Tuesday 25 June 2013

世界との差を知る

ブラジルで開催されているサッカーコンフェデレーションズカップはグループリーグが終わり、
ベスト4が出揃いました。一方、現地では来年のワールドカップ開催への抗議デモがあちこちで
行なわれているとのこと。ちょっと心配ではあります。

日本はグループリーグ全敗で今大会を去ることになりました。非常に残念な
結果に終わってしまいました。この結果について悪いかどうかというと悪いとも
言えるしそうでもないとも言えます。ただ3連敗は十分予想できた結果です。
対戦国は強豪国ばかりでしたから、そういった国にどれだけやれるかというのを知る
こと。内容によると言えるでしょう。たまに監督の解任論を見かけますが、ザッケローニ
監督はワールドカップ本大会出場を決めたというだけでもすでに大きな仕事をしたと
言えます。また内容でも日本はアジアでは頭ひとつ抜きん出たサッカーができるようになって
います。これも大きな成果でしょう。実際、イタリア戦ではかなりいいサッカーができていました。

今大会の結果を受けてザックジャパンへの風当たりも強くなってきました。 ところで
前回の南アフリカワールドカップの時の岡田ジャパンも同じような時期にかなりバッシング
を受けていました。ただチームはそこまで動揺はしていなかったといいます。
それは岡田監督が南アフリカで勝つ為にありとあらゆる対策をやっていたのを
選手達が知っていたからです。『勝負の神様は細部に宿る』という信念を持つ
岡田監督は自分達でできる限りのことは全て行ない、大会に臨みました。

はたしてザックジャパンは?ザッケローニ監督は日本よりはるかにプレッシャーの
厳しいイタリアで監督をしてきた人なのでちょっとやそっとのバッシングはあまり意
に介してないかもしれませんが、いい準備をして大会に臨んでほしいですね。

Wednesday 19 June 2013

ユニフォーム悲喜交々

サッカーのナショナルチームのユニフォームを見ていると2極化が進んでいる。
サッカー界に君臨する2つのブランド。ナイキとアディダスだ。
ファッションブランドでもルイヴィトンがよくやっているけれど、
メガブランドが他のメーカーやブランドを買収して個性を
お金で買うのは寂しい。僕はこれまでイングランドのユニフォームが好きだったが、
つい最近、アンブロ⇒ナイキに変わった。アンブロはイングランド発祥のブランド
だったのでショックだった。アンブロ時代のユニフォームはシックでシンプルな
デザインが本当にかっこよかった。 ナイキ製のイングランド代表ユニフォーム
もシンプルなデザインだが、ちょっと違う。何が違うのかと言われる難しいが、
ちょっと違うのだ。

以前、日本を代表するデザイナー佐藤卓さんのドキュメンタリーをテレビで見た。
彼が言うにはクライアントのデザインを行なう際は『自分を消す』ようにしている
という。芸術家だったら自分の好きなようにできるだろうが、デザイナーは違う。
自分をださずにクライアントの立場にたってデザインし、デザインだけでクライアント
のメッセージやイメージを表現する。これはとても難しいことだ。
彼曰く、プロだったら、自由にやれればかっこいいデザインを作れて当たり前とのこと。
重要なのはいかにクライアントに寄り添ってデザインできるかなのだ。

日本代表のユニフォームはアディダス製だ。数年前まではシンプルで悪くないデザイン
だったが、ここ最近はちょっと迷走しているように感じる。特に2009年あたりから
のデザインは好きではない。まず新しいデザインが発表されてそのかっこ悪さに
がっかりする。そしてやっと見慣れたと思ったころにまたさらに上を行くデザイン
が発表されてショックを受けるということの繰り返しだ。
このようなデザインになっているのは100%メーカーのせいではなく、
恐らく誰か別の人間が後から口出ししているのだろう。
通常、デザイナーはいくらクライアントと言えどもあれこれデザインに口出しされて
デザインをいじられるのを嫌う。またいくつかデザイン案を持っていき、自信作が選ば
れないということもしばしばである。デザイナーとしては『なんで分かってくれないのかなぁ』
という感覚だ。

日本代表のユニフォームデザインに関して前から思っていたが、外部に依頼してもいい
のではと思っている。メーカーに任せるのもいいけれどやはり画一的にならざるを得ない。

ところで前述の佐藤卓さんはこんなことも言っていた。
『クラインアントの指摘を受け入れ、さらに良くしていく』
自分のデザインに口をだされても、それを受け入れた上でさらにいいものにしていく。
本当にスゴイデザイナーである。

Monday 17 June 2013

コンフェデレーションズカップ開幕!

