お笑い芸人江頭2:50さんが下半身露出で警察から事情聴取を受けたというニュース。
このニュースを聞いて『何バカやってんだ?』という人もいるだろう。
最近のお笑い芸人は本当にステータスが高くなった。昔は決して高くなかった。
芸人自体、江戸時代、いやそれよりもっと前、はるか昔からステータスは高くなかったはず
だ。
けれどここ数年お笑い芸人が次々と現れてお茶の間を騒がせている。といっても僕は
バラエティ番組はほとんど見ないので全然名前が分からない。たまにテレビで見かけると
皆、それなりに服に気を遣っていて小奇麗な格好をしている。あまり芸人という感じがしない。
ちょっと前にビートたけしさんの『間抜けの構造』という本を読んだ。本に書かれてるのは
主に間についてである。会話での間、空間での間、とにかくこの『間』というのは日本特有
のものだが、暮らしの中で至る所にある。その本の中で漫才についても触れられており、
昔の芸人のエピソードも書かれてあるが、本当に間抜けな人達ばかりが登場する。
今のお笑い芸人と大違いだなとうのが強く印象に残った。
今のお笑いはビートたけしさんや明石家さんまさんの『ひょうきん族』、もしかしたらもっと前の先人達が漫才やテレビで大きなブームを作り出してから今に至るという感じだと思う。
お笑い芸人はテレビをつければ必ず見ることになるし、冠番組をもつ芸人もでてきた。
若い人も芸人になりたいという人も多いだろう。でも今の芸人の芸風はというと馬鹿なこと
ができない人が多いような気がする。確かに話しはとても上手いが、周りの人を貶めて笑い
をとったりして、自分で体を張ったり、芸人だけど間抜けだなというのがあまりない。
僕はお笑いに全然興味ないので漫才とか見てもあまり笑えなかった。芸人というと
バカやって笑わせてくれる人が好きだったし、そういうのが真の芸人だと思う。
間抜けの構造読んで知ったのだが、漫才の際にはネタというより相方との間がとても
重要でそれはその時々で変化するという。同じネタをやるにもその日その日で観客も違うし、
状況も違うのでそのまま同じ間でやっていてはウけるものもウけなくなってしまうそうだ。
そこで冒頭のエガちゃんこと江頭2:50さん。以前僕は彼はやることが破天荒すぎるし、
メインストリームから外れてるよなと思っていた。でも自分で会社の飲み会等で馬鹿やらされて
いたときに考えが変わった。馬鹿やるのって本当に難しいということだ。適切なタイミングでないと馬鹿やっても喜んでもらうことができない。 あと周りで馬鹿やったり、体を張ってる人を見ると
尊敬するようになった。逆にどんな状況でも自分はイヤとか絶対やらないとか言ってるのに
周りの人が馬鹿やってるのを見て笑ったりする人を見ると『この人、ホントつまらない人だな』
と思う。この心境は最近のお笑い芸人を見ているときの心境と似ている。
最近めっきり少なくなったというか、それもそうかというエガちゃん系お笑い芸人。
他では出川哲郎さんくらいだろうか。彼らはまぎれもなく真の芸人さんだと思うが、
彼らみたいなのばかりになると見れるテレビ番組がなくなるかもしれない(笑)
そういう世の中も一度見てみたい。
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