Tuesday 6 December 2011

PROLOGUE

2011 J2 第38節 サガン鳥栖 2:2 ロアッソ熊本


鳥栖にプロサッカーチームが誕生して17年目。とうとうこの日が来ました。
サガントスがJ1に昇格する日。前身のPJMフューチャーズ時代から追い続けた夢がとうとう
現実になりつつあります。スタジアムには非常に多くの観客が詰め掛けました。

そんな晴れの日でしたが、自分は試合時間を勘違いして試合開始ギリギリ
に到着。最近何かこういうグダグダな感じが多い。

試合前はイベント等色々行われてたみたいですね。
見たかった。

この試合に鳥栖は仮に負けて3位のチームと勝ち点が並ばれても得失点差で
大きな差をつけているので鳥栖の2位はほぼ確定していました。
そんなゲームをどう戦ってJ1の舞台へ臨むのか。
来季へ向けてチームの力が試されるような試合だったと思います。

結果は2-2のドロー。敗戦で終われば昇格セレモニー
も白けていたかも(笑)とにかく勝ち点1を得た鳥栖は今季の勝ち点69に延ばし、
自力で2位を決めました。2度リードされて追い付くという展開。これも鳥栖らしさかな。

自分自身はスタジアムに足を運ぶようになって4年目。
観戦し始めた当時は幾度となく経営危機を噂された時期を乗り越え、だいぶプロのチーム
らしくなっていましたが、観客は5千人入ればいい方でした。
資金が乏しく高い選手は獲得できないため、選手達は基本、下部リーグや大卒の選手を
猛練習で鍛え上げ、チームを強化していきました。
当時の選手達は技術的にはリーグでも平均以下だったかもしれませんが、
ひたむきさや走ることに関してはどこにも負けていませんでしたね。
これらの強化が身を結び、チームの成績も年々上昇、才能ある若手選手も入団してくれるよう
になりました。

今年の選手は自分が観戦し始めた頃の選手と比べ、だいぶ上手い選手が増えました
が、ひたむきさやどこよりも走るという点は変わっていません。
これはとても嬉しいことです。
今のサガン鳥栖は松本育夫さんによって再生され、ここまでやってきました。
きっと彼の『全力に悔いなし』という人生哲学がチームに根付き、受け継がれているの
でしょう。

そして昇格を迎えたこの日はなんと2万2千人の観客が来場。
チームが地域に根付きつつあることを強く実感しました。

この試合の対戦相手だったロアッソ熊本のサポーターからは
温かいメッセージもありました。
『サガン鳥栖を愛する全ての人へ。堅忍不抜の努力に敬意を表します。
追いつき追い越すまでJ1にいてね』

相手からも祝福される鳥栖は本当に幸せモノ。
そして熊本サポーターはどこまでも粋でしたね。

昇格セレモニーでは引退選手の挨拶もありました。
DF5金明輝とFW11新居辰基。
金は2011年の入団ですが、新居は以前鳥栖に在籍し、J2で2度日本人得点王
になっています。正に鳥栖のレジェンド。
最後のクラブに再び鳥栖を選んでくれた新居。彼は彼らしい言葉で
サポーターに感謝を伝えてくれました。その一言一言が胸に沁みます。

来季から新しい舞台でプレーする鳥栖。
J1のチームは見ていても本当に上手い選手が多いので、正直かなり苦しい
戦いが予想されます。

でも僕はこう思いたい。これはまだ始まりなんだって。
きっとつらいこともこの先あるだろうけれど、もっともっと
大きな喜びが味わえる日が来る。

本当に昇格おめでとう。





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