Tuesday, 7 January 2014

天皇杯 準決勝 横浜Fマリノス vs サガン鳥栖

クラブ史上初となる天皇杯ベスト4進出となったサガン鳥栖。準決勝は横浜国立競技場
で行われました。相手は名門・横浜Fマリノス。好調を維持している鳥栖はこれまでの
勢いのままに決勝進出を目指し、試合に臨みました。

横浜は司令塔であるMF中村を中心に試合を組み立て、ほとんど試合の流れを
支配していました。中村は自由に動き回ってボールを受け、相手を引き付けては散らし、
機を見てドリブルで切り込んでチャンスを作るなど 鳥栖DF陣を撹乱。
鳥栖DF陣はなかなかボールを横浜から奪えず、攻撃のチャンスも
ほぼカウンターのみ。鳥栖はボールを奪ってタテに送るも頼みのFW豊田らもなかなか
ボールを納めることができませんでした。横浜DFファビオ・中沢らがかなりタイトにマーク
していましたね。
横浜は名門のチームだけあって個々の選手も技術が高いですが、鳥栖も一昔から比べると
だいぶ上手い選手もでてきました。最近ではカウンターだけでなく、少しずつ繋いで崩すプレー
も増えてきています。この試合、鳥栖は横浜に圧倒されてしまいましたが、決定的な違いは
ゲームメーカーの有無だったのかなと思います。
試合は後半になって走力に勝る鳥栖が運動量が落ちてきた横浜に対してチャンスを作り出し
ますが、なかなかシュートまで持っていけず。このまま延長に入ればもしかすると勝機があるか
もしれないと思った矢先、横浜に86分、先制点を挙げられてしまいました。
鳥栖側PA内で横浜MF斉藤から右サイドにボールを出されて揺さぶられ、さらに人数かけて
とりに行くもボールをとれず、最後は横浜MF兵藤がフリーでシュート。
鳥栖は守備のちょっとした遅れが命取りとなりました。
鳥栖はその後、点をとるために前がかりになるも点を奪えず、
逆にロスタイムに横浜MF中村にダメ押しとなる2点を奪われ、万事休す。
この時、点を獲るための選手交代も功を奏していませんでしたね。

鳥栖にとっては非常に悔しい結果となりましたが、クラブ史上初のベスト4は快挙。
クラブは着実に成長しています。個人的にはもっとロングボールだけでなく、
攻撃のバリエーションが増えればと思ってます。鳥栖の攻撃は少しずつ繋いで
崩すこともできてはいるものの、基本はハイプレスを仕掛け、相手の体勢が整わないうち
に攻めて点をとるというパターンがほとんどです。
チームは今、来季に向けたチーム編成を行っています。
来季はまた今季以上に厳しい戦いが待っていると思いますが、今後の選手たちの
レベルアップに期待したいですね。

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