Monday, 22 August 2011

世界に目を向ければ

先日、佐賀県武雄市で戦場カメラマン渡部陽一さんの講演会が行われました。
最近テレビにも度々出演してお茶の間でも人気の高い渡部さん。独特なキャラの持ち主です。
こんな人がなぜ九州は佐賀くんだりまでやってきたのか?ちょっと不思議ではありましたが、
なかなかない機会だと思い、講演会へ行ってきました。

佐賀が地元の自分にとって武雄はよく訪れた街。昔からある好きな中華料理店『八芳苑』で
まずは腹ごしらえ。 3年ぶりでしたが、お店の内装といい昔のままで一安心です。
ちょっと前のポスターとかがあったりして雰囲気が好きなんです。

講演会の会場には1時間前に到着。すでにたくさんの人が並んで入場待ちをしていました。
席についてしばらく待っていると、渡部さん本人が司会者にエスコートされ、ついに壇上に
登場しました。あのゆっくりとした話し方や人柄はテレビそのまま。この日は天候が悪く電車も
動かなかったため、渡部さんはなんと福岡空港からタクシーで佐賀まで駆けつけたということ
でした。

渡部さんの話は大きく3つにわけられ、1つ目は戦場カメラマンになった理由。2つ目は
被災地の現場(主にイラク戦争)の話。3つ目が質疑応答といった内容でした。
渡部さんはご自身の戦地での体験についてゆっくりと、または大きな身振り手振りで
熱心に話をしてくれました。

戦地での過酷な話の内容にはショックを受けることが度々ありましたが、こうした
悲惨なことが世界では起きているということをしっかりと知っておくことが重要なんだと感じました。
そうした上で自分達はどう生きるのか。たとえ現地で携わることはなくても知るのと知らないのでは
生き方は大きく変わってくると思います。

時間はあっという間に過ぎていきました。渡部さんは難しい時事問題に関しても非常に分かりやすく
話をしてくれました。これはあのゆっくりとした話し方のせいだけではないでしょう(笑)
物事を分かりやすく伝える能力はジャーナリストとして重要な能力ですね。

質疑応答でも丁寧すぎるくらい丁寧に質問に答えていた渡部さん。今回は貴重な話を
聞くことができて本当に感謝の一言です。

そしてずっと気になっていた1つの疑問。
こんな忙しい渡部さんが一体どうして佐賀まで講演のためにわざわざ来られたのか?
それは講演会の中で判明しました。
佐賀県武雄市はなんと渡部さんが尊敬する戦場カメラマン一ノ瀬泰造氏の故郷だったそうです。
一ノ瀬氏は戦場カメラマンとして偉大な人物で『地雷を踏んだらサヨウナラ』で有名な方です。
渡部さんは一ノ瀬氏の名前を何度も口にされ、武雄市で講演できて嬉しいと話して下さいました。

この日は奇妙な縁に感謝しつつ武雄を後にしました。


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