先日、大学時代の友人から鬱になったという報告があった。身近でそんな話はほとんど
聞かないので正直驚いている。一体なぜこんなことになったのだろうか?
彼からメールで連絡があったのは3日前。彼は仕事で関東におり、地元が九州だが、
G.Wに九州に帰るので都合が合えば会おうということだった。 その時は
こちらのスケジュールを確認してまた連絡すると返事をした。
ところが、昨日こちらから連絡しないうちに彼からまたメールが来た。どうやら
話したいことがあるらしい。
友人『ちょっと話があるんだけど』
自分『え?何?』
友人『ちょっと考えれば分かるよ』
?どういうことだろう。泊めてくれとかそういうことだろうか。。。
自分『どうしたんだ?泊めてくれってことか?』
友人『いやちゃんとホテルはとってあるよ』
だとしたら何だろうか?ただ彼は自分から話があるって言っておきながら、
一向に電話はしないのだ。どうせ電話代ケチってるだけだろう。
放っておいてもよかったが、こちらから電話をしてみた。
そうしてその時初めて彼が鬱になったということを知らされたのである。
鬱なんて解答、想像できるか。このバカ!
彼曰く話が長くなるので直接会って話をしようと思ったとのこと。それならそれで
いちいち話があるなんてメールすべきではないだろうと思った。
さらに話を聞いていくと勤めている会社には休職届をだしており、今は会社を
休んでいる。そしてこの休みの間、色々と行ったことのない地方へ旅をしてる
という。それだけ聞くと元気そうな感じではあるが、精神安定剤なども服用しないと
落ち着かないそうだ。いずれにせよまだ重症ではないとのことなのでそこだけは
安心できた。
ただ彼が鬱になったのは信じられなかった。なぜなら彼は自己中心的な性格で
相談事があっても相手に電話をかけさせるほどだからだ(笑)
彼は会社を休職していると言っていたが、どれだけ周りに迷惑かけているかも
想像できてないのではないだろうか?彼は軽症だが、治るのに1年はかかると
医者から言われているらしい。もし彼が1年休職するとなると、その間会社は彼の分まで
周りの人が仕事をこなさないといけないし、忙しいからといってうかつに人を雇うことも
できないのだ。
鬱は真面目な人がなりやすいという話を聞いたことがある。
彼の場合、真面目かどうかは知らないが、かなり細かいところがあった。
部屋は几帳面に掃除がされており、本やCDの位置が元の位置から動かされる
のをかなり嫌った。たとえ数センチでさえもである!
とても神経質だったことは確かだ。
社会人になってからはお互いしばらく同じ福岡にいたが、あまり会うことはなかった。
最後に会ったのは彼が関東に異動になるというので2人で飲んだときである。
その時の会計時も自分が支払った。これは送別会の意味もあったので最初から
その時の会計は自分が持つつもりだったが、彼の様子を注意深く見ると
なるべくなら、お金は払いたくなかったのだろう。
財布をだしながらも、なかなかお金を出さなかったのを見て、正直、2人で飲んだ
後悔したくらいである。
恐らく彼は目先の損得に異常に執着するのだ。電話代だってそうだし、飲みの
時もそう。彼は上手くやってるつもりでも、彼自身の考えなんて相手に簡単に
伝わってしまう。それだけでどれだけの不利益を被ることか。
彼が何故鬱になってしまったか。僕が思うに原因はずばりこの損得の執着にあると
考える。こうしたタイプの人はひとつ物事が上手くいかないと癇癪をおこす
パターンが多い。人生、無駄というか損なことから学ぶことの方が多いもの。
人生何事も上手くいくなんてことはない。むしろ上手くいくことの方が
少ない。そうした状況でどう考えてやっていくかが大事だ。
僕は今、彼と会うべきかどうかかなり悩んでいる。彼と話をしても十中八九無駄な時間
を過すことになる。それに人の話を聞くタイプでもないのだ。何気ない話でもこちらの
話にはほとんど耳を傾けないのに、忠告となると結果は火を見るより明らかだ。
これまでは彼がとんでもない人間のように述べてしまっているが、いいヤツでもあるのだ。
実は大学で一番最初の友人でもある。彼のことは心配でもあるし、人生、無駄や損も必要
とするなら会った方がいいのだろうか?この答えはなかなかでそうにない。。
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