2015 2/18 @サンメッセ鳥栖
先日、行われたサガン鳥栖のサポーターミーティング。クラブがどういった方向に
進みつつあるのか、話を聞きたいと思い、参加してきました。
昨シーズン5位で終えた鳥栖。タイトルを視野に入れた戦いをしていくべく、主力
選手の残留に成功しました。ただ、クラブの収支は2年連続で赤字となり、今年は増資
で赤字を消しました。3年連続で赤字をだせば、クラブライセンスを剥奪されてしまいます。
クラブはギリギリの戦いをしているということ、また今年は勝負の年ということを社長が
話をしています。リーグ戦でいい成績を出せば、選手の年棒ももちろん上げていかないと
いけません。そんな中で黒字を出すにはどうすればいいのでしょう。
気になった点をまとめてレポートします。
今年は平均入場者数について1万7千を目指す
クラブ収入の柱となるチケット収入。鳥栖はJ1の中でも入場者数は
少ない方に入るでしょう。これまでの平均入場者数を4千人アップさせて1万7千を
目標にすると発表がありました。ドリームパスポート(年間チケット)の購入者数もJ2の時と
変わらないようです。サポーターからもいくつか販売について案がでましたが、
効果的な案は出ずじまいでした。クラブはどういった戦略を考えているのでしょうか?
クラブからは具体的な策の発表はありませんでしたが、鳥栖は昔からチケットの営業が
弱いみたいですね。地道な営業をやっているのか前々から疑問に思っていました。
ただ、今は幸いJ1でプレーをし、野球のホークスとのコラボ企画をするようになりました。
J1のチームで企画力があるのは川崎フロンターレでしょうか。
他のチームを参考にしながら、鳥栖もどんどんチャレンジするべきです。
そうして周りを巻き込んでほしいと思います。
クラブ分配金
クラブの分配金について基準が今回変更されるみたいでユースの選手がどれだけトップ
チームに昇格できたかが、大きく関わってくるようです。クラブもかなり分配金について
ナーバスになっていました。鳥栖のユースはこれまでほとんどトップチームに
選手を送り出せていないので非常に難しい問題になると思います。
クラブはトップチームとユースの選手
との合同練習を増やしていくと言っていました。自分としては優秀な指導者を呼ぶのが
重要だと思います。また優秀な育成組織を持っている海外のチームと提携することは
でいきないのかなとも考えています。
この問題について鳥栖の下部組織のコーチがアビスパに引き抜かれたという話も
ありました。下部組織のコーチの待遇面はどうなのでしょうか?
その点も見直してほしいです。
マッチデープログラムを有料化
今季からMDPが有料となり、しかも佐賀新聞の記事中に入るようです。
個人的に反対ですが、新しいことはどんどんやればいいと思います(笑)
クラブと行政の関係
クラブは表立って、行政の批判はしませんが、昔から市との関係は良くないようです。
J2の時からちょくちょく聞いてはいましたけれど、J1になってからも状況が変わらない
のはどうかと思います。サガン鳥栖はスタジアム料を市に年間8500万支払っている
といいます。他の九州のJチームで言えば、福岡は市から2億、北九州と熊本は約1億2千万
大分は5千万、支払っているのではなく、市から援助してもらっています(笑)
サガン鳥栖と市との関係はこれから先もそう簡単に良くはならないでしょう。自分としては
鳥栖の民間企業や市民などとの連携を強化し、外堀を埋めていくしかないと思います。
クラブ運営について
これはチケット収入と重なる部分ではありますが、クラブとしては今季はプラス
4億の増収を目指したいという話がありました。鳥栖のスポンサーですが、ユニフォーム
スポンサーは電通が取り扱っていると聞いています。 (これは知人から聞いた話です)
代理店が入ってくれれば営業は楽かもしれませんが、任せきりにせず、
クラブはマーケティングや戦略を練った上で代理店と仕事をすべきです。
クラブとしては2年連続で赤字をだしていますが、このことは計算済とのこと。3年スパン
でクラブの将来について考えているそうです。 またサガンドリームスの役員の一人が
役員を辞めてアビスパ福岡のスポンサーになったという話もありました。下部組織の
コーチといい、どうなってるのでしょうか(笑)
クラブエンブレムについて
クラブのエンブレムが今季から変更になりました。前のエンブレムもデザインにひねり
があって好きだったので残念です。ただ、エンブレムは前々から変更したいという話が
上がっていたと聞いたのでびっくりです。クラブはコンセプトは変えないけど
エンブレムは変わるものだという話をしていました。個人的にブランドを育てる意味で
コロコロ変えるのはやめてほしいのですが、見解の違いですね。
ただ、ある意味何かを変えるのは簡単なんですよね。それよりずっと変わらないもの
をつくるのが難しいのです。
尹監督契約解除について
詳しい説明はありませんでしたが、若手育成の面で上手くいってなかったということ
を言われました。個人的には済んだことで選手達が納得していればいいかなと
思っていたのであまり気にはなりませんでした。また夏に解除したのは12月になって
シーズン終わってからだとチーム作りができないという説明もありました。それはそれで
後任が探せない理由にはならない思うのですが・・・
ただ、誰もが気にしている話題のはずですが、クラブの事情を察して深く追求する
サポーターが一部を除き、ほとんどいないのには驚きました。
サポーターミーティングに参加してみてクラブの今年にかける意気込みを
強く感じました。他チームが戦力補強をすすめていく中、鳥栖は新戦力を
多く獲得したわけではありません。今年も厳しい戦いになるでしょう。
もしかするとシーズン途中に補強を行うこともあるかもしれません。
勝利しながらどうやって収支をあげていくのか。
勝負の年。クラブの経営手腕を問われる1年になります。
サポーターとしてもできることはなるべくしていきたいですね。
No comments:
Post a Comment