以外にもMF28高橋のキープ力やMF16崔誠根のボール奪取もよかったですね。
1点目は相手GKが不用意に飛び出したミスを突いて播戸が無人のゴールに楽々流し込んだ
もの。2点目は後半に左サイドから高橋が駆け上がって中央へグラウンダーのクロス。それに播戸がニアで合わせて決めました。播戸はかなり調子よさそうです。
このメンバーはその他にもかなりチャンスを作れていました。
また年の近い選手が多いせいか、選手間のコンビネーションもよかったように感じます。

3、4本目 鳥栖 2:2 札幌
鳥栖は立ち上がりセットプレーでいきなり失点。どフリーで相手にヘディングで合わせられて
しまいました。その後FW22池田、FW11豊田のゴールで一旦逆転するも試合終盤、
相手にあたったボールがゴールラインに流れ、そのまま流してゴールキックにしようと
鳥栖DFが体を入れてブロックするも、ライン際で奪われてしまい、そのままシュートに
持ち込まれて失点。勿体無い失点でした。
この試合では1,2本目と比べて鳥栖は豊田めがけてタテに蹴るケースが目立ちました。
相手も主力メンバーを揃えていたようでチャンスもあまり作れず、守備でもミスで
失点してしまいました。チームとしては物足りない内容だったと思います。
味方がボールを持ったときに周りの選手の動き出しが少なくてボールの出しどころ
を探す場面も多く見られました。
見所はDF13安田がタッチラインを割ったと思い、スローインしようとするも実は
タッチラインを割っておらず、ハンドをとられたことでしょうか(笑)

チームとしてはもっと攻撃のバリエーションを増やしてほしいというのが正直なところ。
もっとトライアングルをつくってボールを回せるようなサッカーが見たいですね。
ユン監督も鳥栖を率いて4年目ですが(実質5年目)これまでは理想のサッカーとは
別に選手の能力に合わせた戦術をとっていたように思います。
今の選手でできる最善のサッカー。すなわちハイプレスからのショートカウンターに
なると思いますが、選手達もJ1の舞台を経験したことでだいぶ能力も高くなり、成長しました。
おそらくベースの走るサッカーはそのままにこれまでのサッカーからの脱却も考えているはず。

この日見た感じではキャンプの疲れもあったと思いますし、今後良くなっていくでしょう。
若い選手に楽しみな選手が多いのでレギュラー争いも激しくなることが予想されます。

万全な準備をして開幕に備えてほしいと思います。



Thursday 6 February 2014

マンチェスターU 香川の現状を考えてみる

プレミアリーグ昨季チャンピオンであるユナイテッドですが、2/6現在7位。
今季は非常に苦戦を強いられています。ユナイテッドは今季から監督が
サー・アレックス・ファーガソンからデビッド・モイーズにバトンタッチ。
新しい監督の下、シーズンを戦っていますが、なかなか戦術が浸透していないようです。

そして苦しいシーズンを過ごしているのはチームだけでなく選手もです。
ユナイテッド所属の日本代表MF香川は今季出場機会に恵まれず、ベンチ
を温める日々が続いています。昨季ファーガソン監督のスタイルには香川は
フィットしていたように見えましたが、モイーズ監督の下ではフィットしていないよう
です。やろうとしているサッカーも昨季とだいぶ違うようですし、選手だけの努力
でどうこうとはいかないかもですね。おまけに冬の移籍市場でユナイテッドはチェルシー
から香川と同じポジションであるスペイン代表MFファン・マタを補強しました。
それでもあきらめず日々のトレーニングでアピールを続けていけば、もしかすると
運が巡ってきてチャンスが来るのでしょうか・・・。

こうした香川の状況に対して世間では『移籍すべき』という声もたくさんありましたが、
香川自身は結局チームに残留しました。これで夏の移籍市場が開くまでユナイテッド
に所属することになります。
これは僕の勝手な予想ですが、おそらくユナイテッドから出れないんだと思います。
今、ユナイテッドのスポンサー企業を見てみると日本企業がズラリと並んでいます。
こうした日本企業は香川がユナイテッドに入団したのを機にスポンサードしているのは
ほぼ間違いないでしょう。
シーズン前にはユナイテッドの選手達もこうした日本企業のプロモーションに
参加していました。こうした状況で香川がチームを出るとなるとスポンサー企業
に大いに影響するのは間違いありません。
完全にビジネス化してしまっています。単純に香川の実力不足で出場できてない
というのであれば全然いいのですけれど(笑)
一昔前、よく日本の選手が当時最高峰だったイタリア・セリエAに挑戦するときは
こうしたスポンサー目当てでチームに獲得されてましたが、結局今も同じということですね。
今現在、ヨーロッパで純粋に実力を認められているのはインテルの長友のみという
ことになるのかもしれません。

