2014 J1 第20節 サガン鳥栖 0:2 FC東京 @ベアスタ
サガンは先日、首位に立った直後に衝撃的な尹監督の解任を発表。
リーグ19節の広島戦からコーチの吉田氏が監督に昇格し、指揮をとっています。
この試合、ホームでの初陣となる吉田サガン。勝って混乱の中にあるチームのもやもやを
吹き飛ばしたいところでしたが、あえなく敗戦。非常に悔しい結果となりました。
試合は開始早々、右サイドで起点となったFC東京FW渡辺からのマイナスのクロスを
MF米本がシュートして先制。鳥栖は集中力を欠いてスペースを空けてしまっていました。
その後、鳥栖も反撃。鳥栖はボールを支配して攻め込むようになります。これまで
タテパス一辺倒のイメージが強かったですが、だいぶボールを動かせるようになりました。
ただ、この試合FC東京サポーターの『ユンジョンファン』コールといった煽りもあり、
鳥栖の選手(特に韓国人選手)は冷静さを欠いていたように見えます。
前半はボールを支配していましたが、前がかりになりすぎてカウンターを喰らい、
GK33林のファインセーブで事無きを得るシーンもいくつか見られました。
試合は0-1のまま後半に入りますが、後半立ち上がりにまたしても鳥栖は失点。
鳥栖の右サイドが守備に戻るのに遅れてしまい、フリーでクロスを上げられ、GK33林
がはじきましたが、ボールはゴール前フリーになっていたFC東京の渡辺のところに
わたってしまいました。渡辺は難なく押し込んで鳥栖は2失点。
鳥栖はフォーメーションを4-4-2からMF6岡本を入れて4-3-3に変更。
何とか局面の打開を試みます。その後、MF谷口も入れてパワープレー
に打って出ますが、なかなか決定的な場面を作れず。
鳥栖の勝ちパターンとしては後半、疲れて相手の運動量が落ちたところを運動量
で勝る鳥栖が押し込むというものでしたが、FC東京の選手も良く走っており、逆に
カウンターで危険な場面を作られてしまいました。 また鳥栖は前半と同じくボールを
よく動かしてサイドからクロスを入れつづけてましたが、FC東京の守りも堅く、
ほとんどはじき返されていました。
試合終了間際、FW11豊田がヘディングで折り返し、MF6岡本がフリーでヘディング
シュートという場面がありましたが、シュートはGK正面を突いてしまい、得点ならず。
鳥栖は完封負けを喫してしまいました。
この試合、敗戦の原因ははっきりしているのでそんなに心配はしていません。
2失点とも不用意にスペースを与えてやられたものです。次からは守備ブロック
やバランスに気をつければ、この試合のような失点は防げるはずです。
攻撃の面ではだいぶボールを動かせており、観ているほうも楽しいサッカーに
なっています。ただこの試合ではサイド一辺倒という感じが強かったので中央から
の崩しやミドルシュートを狙えれば面白いと思います。
攻撃でのパス回しで、CBが起点となる場合、相手FWがパスコースを切りにきたり、
プレッシャーをかけてきてましたが、このようなときはサンフレッチェ広島のように
CB間の距離を縮めて絶えず、ダイレクトでパス交換を繰り返す、あるいは
ボランチも加わって鳥かご状態にして相手FWがボールを追うのをあきらめさせる
のもいいですね。
この試合、FC東京のサポーターが挑発的な応援を繰り返したため、激怒している
鳥栖サポーターも多いようですが、これは怒ってもどうしようもないかなと
感じています。サポーターのこうした煽りや挑発もサッカーの一部ですし、
相手にマナーを求めても無駄でしょう。言って治らないようなレベルだから
相手サポーターはこうした応援を続けているのですからね。
鳥栖は鳥栖で独自のスタイルを築けばいいと思います。試合前にアウェーのサポーター
を拍手で迎えるのは素晴らしい文化です。海外では確かに相手を誹謗、中傷する
応援が多いですが、そんなスタイルで負けた時はどうなるか?すごいみじめですよ!
鳥栖には常に相手をリスペクトするスタイルを守ってほしいですね。
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