行き先は英彦山。かつては修験道の拠点として栄えた山。山にはその昔に山伏が修行
を積んだと思われる洞窟などの史跡がたくさん残っており、見所の多い山だった。
こうして山を登っていると自然の素晴らしさはもちろん、昔の人達の暮らしに思いを馳せること
ができる。普段はそんなこと考えやしないけれど、昔の人達が一生懸命に生きた証を目にする
といろんなことを考えてしまう。英彦山は昔、山伏が厳しい修行を積んだ山というだけあって
登山コースによってはかなり厳しいコースがあった。それに頂上付近に神宮や石段なんかが
あるのを見ると今の時代でも大変なのにどうやって昔の人達は築いていったのだろうかと
つい物思いにふけてしまう。
僕はだいたい月に1回のペースで登山をしている。登山を始めたのは2年くらい前だ。
山に足を一歩踏み入れたとたん、日常のことを忘れることができる。山にはそんな力がある。
自然の中にいるとちょっとリセットした気分になれるのがいい。若いときはあまりアウトドアに興味は
なかったけれど、友人や知り合いに誘われて行ってみてはまった。最近登山はブームに
なっていて若い人もたくさん登っているけれど、それはそれですごいなと思う。自分は
若い頃はあんまりやろうと思わなかったから。
自分自身、登山するようになって感覚が少し鋭くなった気がしている。例えば気候の微妙な
変化とかである。山に入ると危険も全くないわけではないし、危険を防ぐために危機察知能力
がある程度必要になるからだろう。ただ、そんなこと言いながら登山中1回は尻餅ついている
が。
登山はとても魅力があるけれど、登山していて悲しくなることも時々ある。山道が工事で寸断
されていたり、ゴミが捨てられていたりだ。本当にひどい人達がいる。
山を登っていると英彦山みたいに昔の人達が本当に大事にしてきたんだなということが感じさせられることがよくある。だから自分達も山を大事にして後世の人達に山を残していかないといけない。
月1登山のプチ登山愛好家としては自然に対して何ができるのかというのも考えていかなければ
ならないが、まずは尻餅つかずに登れるようになるのが当面の目標である。