Tuesday, 12 November 2013

vs ジュビロ磐田 鳥栖のこの先はいかに?

J1第31節 サガン鳥栖 vs ジュビロ磐田

鳥栖にとって勝てば、J1残留が決まり、磐田にとってはJ2降格が決まってしまう
試合。逆ならまだしもシーズン前にこんな状況でこの2チームが試合をすることに
なるとは誰が想像したでしょうか?

試合は前半、しばらくは一進一退の攻防が続きました。両チームとも同じフォーメーションで
臨み、 球際で勝る鳥栖が若干押しているかなという展開。磐田は攻撃のキーマンMF山田が
中央ボランチの位置に入ってましたが、なかなか高い位置でボール受けれません。
鳥栖も厳しくチェックにいっていたのであまり前を向いてプレーをさせませんでした。
鳥栖の攻撃はどうかというと、磐田のプレスはそこまで激しくないので落ち着いてボールを
回せて組み立てることができていました。それでも代表組を擁す磐田は鳥栖のちょっとした
ミスがあれば、すかさずチャンスにつなげ、シュートに持ち込みます。
サイドからチャンスをうかがう鳥栖。先制点は左サイドDF3磯崎のクロスからでした。
左サイドのPA手前から早めに入れたクロスがゴール前に入っていた2人の鳥栖の
選手の上を通り過ぎ、右サイドに流れたところ、右サイドバックDF15丹羽がヘディングで
押し込みました。貴重な先制点を挙げます。

前半はそのまま終了。残留にむけて2点が必要な磐田は後半、フォーメーションを
変えてきました。4-2-3-1としてキーマン山田をボランチから左の攻撃的なポジション
に変更。後半、鳥栖は守備的になったこともあり、かなり押し込まれました。
後半はじめに前半に磐田FW前田と衝突していたDF5坂井を下げて、DF4小林を
投入。さらに後半20分くらいにはFW22池田を下げてMF16ニルソンを投入しました。
後半は鳥栖エリアでのプレーがかなり続き、何度かあわやというシーンもつくられましたが、
DF陣の体を張った守備とGK33林の好セーブでなんとか失点は免れました。
後半、押し込まれ続ける鳥栖ですが、カウンターで何度かチャンスもつくりました。その
時、力を発揮していたのがニルソン。守備専のボランチながらやわらかいボールタッチで
相手を抜き去ったり、決定的なシュートも3本放ちました。
結局、ゴールはなりませんでしたが、スタジアムはおおいに沸きました。

試合はそのまま1-0でタイムアップ。名門ジュビロ磐田のJ2降格が決定してしまいました。
鳥栖は今回、幸いJ1残留を決めましたが、来年以降、何年かは厳しい残留争いをしていく
ことになるでしょう。しかも来年はガンバ大阪とヴィッセル神戸のJ1昇格が決まっています。
この2チームは選手の質、資金力ともに鳥栖より上のチーム。来年は今年以上に厳しい
戦いを強いられるに違いありません。ここ最近、ガンバ、ジュビロと名門チームの降格
が決まり、Jリーグの中でも勢力図が変わりつつあるのかなという気がしています。
鳥栖も相手がJ1常連だからと臆する必要はないにしても、常に昇格当初の気持ちを
忘れず、リーグを戦い抜いてほしいと思います。


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