Tuesday, 18 March 2014

思わぬ落とし穴。3失点完敗。。

2014 J1第3節 サガン鳥栖 0:3 鹿島アントラーズ

リーグが開幕して共に連勝スタートを飾ったチーム同士の戦い。特に鳥栖は前節に
強豪浦和レッズにアウェーで勝利を収め、かなり調子は上向いていたはずでした。
今回はホーム。必勝を期して試合に臨んでいたと思いますが、厳しい結果に終わりました。

試合は開始早々、鳥栖がシュートに持ち込むなど上々の立ち上がりのように見えましたが、
序々に鹿島がペースを握り始めていきます。試合始まってすぐは鹿島もボールをタテに蹴って
ましたが、落ち着いてからはしっかりとボールを繋ぐようになりました。
前半の終了間際。鹿島はゴール前左サイドでFKを得ると小笠原のキックに青木がヘッドで
合わせて先制。鳥栖も身長の高い選手を揃えてはいるのですが、ピンポイントで合わせられる
と防ぐのは非常に難しくなります。セットプレーでの失点は非常に勿体無いものです。
できる限り不用意なファールを避けないといけないですね。

後半、鳥栖は点を獲るために前がかりになりますが、逆に鹿島に前がかりになって空いたスペース
をカウンターで突かれるという展開が続きました。鳥栖はゴールにクロスを放り込むも
鹿島GK曾ヶ端の守備範囲が広く、なかなかクロスがFWまで届きません。
そうこうしているうちにカウンターで鹿島FWダヴィに鳥栖DFが振り切られ、GKと1対1に。
ダヴィはGKが飛び出してきたのを見て、走りこんだMF遠藤へ。遠藤は楽々ゴールに
押し込み、追加点を挙げました。
ますます苦しくなる鳥栖。サポーターの声援を受けて最後まで攻めようとするもなかなか
ゴールが決まりません。一度CKでゴールが決まりますが、オフサイドの判定で取り消しに。さらに
MF水沼がPKを得るも、キッカーのFW豊田のシュートはGK曾ヶ端のバツによってはじかれて
しまいました。この日はツキもなかったですね。
結局、後半30分くらいにまたしてもカウンターで3点目を奪われ、試合の大局はほぼ決まって
しまいました。

試合前はここまで大差がつくとは思いませんでしたが、ちょっとしたことがキッカケになった
のではと思います。試合後、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督の試合後コメントに
『立ち上がりの10分から15分というところで球際の厳しさがあり、両者が主導権をどちらが握るかという戦い方をしていた。その中でいい影響を与えたのがレフェリングであり、レフェリーがいいコントロールでサッカーに専念できようにしてサッカーを表現できた』とあります。
鹿島が優位に試合を進めることができたのはジャッジも大きく影響しているはずです。

前半、特に鹿島は鳥栖の選手に激しくチャージをしかけ、何度かもみ合いになる騒ぎがありました。そのことで鳥栖の一部の選手は相当アタマにきていたようで何度か不用意に深追いを
してカードをもらったり、イライラしているのが見て取れました。
その結果鳥栖は、集中力を欠いてしまってましたね。1失点目は別としてカウンターを決められたのは鹿島の激しいチャージに対して笛が吹かれず、鳥栖の選手の足が止まっていたケースもあった
からです。サッカーでは理不尽なことがあってもプレーは続いていくわけで、そこはしっかり集中をきらさないようにしないといけません。

鳥栖にとっては今回の試合はいい勉強になったのではないでしょうか。
鳥栖は昨シーズン、アウェーで鹿島を2-0で破っています。この日の鹿島はその時の
ことが強く頭に残っていたのでしょう。鳥栖は相手がどれだけの思いでこの試合に臨んでいるか
図りきれていなかったのかもしれません。
まだシーズンは始まったばかり。次の試合でどう修正してくるか注目です。

Friday, 7 March 2014

日本 vs NZ W杯イヤー不安なスタート

日本 4:2 ニュージーランド

日本は前半の早い段階で4点取ったこともあったのか、試合全体通して
気が抜けた展開になってしまいました。こうしたゲームは本来ならば0点に抑える
べきですが、緩慢な守備で2点を献上。残念な結果に終わりましたね。

収穫だったのはボランチの青山、山口のコンビでしょうか?レギュラーで
ある長谷部が怪我でW杯が際どい状況となった今、彼らの台頭はチームにとって
大きいでしょう。

日本は後半からメンバーの半分近くを入れ替えてきましたが、
日本が問題点を露呈したのは後半でした。
後半から入ったメンバーばかりが悪いというわけではないのですが、後半に入って
日本はリズムを崩してしまいました。理由は2つあると思います。
点差で大きくリードしたのもあり、点を獲りにいくか、そのまま守るのかが曖昧になったこと。
それと特に攻撃の選手に個人プレーが多くなりコレクティブにプレーができなかったことです。
攻撃の選手が軽いプレーをしてはボールを失うので1トップの大迫にはあまりボール
が入りませんでしたね。

