20日~行なわれる東アジア杯にてサガン鳥栖からFW11豊田陽平が日本代表に選出
されました。これまでMF10金民友が韓国代表に選出されたことはありましたが、
日本代表の選出はクラブ史上初の快挙です。
このニュースはJ2時代から応援してきたサポーターにとってはとても
感慨深いニュースです。豊田は2010年シーズンに鳥栖に加入、そのシーズン
はチームトップの13点をとりましたが、ボールを持てば何が何でもシュートに
持ち込むようなエゴの強さも目につきました。
そのシーズンを9位で終えた鳥栖。元北京五輪代表ということもあって期待も大きく、
もう少しやれたのではという印象もぬぐえませんでしたが、鳥栖のエースとして
君臨しつつあった彼はサポーターにとっても大きな希望となっていました。
ただ当時はレンタルでの加入だったため、彼の動向に皆やきもきしていましたが、
2011年シーズンに完全移籍での加入を決めてくれたのです。
そして2011年シーズンの開幕。この年、鳥栖は大きな躍進をとげることになります。
このシーズンは2010年のメンバーをベースに才能ある若い選手が加入し、
チームとしてまとまった戦いができるようになりました。選手それぞれがコレクティブ
にプレーするようになり、もちろん豊田もその1人でプレースタイルにも大きな変化
が見られました。これまでボールを持てばほとんどシュートに持ちこんでいましたが、
一旦チームメイトに預けて再度動き直し、またいい位置でボールをもらってシュート
するといったスタイルでゴールを量産。
特に相手DFとの駆け引きの上手さが目に付きました。こうして
彼が攻撃の組み立てに参加するようになってから、チームの得点も飛躍的に伸びるように
なりました。チームもクロスを中に入れれば、豊田が何とかしてくれるという思いもあった
と思います。ロングボール主体の攻撃が多い鳥栖の場合、彼の競り合いでの強さは
攻撃の生命線となっていました。
守備でも相手DFに前線から献身的に走ってプレッシャーをかけ、
彼の猛烈なプレスはバックの選手を大きな助けとなりました。
結局、2011年に彼が積み上げた得点は23点となり、J2得点王になりました。
彼のゴールはチームが苦しいときのゴールが多いのが印象的です。
さらに彼は本当にサポーターを大事にしててゴールを決めたら、いつもサポーター
のところに走ってきてくれるんですよね。
鳥栖は2011年にJ1昇格を決め、迎えた2012年の昇格元年でも豊田はゴールを量産し、
得点ランク2位となる19点を叩き出しました。
今もなお、プレーに磨きがかかってますし、技術も向上しています。
鳥栖の選手は試合を見るだけで、日々一生懸命練習してるんだなというのが
分かる選手が多いし、成長のあとが見てとれるので、そういったのも応援する時の
楽しみの1つです。
彼のゴールは本当に印象に残るゴールが多いです。2010年の佐賀陸で行なわれた
横浜FC戦。一時3-0でリードしながら、4点取られて逆転された後に相手DFに猛然と
襲い掛かってボールを奪って決めてくれた同点ゴール。あのときは逆転されて呆然
としていたので涙がでそうになりました。
他には2011年のベアスタでの大分トリニータ戦。0-1で負けてる状況からロスタイムに
オウンゴールで同点とした後、金民友の左サイドからのクロスをヘディングで決めた逆転
ゴール。スタジアムがものすごい歓声に包まれて鳥肌がたったのを覚えています。
豊田はこれまで何度もチームを救うゴールを決めてきました。いわゆる『持ってる』選手
だと思います。代表でもきっとチームを救うゴールを決めてくれるはず。
サガン鳥栖から代表選手がでるなんてつい最近まで考えられませんでした。
今度の東アジア杯は日程が厳しいですが、何とか頑張ってほしいし、彼の活躍を
今後とも見守りたいと思います。
No comments:
Post a Comment