Thursday 4 April 2013

ナビスコカップ 悩ましいベストメンバー規定

昨日行なわれたヤマザキナビスコカップ第3節 鹿島アントラーズ 対 サガン鳥栖。
鳥栖は残念ながら試合終了間際に1点とられて敗戦。よく粘っていましたが、もったい
なかったですね。
 ここでびっくりしたのは鳥栖のメンバー構成。リーグ戦のメンバーをほとんど入れ替え
さらに本来7人まで帯同できる控え選手も4人しか帯同していませんでした。
見方によれば、相手にも敬意を欠くと見られかねないこの行為。
多くのクラブが頭を抱える問題でもあります。ナビスコカップでは『ベストメンバー規定』
なるものがあり、当該試合直前のリーグ戦5試合の内,1試合以上先発メンバーとして
出場した選手を6人以上含まなければならない。とされています。
 ですが、今回の試合では2日後にリーグ戦を控えており、クラブとしてはできるなら
選手の消耗は避けておきたいところです。 そこで鳥栖も大胆にメンバーを変更して
きたわけですが、サッカー関係者のほとんどはこうした行為に関して容認の姿勢を
示すでしょう。このベストメンバー規定たるものは八百長の防止といった意味合い
もあるそうですが、スポンサーへの配慮によって定められたもの。さらにベストメンバー
の基準は曖昧な部分が多いのです。いくら主力の選手でも過密日程で試合をこなせば、
調子を落とします。ベストチームなんてものはその日その日で変わるものです。
個人的な考えとしては選手が多少変わっても、指揮する監督も変わらないわけですし、
大きな問題はないと考えます。このほうが公式戦で若手選手にプレーする機会を与えられる
わけで、サッカー界全体でみてメリットは大きいです。 観に来たお客さんもメンバーの
良し悪しではなく、普段出場機会に飢えている選手達の精一杯のプレーを見て欲しい。
彼らはポジションとるために必死にプレーするはずです。そしてそうしたプレーが見れる
のがナビスコの魅力といえるでしょう。

今回の試合では鹿島はほぼフルメンバーでした。それはタイトル奪取を毎年義務付け
られる名門チームの宿命ともいえます。 一方の鳥栖は1部残留を目指すため、
リーグ戦に比重をおいての戦いでした。 試合内容として守備は全体でよくやっていました
が、攻撃ではカウンター一辺倒になってしまってました。ボールを獲ったら、
すかさず前線に蹴ってましたが、すぐにボールを失う場面もたくさん見られました。
こうして守備の時間が長くなるとチームもきついと思います。もっとボールを大事にして
緩急つけた攻撃をしてほしいですね。ゆっくりDFラインから組み立てていく攻撃も
必要だと思います。その点、鹿島は試合運びが上手かったですし、各選手がその時
その時の状況で何をすべきかチーム全体でわかっていたような感じです。

最後の鳥栖が失点したCKでは鹿島MF小笠原が興味深いプレーをしていました。
味方選手をマークしてくる鳥栖のDFをブロックしていたのです。腕を広げて相手に密着
し、行く手をふさいでました。腕を使って抱え込んだり、引っ張ったりしない限り
ファールにはならない。こうしたプレーはよくあるのかもですが、こうやってブロック
するというのは知りませんでした。

リーグはまだ始まったばかり。リーグ戦では鳥栖は今度アウェーで鹿島とまた対戦します。
いい試合を期待したいですね。

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