Monday 20 May 2013

Jリーグ 20年を振り返ってみよう。

先日の5月15日はJリーグ20歳の誕生日だった。Jリーグが開幕した当初の人気は本当にすごかった。僕は当時小学生だったけれど、TVで試合もよく見ていたし、チケットはプラチナチケットと呼ばれて手に入らなかった。というか当時は自分の地元では試合がなかった(笑)それでもチケットをめぐって事件とかも起きていたのでその人気は相当なものだった記憶がある。

Jリーグがスタートして日本サッカーはすさまじいスピードで成長したと言われる。これはサッカー関係者の努力なしにはできないことで、多くのサッカー指導者、選手、サポーターの努力の賜物である。ただこれからもっと早いスピードで成長する国はもっとたくさんでてくるかもしれない。現代社会では世界でどんなサッカーが行われてるかといった情報はどこにいてもチェックすることができる。人気のあるヨーロッパ主要リーグ、例えばイングランド・プレミアリーグなんかは世界中どこにいても見ることができるだろう。つまり、最先端のサッカーはどこにいても見れるわけで、後発のリーグはそうした最先端のサッカーのエッセンスを容易に取り入れることができる。大事なのは日本独自のサッカー文化を築き上げることである。

確かに日本サッカーは成長した。昔はなかなか手が届かなかったワールドカップ本大会の出場権
だが、今は4大会連続で出場している。 他にJリーグが改善すべきところは何だろうか?
まず言えるのは日本ではまだまだサッカーが生活の一部として根付いていないということ。
ホームタウンにJリーグのチームがあってもサッカーに興味なかったり、観に行かないという人もまだたくさんいる。これはとても難しい問題だ。例えば僕の場合、近くにプロ野球チームがあるが、全然観に行かない。チームもチームで地域の人達に共感を得ることのできるような努力も必要だ。やっぱりプロスポーツというのは夢がないといけないと思う。でもただ強いだけでなく、ストーリーというか夢がないといけない。強いけれど、お金で他チームから選手買いあさってチーム作ったというのではつまらない。チームに共感できなかったら別に観に行かなくたっていいだろうし、共感できれば応援する。そして共感できるチームがあってチーム、サポーターが1つの目標に向かい、試合に勝ったり、何かを達成したときの喜びは格別なものがあるものだ。
あとは試合におけるプレッシャーの少なさだろうか。海外のリーグでは試合の注目度がとても大きいように思う。試合をいろんな人やが見るし、その見る目もそれぞれ厳しい。下手なプレーや気の抜いたプレーをすれば批判されるし、街を歩けないだろう。特にメディアの批評は厳しい。海外のジャーナリストは日本と比べて知識が段違いだと思う。Jリーグの場合、タイトルを逃した、あるいは降格したりした場合はさすがに落ち込むだろうが、それ以外で例えばリーグ戦で敗戦しただけという場合では選手達もそこまで落ち込んでないような気がする。試合に負けた翌日でも普通に街に出て買い物したり食事にでかける選手もたくさんいるだろう。ここで言いたいのは試合に負けたら、街に出るなということではなくて、色んなものを失ってしまうということだ。試合に負ければ、その試合で勝てば得ることのできた勝ち点はもう二度と得ることはできない。試合に出ていた選手達のプレーも評価されないし、ポジションを失うかもしれない。スポンサーの信頼も失うだろう。観客だって離れる。プロチームの場合、負けたら次の試合なんてないのだ。

Jリーグは世界中にあるプロサッカーリーグの中でもかなりいいリーグだと思う。リーグ、クラブともに運営がしっかりしているし、クラブ間の差も比較的拮抗していてどこがリーグ優勝するか分からないのもいい。 クラブそれそれの性格や文化もできつつあるし、これからどんどん明確になっていけば面白くなるだろう。またJリーグだけでなく下のカテゴリーやユース年代の指導や環境を整えて裾野が広がれば日本サッカーのレベルアップもできるはず。Jリーグはサッカーのプロリーグだけれど実はスポーツ全体の発展が理念にある。それは次の開会宣言にも表れている。「開会宣言 スポーツを愛する多くのファンの皆様に支えられまして、Jリーグは今日ここに大きな夢の実現に向けてその第一歩を踏み出します。1993年5月15日、Jリーグの開会を宣言します。Jリーグチェアマン 川淵三郎」この開会宣言においてサッカーを愛する多くのファン~ではなく、スポーツを愛する多くのファン~としたことに大きな意義がある。サッカーだけでなく、多くのスポーツが発展して人々に親しまれるようになった時、Jリーグの本当の役割が果たされたといえるのかもしれない。

Jリーグ20周年おめでとう!

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