Wednesday 10 July 2013

Jリーグ2ステージ制を考える。

Jリーグ活性化のために議論がなされていた2ステージ制の復活。
結局、先送りになったようだが、2ステージ制の復活なんて個人的には考えられない。
野球のクライマックスシリーズもだけど、どうして小手先の改革に走るのだろうか。
このシステムだと年間通して勝ち点を獲得しても優勝できない
ケースがでてくるのだ。というか実際Jリーグが2ステージ制の時はそうしたケースが
何度もあった。
野球のクライマックスシリーズもそう。リーグチャンピオンじゃないチームが日本
シリーズにでて優勝したりするケースがあったりする。
こうした矛盾を生むシステムは長い目でみたら絶対避けたほうがいいと思う。

リーグの上層部はもっと根本的な問題にアプローチすべきではないだろうか。
今のJリーグの人気が低迷している理由は何だろう?
いくつか考えてみるとサッカー協会がスケジュールなどで代表チーム優先で
進めているということがまず挙げられるだろう。
さらにJリーグからも選手が選ばれていればいいが、ほとんどは海外のチームに
在籍している選手だ。これはJリーグの選手の質が海外でプレーしている選手の質
に劣っているのかというと決してそうではないと思うのだが。。。
代表戦が行なわれる国際AマッチデーやW杯予選のスケジュールを中心に
リーグの日程も組まれるのでJリーグは過密日程になってしまう時期がでてくる。
そうするとJリーグに所属する選手のコンディション維持は難しくなり、いいプレー
ができなくなる。すると代表にも選ばれなくなり、注目もされなくなる。

昔からJリーグの試合ではあまり観客が多くなくても代表戦ではいつも満員
となってきた。これは決して皆サッカーに興味がないわけではなく、きっかけ
があればサッカーを見たいと思っているはずなのだ。
それでもJリーグは見ないという人の特徴を考えてみると、次のような
タイプになると思う。

1.国内リーグはレベルが低いと決め付け見ない人。海外サッカーファンなど。
2.サッカーは好きでも嫌いでもないが、国の代表など大きなイベントで盛り上が
 りたいために見に来ている。

これらのタイプの人達をJリーグのスタジアムに足を運ばせるのは
ちょっとしたことで上手くいくのではと考えている。

今のJリーグを取り巻く環境を振り返ってみると、Jリーグについて国内のリーグ
なのに一般の人達が目に触れる機会が意外と少ないのに気付く。
 試合中継はほぼスカパーで独占されているし、スポーツニュースは
どこもプロ野球のニュースがメインのところも多い。

もっとJリーグについて露出を増やすよう働きかけるべきだし、
スタジアムに足を運べないとしてもスタジアム以外でサッカー観戦を楽しむ方法を
提案をしていかないといけないと思う。
イギリスではパブで皆サッカー観戦をするし、似たような形を提案できないだろうか。

またサッカー文化について選手ばかりでなく、サポーターにスポットを当てても
面白いだろう。どうして彼らはあそこまで熱狂的になれるのか。
チームを応援したり、応援するチームと喜びや悲しみを共有することの楽しさ
を一度実感してもらえば分かるはずだ。実際、代表戦を応援するサポーターと
Jリーグのチームを応援するサポーターとの心情はほとんど変わらないと思う。
違いは代表戦のサポーターは一見さんというか普段はサッカーを見ない人が
多いということだろう。そうした人達をどうにかしてJリーグのスタジアムに
引き込むのだ。

Jリーグの観客数増加を達成するためにはサッカー協会やリーグ幹部だけでなく
クラブやサポーターの力が必要だ。

僕はサガン鳥栖を数年見ているけれど、サガン鳥栖がJ1に昇格したあたりから
スタジアムの満足度が少なくなったように感じる。理由は新規のお客さんが増えて
マナーの低下が見られたからである。いくらチームが頑張ってもスタジアムで嫌な思いを
すれば足を運びたいとは思わないだろう。
大体こうした場合、熱心なサポーターはチームに迷惑をかけたくないという思いから
マナーに関してはしっかり守る人が多い。問題は新規のお客。クラブは彼らを上手く
サポーターに取り込む工夫をしないといけない。

そして人々が足を運びやすいスタジアムというのは一人一人のサポーターの
心がけから始まると言っていいだろう。









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