クラブとスポンサー企業の都合で香川をチームに引き止めているなら、それは
選手をつぶすことになるのであっていいことではありません。特に今年はワールドカップ
イヤーです。このまま試合に出れないままワールドカップを迎えるのは代表にとっても
大きな問題です。
そしてクラブとスポンサーのしがらみが何もないなら試合に出れるクラブに移籍するべきでした。

香川を取り巻く状況は少々ややこしくなっているかもしれませんが、物事はシンプルです。
香川自身がもう一度チームに実力を示すことです。
日々トレーニングに励み、チームのために行動することが大事ですね。
不幸中の幸いかチームは不調ですのでこのままの状況が続けば、
必ず出番は回ってくるはずです。

香川真司はここが正念場。これから彼がどうやってこの状況を打破するのか
見てみましょう。

それから今日は1958年の『ミュンヘンの悲劇』が起きた日です。
この飛行機事故により、当時のユナイテッドの主力選手やその他チーム関係者など
多くの命が失われました。

ミュンヘンの悲劇の犠牲者に追悼。

サガン新体制 スタート

Jリーグ2014シーズンの開幕を控え、サガン鳥栖は沖縄でキャンプを行っています。
新チーム始動の際は朝日山でのトレーニング(サガンのきびし~い名物トレーニング)
がテレビでも取り上げられていたようですね。
少しずつチームに対して世間の注目度が高まってきているのを感じます。

J1 3年目となる2014シーズン。
今季、ガンバ大阪やヴィッセル神戸など力のあるチームがJ2から昇格。

さらにJ1各チームかなりの補強を行っています。
鳥栖は非常に厳しい戦いが予想されます。

一番の注目はセレッソ大阪でしょう。
柿谷ら若手主力選手が残留した上にディエゴ・フォルラン!や
長谷川アーリアジャスールが加入。 優勝も十分狙える陣容です。
勝手な予想ですが他に優勝を争うことになりそうなのは、サンフレッチェ広島、
浦和レッズ、柏レイソルでしょうか?
サンフレッチェは2連覇達成中で主力選手もまだまだ衰え知らず、今がピークです。
浦和レッズはJでは唯一といっていいビッグクラブ。個々の能力は非常に高いチームです。
柏レイソルはネルシーニョ監督がここ数年バランスのいいチーム作りをしていますね。
(昨季は辞任騒動ありましたが)今季はACLもないので負担は少ないですし、
かなりチャンスはあると思います。

サガン鳥栖の気になる戦力補強ですが、中盤はかなり充実しましたね。
他、ウィークポイントだったSB、CBの補強も行っていますが、実際に
プレーを見てみないと分からないところ。
FWは野田が移籍してしまったので若干手薄になっているのかなという感じ。
右MFで出場していた早坂をトップに持ってくるケースもあるかもしれません。
早坂は前所属のホンダFCではFWでしたからね。
それでも今回の補強について全体的に見れば昨季よりレベルアップしてるのではと
思います。


サガン鳥栖 2014新加入選手 ※J’sゴールよりコピペ
谷口 博之 MF
[ ←柏/期限付き移籍 ]


崔 誠根 MF
[ ←甲府 ]


金井 貢史 DF
[ ←横浜FM/完全移籍 ]


林 彰洋 GK
[ ←清水/完全移籍 ]


キム ミンヒョク DF
[ ←崇実大学(韓国) ]


菅沼 実 MF
[ ←磐田/期限付き移籍 ]


岡本 知剛 MF
[ ←広島/期限付き移籍 ]


播戸 竜二 FW
[ ←C大阪/完全移籍 ]


安田 理大 DF
[ ←磐田 ]


菊地 直哉 DF
[ ←新潟/完全移籍 ]


藤嶋 栄介 GK
[ ←福岡大学 ]





鳥栖が今季残留するためにはこれまでのチーム力のさらなるベースアップが不可欠。昨季は菊地や林、播戸、ニルソンといった選手の加入で


盛り返して残留しましたが、今季はなるべく選手補強に頼らずいきたいところです。まずはしっかりとした守備の構築が大事ですね。幸い昨季の主力メンバーは残ってくれていますので上手くいけば上積みできるはずです。だんだん鳥栖にも実績のある選手達が加入してくれるようになってきました。新チームのプレーを見るのが待ち遠しくなってきています。
これからの新生鳥栖に期待しましょう。



























































































Tuesday 14 January 2014

ついにあの男がデビュー!

