5/26に行なわれたヨーロッパチャンピオンズリーグはバイエルン・ミュンヘンの優勝で
幕を閉じましたね。ベスト4に残ったのはバイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムント、
レアルマドリー、バルセロナ。そして決勝のカードはバイエルンとドルトムントでした。
メディアではドイツサッカーの流れが来るのかと囁かれています。しかしどうでしょう?
ここでタイトルで適当にとしたのはちゃんと試合を見てないからですが、トレンドは国の
問題ではないような気がします。欧州サッカーのトレンドは・・・ズバリお金でしょう(笑)
ドルトムントは欧州サッカー唯一の良心かもしれません。
このチャンピオンズリーグに出場しているチームはほとんどがいわゆるビッグクラブと
呼ばれているチームです。どのチームも多額の金額で選手を買い集めてチームを編成します。
ベスト4のチームを見てみると、バイエルンは国内の有力選手を獲得して同リーグ
のライバルチームを弱体化。レアルマドリーは世界中から選手、監督を集めており、所属する
選手にとってもステータスになっていますが、どういうサッカーをするのかという方針が定まって
いません。バルセロナは一貫して攻撃サッカーを志向して選手育成を行なっています。
その点は素晴らしいですが、以前ソシオ(会員)制度でまかなっていたクラブの運営費を
胸スポンサーを募集してまかなうようになり、選手の年棒も上がり続けているようです。
ヨーロッパチャンピオンズリーグはとても大きな大会で権威もあり、出場することができれば
放映権料など多額のお金がクラブに入り込んできます。ヨーロッパチャンピオンズリーグに
出場できるか否かはヨーロッパのクラブチームにとって死活問題です。
大体のクラブはチャンピオンズリーグに出場できる前提でチームの予算を組んでいます。
そのため出場できなければあてにしていた収入がなくなるわけですから、
クラブの財政は大変なことになります。
つまりヨーロッパのクラブ、もっと言うとビッグクラブはチャンピオンズリーグに出場する
ために選手補強をしつづけていくのです。そうすると財政的に余裕のあるビッグクラブ
を中心に選手が集中し、中堅クラブとの差はどんどん広がっています。
これらのことはずっと言われ続けていますが、このバブル的な状況はいつまで続くのでしょうか?
ヨーロッパではドイツ・ブンデスリーガはバイエルン一強というのを除けば健全なリーグだと
思います。イタリアもカルチョ・スキャンダルから立直り、かつての魅力的なリーグに
戻りつつあります。これらの問題はクラブだけでなく、その国の経済に関わる問題ですから
すぐに解決するのは難しいかもしれません。しかし時間をかけて計画をたてて財政を立て直して
いけば必ず改善できる問題です。
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