Tuesday 19 November 2013

日本 vs オランダ 息を吹き返したサムライ

先日行われた国際親善試合 日本 vs オランダ 勝手に振り返ります。
これまで親善試合でなかなか結果を出せなかった日本。
今回、強豪国との連戦ということでW杯へ向け大きな試金石となる一戦となりました。
またこのオランダ戦は新ユニフォームのお披露目でもありました。史上最悪の
前モデルから解放された日本がどういった戦いをするのかにも注目が
集まります。


立ち上がりから日本は前線から積極的にプレッシングをかけていき、
主導権を握ろうとします。オランダは中盤真ん中のMFデヨングがボール
を散らそうとしますが、ボールを受ける位置が
プレッシングによってかなり低くなっていました。
それでも個人技で突破を試みるオランダ。対する日本はサイドの連携から攻撃を
仕掛けていきます。とくに左サイドがよくチャンスをつくっていました。

この試合、これまで固定されていた日本のボランチですが、遠藤に代わって山口が
先発。山口は中盤の底で鋭い出足から何度もパスカットをして相手の攻撃
をよく防いでいました。一方で長谷部は前目のポジションでゲームメイク。

そして1トップには大迫。初先発でしたが、堂々のプレーでした。ポストもこなし、
プレッシングでも相手を上手く追い詰めパスコースをきっていました。

日本はオランダが試合の3日前から先発を予告したのもあった
(余裕を見せつけられた)のか、プレスのかけ方も相手をよく研究していたの
が見て取れました。オランダはサイドの選手がかなりワイド
に張っていて、中盤の真ん中のデヨングがボールを散らしていましたが、プレスにより
ボールをもらう位置が低くなり、 選手間の距離がかなり開いてしまっていましたね。

ところがオランダは日本のミスとロッベンの個人技から2得点。能力の高さを見せ付ける。
ただ試合はそこからでした。前半終了間際に日本は中盤でボールを奪うと長谷部が反転して
オランダの選手2,3人を置き去りにすると斜めに走りながらマークをはずす大迫にスルーパス。
大迫はダイレクトでゴールに流し込み、1点を返します。
いい雰囲気で後半へ向かう日本。
後半は香川、遠藤がピッチへ。この2人が試合の流れを大きく日本に引き寄せます。
香川はキレのある動きで前線を縦横無尽に駆け巡り、攻撃のリズムをつくります。
遠藤は正確なサイドチェンジを何本も通しました。

後半の日本はオランダのプレッシャーがあまりないのと前半、本田を厳しくチェックし
ていたデヨングがベンチに退いたため、比較的自由にプレーができました。

守備でも日本はボールを奪われると全員で連動したプレスを仕掛け、すぐに奪い返しました。
こうしたことも最近の日本にはなかったことです。
前線と守備陣が一体になってプレーするようになった日本。
中でも後半、香川が得点こそなかったものの、その攻撃力で真価を発揮。ユナイテッド
の一員だということを改めて証明してみせました。

日本は後半途中に大迫に代えて柿谷を投入。彼は一度、決定機がありましたが、ゴール
ならず。柿谷については1トップではなく2列目の選手というイメージが強いのですが、
どうなんでしょう?
結局、日本は右サイドから内田がゴール前に切り込み、岡崎-内田-大迫-本田
と連携して同点ゴール。試合は引き分けに終わりました。

オランダは何人か主力を欠いていたのを差し引いても上々の出来といえるでしょう。
続いて今度はベルギー戦です。次回もどのような戦いを見せるか非常に注目です。

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