2014 J1第3節 サガン鳥栖 0:3 鹿島アントラーズ
リーグが開幕して共に連勝スタートを飾ったチーム同士の戦い。特に鳥栖は前節に
強豪浦和レッズにアウェーで勝利を収め、かなり調子は上向いていたはずでした。
今回はホーム。必勝を期して試合に臨んでいたと思いますが、厳しい結果に終わりました。
試合は開始早々、鳥栖がシュートに持ち込むなど上々の立ち上がりのように見えましたが、
序々に鹿島がペースを握り始めていきます。試合始まってすぐは鹿島もボールをタテに蹴って
ましたが、落ち着いてからはしっかりとボールを繋ぐようになりました。
前半の終了間際。鹿島はゴール前左サイドでFKを得ると小笠原のキックに青木がヘッドで
合わせて先制。鳥栖も身長の高い選手を揃えてはいるのですが、ピンポイントで合わせられる
と防ぐのは非常に難しくなります。セットプレーでの失点は非常に勿体無いものです。
できる限り不用意なファールを避けないといけないですね。
後半、鳥栖は点を獲るために前がかりになりますが、逆に鹿島に前がかりになって空いたスペース
をカウンターで突かれるという展開が続きました。鳥栖はゴールにクロスを放り込むも
鹿島GK曾ヶ端の守備範囲が広く、なかなかクロスがFWまで届きません。
そうこうしているうちにカウンターで鹿島FWダヴィに鳥栖DFが振り切られ、GKと1対1に。
ダヴィはGKが飛び出してきたのを見て、走りこんだMF遠藤へ。遠藤は楽々ゴールに
押し込み、追加点を挙げました。
ますます苦しくなる鳥栖。サポーターの声援を受けて最後まで攻めようとするもなかなか
ゴールが決まりません。一度CKでゴールが決まりますが、オフサイドの判定で取り消しに。さらに
MF水沼がPKを得るも、キッカーのFW豊田のシュートはGK曾ヶ端のバツによってはじかれて
しまいました。この日はツキもなかったですね。
結局、後半30分くらいにまたしてもカウンターで3点目を奪われ、試合の大局はほぼ決まって
しまいました。
試合前はここまで大差がつくとは思いませんでしたが、ちょっとしたことがキッカケになった
のではと思います。試合後、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督の試合後コメントに
『立ち上がりの10分から15分というところで球際の厳しさがあり、両者が主導権をどちらが握るかという戦い方をしていた。その中でいい影響を与えたのがレフェリングであり、レフェリーがいいコントロールでサッカーに専念できようにしてサッカーを表現できた』とあります。
鹿島が優位に試合を進めることができたのはジャッジも大きく影響しているはずです。
前半、特に鹿島は鳥栖の選手に激しくチャージをしかけ、何度かもみ合いになる騒ぎがありました。そのことで鳥栖の一部の選手は相当アタマにきていたようで何度か不用意に深追いを
してカードをもらったり、イライラしているのが見て取れました。
その結果鳥栖は、集中力を欠いてしまってましたね。1失点目は別としてカウンターを決められたのは鹿島の激しいチャージに対して笛が吹かれず、鳥栖の選手の足が止まっていたケースもあった
からです。サッカーでは理不尽なことがあってもプレーは続いていくわけで、そこはしっかり集中をきらさないようにしないといけません。
鳥栖にとっては今回の試合はいい勉強になったのではないでしょうか。
鳥栖は昨シーズン、アウェーで鹿島を2-0で破っています。この日の鹿島はその時の
ことが強く頭に残っていたのでしょう。鳥栖は相手がどれだけの思いでこの試合に臨んでいるか
図りきれていなかったのかもしれません。
まだシーズンは始まったばかり。次の試合でどう修正してくるか注目です。
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