日本の欧州遠征 国際親善試合 対ベルギー戦を勝手に振り返る。
前のオランダ戦でまずまずの結果を残した日本。中2日というタイトな
スケジュールの中、今度はFIFAランク5位というベルギーとの対戦。
日本はメンバーの入れ替えも示唆しており、チームの総合力を求められました。
日本は序盤から攻め込まれます。ベルギーFW11ミララスの対応に苦慮しました。
しばらくして日本も落ち着きましたが、オランダ戦に引き続き、守備陣のミスから
失点を喫してしまいます。ベルギーは左サイドからFW17ルカクがスルーパスで抜け出すと、
日本は吉田が対応していましたが、GK川島まで飛び出し、ゴールはがら空きに。
ルカクはそれをみて中央へグラウンダーのクロス。日本は酒井高がカバーに入って
ましたが、ミララスに前に入られてしまい、難なくゴールに押し込まれてしまいました。
ウルグアイ戦でも同じようなことがありましたね。。
それでも日本は落ち込むことなく、反撃に転じます。動きが悪いながらも香川が左
サイドから突破してポストを叩くシュート。その後も攻め続け、
同点に追いついたのは37分。右サイドの酒井宏からのクロスを柿谷がヘディングで
合わせてゴール。その後も前半、長谷部が惜しいシュートを放つなどいい流れで
後半へ入ります。
後半からはオランダ戦と同じく遠藤が登場。同時に岡崎もピッチへ。
日本は前半のいい流れそのままに攻め続け、とくに遠藤が攻撃を活性化
させていきます。そして53分その遠藤が早速仕事をしました。左サイドでボールを
受け、少しためてベルギー選手を食いつかせてから右足アウトで強めのパス。
そばには香川もいましたが、香川はスルーして本田へ。本田はボールを
持ち替えて得意ではない右足でシュート。とうとう日本は逆転に成功。
日本はなおも小気味いいテンポでボールをまわし続け、 63分に追加点。
柿谷がポストプレーでグラウンダーのパスを受けると相手DF裏に抜けた
岡崎へ浮かしてパス。岡崎はダイレクトボレーで合わせて日本は3点目。
その後、日本は柿谷に代えて大迫を投入しますが、2点リードで余裕がでた
のか曖昧なプレーが多くなりました。それまでの攻撃も影を潜め、大迫の
ところまでボールが回らず、逆に攻め込まれる時間帯が多くなります。
日本は何度かピンチを迎えつつも防いでいましたが、ついに79分にCK
から失点。1点差に詰め寄られました。
試合終盤はさらに攻め込まれましたが、何とかしのいでタイムアップ。
日本は久々の勝利という形で欧州遠征を締めくくることになりました。
今回の遠征でこれまでの日本と違っていたのは守備意識の高さ。
ボールを奪われたら、即奪い返すような切り替えの早さが目に付きました。
以前は『個の力を磨かないと』といったことも言う選手もいましたが、
やはりコレクティブに戦うというベースの上で個の力を生かしてほしいですね。
新戦力の台頭も大きかったと思います。大迫、柿谷、山口。彼ら3人は
持ち味を存分に発揮してアピールしました。
まだJリーグにも面白い選手はいますし、今後ポジション争いはより一層激しく
なるでしょう。
今の代表は、本田・香川がいなくなると、特に攻撃面で深刻な事態に
陥ることが予想されます。日本の攻撃は彼ら2人に依存してしまっているからです。
彼ら2人が調子が悪くなったらどうするのか?
前回のW杯ではそれまで絶対的なエースだった中村が先発を外れました。
彼ら2人に万が一のことがあった場合、ザッケローニ監督は厳しい選択
を強いられます。彼ら2人と心中するか別の道を探るのか。
このことを防ぐ方法は今のうちに新戦力を発掘するなりか別の攻撃オプション
を用意しておくこと。筆者はチームにいないので想像の範囲で書いてますが、
チームのメンバー間で序列ができるのは好ましいとは言えません。
中心選手だからピッチ外で特例があったりというのも困りますし、プレーにおいても
チームメイトがチャンスなのに遠慮してボールを中心選手に預けたりといった
ことがあっても困るのです。
あと守備では森重が新しく先発に食い込んできましたが、
CBはまだ不安定ですし、セットプレーでの失点が続いていますね。
今回の遠征、日本は好結果をだすことができましたが、あくまでも
親善試合です。本番はもっと厳しい戦いになるはず。
今回の結果に満足することなくチーム作りを進めていってほしいと
思います。
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