2014ブラジルワールドカップまであと1年。コンフェデレーションズカップがブラジルで開幕しました。
大陸王者が集うこの大会は出場国も強豪ばかりです。
日本もアジア王者として参加。強豪国と真剣勝負できるこの大会はとても貴重です。

日本は第1戦目にいきなり開催国ブラジルと対戦。結果は・・・かなり厳しいものとなりました。
0-3という点差以上の敗戦。日本はブラジルの攻撃を警戒しすぎたせいか引き過ぎたように
みえました。普段はパスサッカーを展開するのにタテに蹴ってFWに預けようとすることも。
ところが、ブラジルDFの厳しいチェックにFWもなかなかキープできません。
ほとんどブラジルボールで試合は進みます。
日本はボールを奪ってもサポートがないのでボールを持った選手が孤立していました。
試合はブラジルに一方的に攻め込まれる展開。日本はリードされてもなかなかリスク
冒して攻撃にでようとしません。 結局、守備に追われる間に体力を消耗し、終盤は何も
できなくなり、とどめの3点目を奪われてタイムアップ。空しさだけがピッチに残りました。
選手達の目もどこか虚ろになってたのが気になります。

2010南アフリカワールドカップでも日本の下馬評はあまりよくありませんでした。
グループリーグを突破できたのは当時の岡田監督がそれまでやっていた戦術をがらりと変えて
守備に徹したのが功を奏したからです。オシム監督が体調面の理由で途中で
辞任せざるを得なくなったという不運もありました。
ザッケローニ監督は緻密な戦術をとると言われてますが、今の代表選手だけでは限界が
あるかもしれない。もしこれから先、新しく選手を呼ぶとして緻密な戦術に対応できるのか
どうか。それでなくともバックアッパーの層の薄さも気になります。

ただ面白いのはサッカーは何が起こるか分からないということ。もう一回立て直して
本番を迎えられればサプライズをおこせるかもしれない。
今後の日本代表に注目したいと思います。



Saturday 15 June 2013

正直かなりシャレにならない

プロ野球に使用される統一球が飛びやすいよう仕様変更されていたにも関わらず、
チームに知らされてなかった問題。これははっきり言って大問題だ。おまけにコミッショナーは
『知らなかったから不祥事ではない』と言い切る始末。辞任もしないと言っているという。

企業や政治家とかでもそうだけれど、どうして偉い人というのはそこまでしてポストにしがみつく
のだろうか?とふと思った。恥もかなぐり捨てて既得権益を守る人達がたくさんいる。
自分も偉くなったらそうなってしまうのだろうか?

以前、本で白洲次郎さんに関する本を読んだことがある。彼はとても信念のある人
で戦後の日本において吉田茂首相の懐刀としてGHQと対等に渡り合った人物。
彼は『プリンシプルを持って生きていれば、人生に迷うことは無い。プリンシプルに沿って突き進んでいけばいいからだ。そこには後悔もないだろう。』と言っていたそう。
プリンシプルについては原理原則などと訳されるそうですが、自分は勝手に信念や
良心といった意味を付け加えて解釈しています。
彼はプリンシプルに沿って行動し、どんな権力者にも真っ向からぶつかって信念を
貫いてきました。彼の生き様は今なお、たくさんの人に影響を与え続けています。

最近、不景気が続いてるせいか、世知辛い世の中になったし、前述のような人も増えた。
自分のことばかり考えている人ばかりだ。それでも、こんな状況でも頑張ってる人
はたくさんいる。

自分はまだしっかりとしたプリンシプルを持ってないけれど、プリンシプルに沿って行動する
ことができれば、良い人生を送れるはず。
 

Wednesday 12 June 2013

なんでそんなものに嵌るのか?

先日行なわれたAKB総選挙。世間ではかなり騒がれてるが、
これまで総選挙についてはテレビで見たこともない。 また
僕は以前から何故こうしたものに皆が熱狂するのかが分からない。

『会いにいけるアイドル?』がコンセプトだったと思うが、確かに普通に周りにいる女の子
という気がする。周りが熱狂するのは彼女が成長する姿に共感するからだろう。

それでもこのグループについてはあきらかにファンは乗せられてるというのがミエミエな
わけでそこまでしてファンはする必要があるのかと思ってしまう。
こうしたグループを見ていると誰かがテレビを通じて世間を洗脳しようとしているの
ではと気さえしてくる。
なぜなら彼女らより、歌とダンスが上手いグループはたくさんあるからだ。
彼女らは彼女らで頑張ってるのだろうけれど、なぜかしっくりこない。