日本の攻撃は本田と香川が中心になって組み立てられるわけですが、彼らは所属クラブ
で試合に出れず、苦境に立たされています。ザッケローニ監督からはこのNZ戦では
それぞれの所属クラブの監督に向けてアピールをしてほしいと激をとばされてピッチに
送り出されているわけですが、どうも強いインパクトは残せなかった印象です。
日本は彼ら2人以外の攻撃オプションが確立できていないので彼らが不調だと
チームの攻撃面も厳しくなりますね。
仮にもしW杯本番までこの2人がクラブで試合に出れない状況が続けば、調子が
上がらないままW杯を迎えるでしょう。そうなった場合、私なら
遠藤をトップ下に置きます。
彼は戦術眼に優れ、チーム全体のことを考えてプレーできる選手。
所属のガンバ大阪ではFWやトップ下としてプレーしています。彼がトップ下でプレーすることで
チームの攻撃の幅も広がるはず。 彼の代わりのボランチは候補の選手がでてきています
ので問題ないでしょう。そして左の攻撃的MFには柿谷を置きます。柿谷は最近でこそ
1トップでプレーしていますが、J2の徳島ではずっとMFとしてプレーしていましたし、
1トップでゴールに背を向けてポストプレーをするより2列目で前を向いて仕掛ける方
が彼に合っているように思います。
そうすると1トップは誰がするのかということですが、大迫か豊田になるでしょう。
大迫はポストプレーもですが、懐の深いプレーができ、得点力もあります。
豊田は鳥栖サポである筆者の希望も強いですが、外国人選手にも負けないフィジカル
とスピードがあります。彼がゴール前で張ってるだけで相手DFが警戒して寄ってくるため、
味方にスペースが生まれますし、 得点感覚も鋭い選手です。

これまでの感じだとW杯本番の選手選考については恐らくサプライズはないでしょう。
それに選手選考や起用について100%ザッケローニ監督の意思で行われてるのかな
とも思います。 監督の要求するレベルが高いだけでここまで選手が固定化されるのかな
と思うからです。ただそれでも少しずつ新しい選手が出てきました。
本大会で日本が躍進できるかどうかは新しい選手達が鍵を握るでしょう。


Monday, 3 March 2014

2014 シーズン開幕 サガン鳥栖の開幕戦は予想外の結果に。

2014 J1第1節 サガン鳥栖 5:0 徳島ヴォルティス

J2時代より何度も対戦してきた徳島ととうとうJ1で戦うことになりました。
2011シーズンには昇格も争った相手ですし、元鳥栖の選手も所属している
縁の深いチームですね。応援していた選手が一度チームを離れて再びJ1
で対戦できるとういうのは感慨深いものがあります。

この試合結果的に大差がついた試合になりましたが、逆の可能性も
全くないわけではなかったと思います。
鳥栖は序盤からDFラインでミスもありましたし、うまくビルドアップができて
いませんでした。チームを救ったのはMF10金民友。DF13安田のクロスを
ゴールに背を向けた状態で胸トラップすると振り向きざまにボレーシュート。
ファインゴールでした。硬くなりがちな開幕戦。このゴールで鳥栖は落ち着
くことができたと思います。

その後、鳥栖は前半のうちにMF29谷口も追加点を決めて2点を先行。
余裕を持って後半へ入り、後半開始
直後にFW22池田が3点目を奪いました。相手PA前で右に流れながら、一度シュート
フェイントを入れてから、右足でシュート。うまくサイドネットに流し込みました。

このゴールは徳島にとって痛い失点になったと思います。
実際、このゴールの後は徳島の動きが悪くなったように見えました。
さらに試合終盤に豊田もPK含む2得点で結局5-0でタイムアップ。

鳥栖としてはこれ以上ないスタートとなりました。一方徳島は力を出し切れず
に終わった感があります。前半、0-0のときはお互い蹴りあってしまい、
膠着した時間が続きました。ただ鳥栖は運動量に勝っており、セカンドボール
や球際の激しさというところで徳島を押し込むことでペースを握ることができました。
徳島はJ1初戦というところで硬かったのと鳥栖の運動量が勝負を分けたのかなと
思います。
また先発で出場した鳥栖の新加入選手、谷口、安田それぞれ持ち味を発揮して
結果をだしてきました。チーム状態は先日のTRMの時より大分いいようです。

これから鳥栖は強豪との試合が続きますが、 このままいい状態で臨んでほしいと
思います。