Tuesday, 7 May 2013

それでも応援する理由がある!

G.W期間中、中2日という過密日程で行なわれたJリーグ。第9節、サガン鳥栖はFC東京に
2-3で敗戦。鳥栖はしばらく勝ちがない中、ホームでかなり厳しい結果となった。

失点の内容は全部不用意に失点したものばかり。すべて防げた失点だった。こうした
ところが、今の結果につながっているのだろう。試合は一時0-3と一方的な展開に
なってしまった。ところが後半、鳥栖が反撃にでる。選手交代で水沼、高橋が
でたあたりから、攻撃に躍動感が出始め、相手を押し込んでいく。だいたい試合の
終盤は相手も疲れてスペースがでてくる。そうすると走力で勝る鳥栖が怒涛の攻撃
をしかけることになるのだが、今日はいつも以上だった。鳥栖の選手達はガンガン
タテに走る。パスを出したら、走ってスペースをつくってまた走る。とにかく走っていた。

まず1点目は池田がPA内で倒されて得たPKを豊田が豪快に蹴り込む。
2点目は後半ロスタイム。豊田が相手DFラインの裏に抜け出してボールを受けると
走りこんできた水沼に折り返して、水沼が落ち着いて流し込んだ。あと1点!
スタジアムのボルテージも最高潮になったが、無常にもタイムアップ。
試合の結果は残念なことに変わりないが、後半、鳥栖のらしいプレーが見れたのは
好材料だった。また2点かえせたが、選手交代のオプションとしてフォーメーション
をかえるなどの臨機応変さもあっていいかなと思う。昨年は守備固めで5バック
をしていたが、攻撃のオプションとして3トップもやってみていいのではないだろうか。
特にチーム事情でサイドバックをしている金民友の攻撃力が勿体無いからだ。

試合の終盤に鳥栖が相手を走力で上回り、ボールを拾いまくって押し込んでいく
のを見るといつも鳥肌がたつ。そうして鳥栖が相手チームを飲み込むさまは、まさに
津波のようだ。 そしてその瞬間の興奮は他では味わえない、特別なものだ。
僕が鳥栖を応援する理由の1つはまさにこのことにある。
最近の鳥栖にこうしたプレーが鳴りを潜めていた。相手を走力で上回るようなプレーができればチーム状態も次第によくなってくると思う。
J1 2年目の鳥栖。今季これまで苦しんでいる理由のひとつにチームが研究されている
というのがあるだろう。 これまでタテに蹴って豊田が競ってこぼれたボールを拾うというのが
通用しなくなっていた。これからは最終ラインからの組み立てももちろん覚えていかないと
いけないだろうが、鳥栖の原点である走りぬくサッカーというのを貫いていくことが大事だ。


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