昔はアイドルを志望するには容姿やキャラクターなどかなり高いものが要求されていた
と思うが、彼女らの場合は違う。これはプロデューサーの手腕をほめざるを得ないの
かもしれないが、最近の日本のコンテンツはパワーを失っていると感じている。
AKBについては皆、若くてそこそこ可愛い。そうしたアイドルと直接会えて、なおかつ
イヤらしいのは時折際どい恰好をしてファンの視線を引きつける。要は色仕掛けだ。
でもそれって何か安易すぎじゃないだろうか?エンターテイメントとしてラクしてるのでは
ないだろうか?CDの売上ランキングはAKBか嵐などのジャニーズグループがほぼ
独占している。本当に音楽が好きな人達はたまらないだろう。
音楽の売上ランキングについてはアイドルとミュージシャンをきっちり分けるべきだと
思う。
また彼女らをつかうメディアもラクをしている。わざわざアイディア捻って番組作らなくても
彼女らをだせば視聴率はとれる。視聴者がそういった番組を見なければ
そんなことはなくなるはずなのだが・・・。

テレビについて今は原点回帰して質のいいものをつくることから始めるべきだし、
視聴者にも質の高い課題をだしていくことが求められている。

Friday 7 June 2013

日本のスポーツジャーナリズムに思う。

先日ワールドカップ本大会出場を決めたサッカー日本代表。
日本代表の特設サイトに掲載されているザッケローニ監督の手記を読んでみた。さすが経験豊かな監督だけあってチーム作りのアプローチについてや世界のサッカーについて深い考察で書かれており、とても読み応えのあるものだった。
イタリアではこれくらいのものが普通に新聞や雑誌に書かれているのだろうか。だとしたら、日本の記者は一体何を書いてるのだろう。

日本のスポーツジャーナリズムは野球の記事に影響されている印象がある。
日本のプロスポーツは野球が一番歴史が古いからそうなるのは当然かもしれない。
特にスターシステムが目立つ。見えないところで大きな働きをしてもなかなか取り上げられない。また実力に関係なく人気のある選手に取り巻くのが大きな特徴だろう。野球の場合、昔は個性的な選手が多かったし、話題性のある選手も多かった。それに記者としてはそういった選手を取り上げた方が記事が売れやすいし、楽なのは間違いない。 恐らくそうしてだんだんプレーの考察等をせずに話題性ばかりを求めるようになったのだ。
以前、野球についてID野球で有名な野村克也さんの本を読んだことがある。
その本は緻密に野球理論が書かれており、野球に対する考えを改めさせられた。そこで新聞やマスメディアの記事を読むと疑問符がついてしまうのだ。プレーについて結果に対する感想ばかりでどうしてそうなったかという分析がない。
野球の記事について野球の本場アメリカのジャーナリズムと比べても大きな開きがあるはずだ。

一方サッカー。サッカーも野球と大体同じ。読んでいて『それがどうしたんだ』という記事もよく見かける。
以前イビチャ・オシムさんが日本代表の監督だった時、記者会見でマスコミは全く相手にされてなかった。彼のサッカー議論についていける記者がいなかったのだ。ただ中にはきちんと勉強している記者もいて、そうした記者には往々にして対応は丁寧だった。
2010年南アフリカワールドカップの時はひどかった。日本の下馬評はかなり低く、当時の監督である岡田武史さんは相当叩かれており、グループリーグ全敗というのが大方の予想だった。ところが日本チームは予想外の大健闘で2勝1敗の成績でグループリーグを突破。日本チームは世界からも賞賛された。するとメディアはどうしたか?大きく手のひら返し、あるいはさも突破を予想していたと言わんばかりの態度をとったのである。自分達の書いたことはすっかり忘れてしまう。そんな無責任なことがあっていいものだろうか。

日本のジャーナリズムについてスポーツに限らず問題なのが、記者クラブという存在である。大手マスコミ各社だけで構成され、独占して会見を行い、その際のネタは平等に分け合う。日本のマスコミは特オチを嫌う。そのため、大手マスコミ各社は記事のネタ合わせをしたりしている。お互い出し抜かれないようにするのだ。その点、週刊誌がよほど立派かもしれない。彼らはスキャンダル見つけるために、年がら年中張付いてるわけだから(笑)

僕も昔はよくスポーツ記事を鵜呑みにしていた。こんな大きなメディアに書かれてあるのだから、いい加減は書いてないだろうと無意識に思っていた。しかしその考えが間違っていたということに気付いた時の衝撃と言ったら…。

それから僕はフリーのジャーナリストの人の記事に注目するようになった。またどんな記事についても自分で考えるようになった。
特に3.11以降、大手マスメディアの影響力は薄れてきているように思う。

メディアやジャーナリストには大きな責任があると思う。でもその前に見る側がそれぞれ自分の考えや見識を持って記事を見るようにすれば、日本のジャーナリズムも変わっていくかもしれない。今はネットもあるし、記事に対してごまかしが効かない。ジャーナリスト受難の時代かもしれないが、真のジャーナリストにとってはチャンスでもある。

