去る12/22(日) 鳥栖市ベストアメニティスタジアムでのサガン鳥栖 対 川崎フロンターレ
の天皇杯 準々決勝が行われました。
天皇杯はいつものリーグ戦とはまた違った雰囲気。スタジアムDJもいませんし、
とても静かな雰囲気です。この権威ある日本唯一のオープントーナメントは優勝チームに
ACLの出場権が与えられます。両チームとも負けたら終わりですので戦い方も
リーグ戦と変わってきますね。
試合は運動量で勝る鳥栖が攻勢で試合を進めていきました。セカンドボールを
拾いまくり、五分五分のボールもほぼモノにしていきます。前半、何度かチャンス
をつくるもののラストパスの精度や決定力に欠き、得点ならず。対する川崎は
押し込まれつつも前を向いた状態で少しでもスペースを与えると連動したパスと
動きであっさりと鳥栖ディフェンスを崩し、チャンスをつくってきます。
前半は結局スコアレスドロー。この時、自分はちょっとイヤな感じがしました。
サッカーでは押しているチームがなかなか点を獲れずに、ふいに失点して敗れる
というのはよくあるパターンだからです。
後半、鳥栖は右サイドのMF25早坂を代えてMF8水沼を投入。
水沼はピッチに入って早々元気のある動きで鳥栖の動きを活性化させました。
後半も押し気味に進める鳥栖ですが、なかなか決定的なチャンスをつくりだす
ことができず。逆に後半終盤にはミスからピンチを迎えることもありましたが、
体を張った守備で何とか守りきります。
鳥栖は前がかりになりながらも集中した守備で得点を許さなかったのは
本当にJ2の時からすると全く別チームのようです。
この試合はトーナメントなので決着がつかなければPK戦まで行われます。
延長戦が頭をよぎる後半は選手の交代も両チームとも消極的になりました。
そのせいか両チームとも決め手に欠き、どちらも得点ならず、やはり延長戦
に入りました。
これまで前後半通じてかなりの運動量だった鳥栖。延長戦は少し運動量が心配では
ありましたが、それまでと変わらずプレーできていました。足を攣る選手も
いなかったのにはびっくりでしたね。
試合が動いたのは延長前半でした。ボランチの高橋が自陣ゴール前でボールを拾うと
マークについてる相手選手を振り切り一気に左サイドを駆け上がります。
高橋は中央ゴール前にいた藤田へパス。藤田はワンタッチでさらに右サイドを駆け上がっていた
丹羽へ。フリーの丹羽は落ち着いて右足を振りぬきシュート!低く抑えられたシュート
はゴール左ポストを叩いてゴールへ転がっていきました。待望の先制点!
丹羽は喜びを爆発させてベンチに駆け寄ります。ゴールを奪った鳥栖はその後
動きが心なしかよくなっていましたね。
さらに延長後半、点を獲るため前がかりになった川崎の裏を突いて水沼が追加点を
あげます。川崎の猛攻で防戦一方になった鳥栖ですが、藤田がボールを拾うと
右サイドで相手DFライン裏に走っていた水沼へフィード。
水沼は上手く抜け出してGKと1対1に!水沼は思い切りよく撃ったシュートはGKをやぶって
ゴールへ。このダメ押し点でほぼ勝利を確信した鳥栖。スタジアムもこの日一番の大盛り上がり。
実はこの時点で自分は用事があったのでスタジアムを後にしたのですが、試合は
このまま終了。鳥栖はクラブ史上初のベスト4です。
少しずつ鳥栖に新たな歴史を刻んでいく選手達。本当に頼もしい選手達です。
来年のチーム編成がどうなるか分かりませんが、少しでも長く今のチームを
見れればいいですね。
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