今年1月にCSKAモスクワからイタリアの名門ACミランへ移籍した日本代表MF本田圭祐。
この移籍については多くのメディアが取り上げ、非常に世間から注目されました。
しかもミランは背番号10を本田の為に用意。期待度の高さを窺い知ることができます。
本来、昨夏の移籍を目指していましたが、結局CSKAモスクワとの契約が切れてからの
移籍となりました。昨夏は移籍失敗っ!とメディアに騒がれましたが、(実際、自分もそう思った)
最悪でも1月に移籍するという形で代替策をとっていたのですね。

本田のデビュー戦は1月13日の対サッスオーロ戦となりました。
ミランはアウェーでの戦い。本田は1月に合流したばかりということもあり、ベンチスタート
です。試合は前半早々にミランが2点を先制しながら、その後サッスオーロのベラルディに
4点取られて逆転されるという予想外の展開。
たまらずミランのアッレグリ監督は66分にロビーニョを下げてついに本田をピッチ
へ送り込みました。
日本のサッカーファンが待ち望んだ瞬間は意外と早くやってきました。

それまで攻撃というと個人技に頼り気味だったミラン。
ピッチにたった本田はワンタッチでボールを散らしながらリズムをつくっていきます。
それまでミランになかったコンビネーションで攻撃を組み立てていきました。
すでにチームメイトからの信頼も得ているようで本田にボールを集めるミラン。
本田の投入で明らかにミランは息を吹き返しました。

序々に得点の気配を漂わせるようになったミラン。本田自身もモントリーヴォのパスからダイレクトで放った左足の強烈なシュートがポストを直撃!するなど惜しい場面をいくつか演出しました。
ところが結局ミランは86分にモントリーヴォのミドルシュートで1点返すに
とどまり、敗戦。この日のサッスオーロは選手みながハードワークをして守備の際には
ミランにスペースを与えず、体を張った守りで逃げ切りました。足を攣って交代した選手も
2,3人いたほどです。一方のミランは攻撃では個人技一辺倒で、守備では曖昧なプレスで相手に
自由にやられてしまった印象です。
今回のデビュー戦。本田はその実力をチームに証明し、ヨーロッパのビッグクラブ
でもやっていけるということを十分に示しました。本田が特に攻撃面でミランに新しいスタイル
を吹き込むことができればチームはまた浮上することができると思います。
ただ、残念ながらミランのアッレグリ監督は今回の敗戦で解任が決定してしまいました。
厳しいカルチョの世界。本田にとっては大変なデビュー戦となってしまいましたが、
今後、どういった変化をチームにもたらしていくのか非常に注目です。


Tuesday 7 January 2014

天皇杯 準決勝 横浜Fマリノス vs サガン鳥栖

クラブ史上初となる天皇杯ベスト4進出となったサガン鳥栖。準決勝は横浜国立競技場
で行われました。相手は名門・横浜Fマリノス。好調を維持している鳥栖はこれまでの
勢いのままに決勝進出を目指し、試合に臨みました。

横浜は司令塔であるMF中村を中心に試合を組み立て、ほとんど試合の流れを
支配していました。中村は自由に動き回ってボールを受け、相手を引き付けては散らし、
機を見てドリブルで切り込んでチャンスを作るなど 鳥栖DF陣を撹乱。
鳥栖DF陣はなかなかボールを横浜から奪えず、攻撃のチャンスも
ほぼカウンターのみ。鳥栖はボールを奪ってタテに送るも頼みのFW豊田らもなかなか
ボールを納めることができませんでした。横浜DFファビオ・中沢らがかなりタイトにマーク
していましたね。
横浜は名門のチームだけあって個々の選手も技術が高いですが、鳥栖も一昔から比べると
だいぶ上手い選手もでてきました。最近ではカウンターだけでなく、少しずつ繋いで崩すプレー
も増えてきています。この試合、鳥栖は横浜に圧倒されてしまいましたが、決定的な違いは
ゲームメーカーの有無だったのかなと思います。
試合は後半になって走力に勝る鳥栖が運動量が落ちてきた横浜に対してチャンスを作り出し
ますが、なかなかシュートまで持っていけず。このまま延長に入ればもしかすると勝機があるか
もしれないと思った矢先、横浜に86分、先制点を挙げられてしまいました。
鳥栖側PA内で横浜MF斉藤から右サイドにボールを出されて揺さぶられ、さらに人数かけて
とりに行くもボールをとれず、最後は横浜MF兵藤がフリーでシュート。
鳥栖は守備のちょっとした遅れが命取りとなりました。
鳥栖はその後、点をとるために前がかりになるも点を奪えず、
逆にロスタイムに横浜MF中村にダメ押しとなる2点を奪われ、万事休す。
この時、点を獲るための選手交代も功を奏していませんでしたね。

鳥栖にとっては非常に悔しい結果となりましたが、クラブ史上初のベスト4は快挙。
クラブは着実に成長しています。個人的にはもっとロングボールだけでなく、
攻撃のバリエーションが増えればと思ってます。鳥栖の攻撃は少しずつ繋いで
崩すこともできてはいるものの、基本はハイプレスを仕掛け、相手の体勢が整わないうち
に攻めて点をとるというパターンがほとんどです。
チームは今、来季に向けたチーム編成を行っています。
来季はまた今季以上に厳しい戦いが待っていると思いますが、今後の選手たちの
レベルアップに期待したいですね。