Thursday 6 June 2013

祝!W杯本大会 出場決定 

日本代表がW杯本大会出場を決めましたね。これで5大会連続の出場となります。
フランス大会の予選の時、ジョホールバルで最後の最後で決めたのはついこの間
のような気がしますが、あのときからすると想像つかないですね。

出場を決めたオーストラリア戦ではMF本田圭佑が先発。日本の攻撃はほとんど
彼を経由して組み立てられました。特に香川とのコンビネーションはよかったですね。
彼は攻撃だけでなく守備でも貢献していました。ボランチの遠藤、長谷部も
かなり助かったのではないでしょうか。本人はトップ下を希望するのでしょうが、
かなりボランチとしての適正もあると思います。
また守備陣もかなり集中してましたし、選手全員かなり気合が入ってるのが見て取れました。
5大会連続でのW杯本大会出場は本当に素晴らしいことです。

出場が決まる。それは本大会の出場選手枠に入るためのサバイバルレースが
始まることを意味します。ザッケローニ監督もインタビューで扉は開かれていると
話をしていました。個人的にもザックジャパンは選手が固定され気味だと感じているので
これからもっといろんな選手を呼んでほしいと思います。


Monday 3 June 2013

復調のカギを握るのは?

6/2(日) 鳥栖の北部グラウンドにてサガン鳥栖は2つのトレーニングマッチを行ないました。
リーグ戦では苦しい戦いを強いられているサガン鳥栖。はたして収穫はあったのでしょうか?

1本目 対アビスパ福岡
アビスパは主力メンバーはほとんど来ておらず、控え選手主体でした。
この試合アビスパはかなり前から激しくプレッシャーをかけてきており、鳥栖は
なかなかボールを繋げていませんでした。後ろで回す余裕もないため、すぐに前に蹴ってしまう
ことになります。鳥栖はなかなかいい形を作れませんでした。
試合が動いたのは後半、バックパスを受けたGK赤星がチェックにきたアビスパ選手を交わした
まではよかったのですが、その後パスミス。ボールは相手に渡ってしまい、ゴール前で
繋がれてシュート。ゴール左隅に決められて失点してしまいました。
それまで押され気味だった鳥栖ですが、少しづつ反撃するようになり、CKから同点。その直後
にもゴール前のこぼれ球を早坂が蹴り込んで逆転に成功しました。
この試合でよかったのは平、ジョナサンといった若手選手が順調に成長しているのが見てとれたこと。レギュラー奪取とはいかないまでもポジションを脅かす存在になりつつあります。

2本目 対Vファーレン長崎
こちらも控え選手主体ですが、J2でも好調のVファーレン。試合は苦しいものとなりました。
立ち上がりこそ鳥栖は攻め込むものの、徐々に押し込まれるようになります。相手は前線
の選手がよく走り、鳥栖は度々DFラインの裏をつかれました。前半にゴール前の
混戦からシュートを打たれて失点。後半にも失点し結局0-2で完敗してしまいました。
この試合、攻撃はそんなに悪くなかったのですが、決め切れなかったのが後で響きました。
特にシュートチャンスがあっても細かく繋ぎすぎて最後に結局ミスしてしまうというパターン
が何度か繰り返されました。
守備でもブロックをつくるのが昨年と比べ、遅いような気がします。ほんのちょっと奪われ方
がまずいとあっという間にピンチになりますね。 この試合、野田と民友の左サイドコンビ
からよくチャンスを作り出しましたが、活かしきれませんでした。またFWに豊田
が入ってましたが、サイドからのクロスがなかなか入らず、彼の良さがあまり出ませんでしたね。
また気になったのはボランチの船谷です。攻撃にアクセントをつけれる選手として貴重だと
思います。今季はまだ出場機会が少ないですし、彼のような選手がでてくれば、チームの
層も厚くなります。

2試合通じて必要だと感じたのはプレッシング。昨年、鳥栖の躍進を支えたプレッシングですが、
細かいズレもでてるようです。もしかしたら今年は若干コンセプトを変えて繋いだりなど
攻撃面で変えてる影響もあるかもですが、プレッシングサッカーは鳥栖の代名詞ですし、
見直してほしいですね。バルセロナみたいなサッカーをする鳥栖はあまり想像つきませんので笑
最近、リーグ戦は忙しくてなかなか行けず、チーム状態も気になったので足を運んでみた
このトレーニングマッチ。正直、チーム状態は悪そうでした。でも選手や監督もどうしたら
いいか色々試行錯誤してると思います。何か仕事やってて問題でない方がおかしいわけで
こうした状態はむしろ正常なのかもしれません。
幸いリーグは中断機関に入っているので時間はたっぷりあります。
今後の鳥栖に期待しましょう!